朝飯も素晴らしい
朝もすがすがしい目覚め。朝飯も、もう感動的な。なんと表現したらいいんでしょう。特に、小糠鰯の味わいと、不思議な食感の白い山菜?なんだったんだろうなあ、思い出せないけど、そのあたりが素敵。ご飯を何回もお代わりしてしまった。
宿のご主人といろいろおしゃべりして、宿を出る。歩いてすぐの矢波駅まで出る途中、酒屋のおばちゃんに捕まって言葉巧みのお酒を買わされた。後から聞くところによると、なかなか強かな商売人であるらし。
列車に乗ってトコトコ揺られて、鵜飼駅。歩いて少しの見附島、通称軍艦島を眺める。相変わらず老夫婦のような旅。静かに流れる時間。いいのだろうか。私はいいのだけれど。ここから、能登の家々を眺めながら歩く。民家を眺めるのも非常に面白い。大分歩いて、恋路海岸に出て、海岸を眺めた後、近所の喫茶店に入ってナポリタンを食べる。いまどき珍しい、喫茶店らしいスパゲティ、あの油ギトギトのスパゲティで、ある意味感動。
温泉で乗り遅れる
恋路駅から列車に乗って、縄文真脇駅でおり、坂道を登って縄文真脇温泉へ。なかなかに立派な温泉施設で、妙にモダン、というか凝った作りで不思議な雰囲気。あまり居心地がいいとは言えないが、お湯はそれなりに良かった。露天風呂にいつまでものんびり浸かっているじいさんたちがいい味を出していた。
温泉から上がっても連れがなかなか上がってこず、どうしたもんだろう、と思っているとようやく出てくる。能登空港に行くために「ふるさとタクシー」を予約しておいたので、乗り場に急ぐが、併設の宿泊施設のロビーがえらい遠い。頑張って走り、間に合ったかな?と思ったところで、ワゴンカーは走り去っていた。ああ。
ここからタクシーを呼べばよいのだろうが、どう考えても1万以上はかかるな、さてどうしようと思っていると、宿泊施設の方が連絡を取ってくれて、車で追いかけてくれ、おかげで乗ることが出来た。泊まってもいないのに親切なことである。