日毎に敵と懶惰に戦う

酒と食い物と美術と旅と横浜…などの記録。Twitterやってます @zaikabou

早く起きてプール

6時に起床。とりあえず、早く起きてみた。毎週恒例で東京体育館のプールに行こうと思ったのだが、ちょっと気になって調べてみると、今日は貸切とのこと。では、ということで代々木体育館のプールに行くことにしよう。
9時にでかけて、渋谷まで出て、ファイアー通りを通って代々木体育館…に向かっていると、途中から凄い行列が。岸記念体育館の交差点のあたりが行列の最後尾になっていた。もしや、今日開店のアップルストアの行列だったのだろうか。
10時過ぎにプールに入り、2Km近く、泳ぐ。頑張って泳いだら酷く疲れる。ここのプールは東京体育館に比べると更衣室が古かったり、50mプールひとつしかなかったりと施設面は見劣りする。水質も、おそらく、東京体育館のほうが綺麗。しかし、夏は外のスペースを開放していて、気軽に日光浴が出来るのが良い。焼いている人が結構いた。

アートフェアへ

プールを出て、表参道を表参道駅まで散歩。表参道ヒルズはかなり工事が進んでいた。新潟の物産館に寄ったら、野菜を売っていたので、丸茄子と焼き茄子(焼く用に適した茄子)と茶豆を購入。新潟は茄子の消費量が日本一であるらしい。地下鉄に乗って日比谷、東京国際フォーラムに赴く。途中、地下で、携帯のテレビ電話で手話でお話をしている人を見かける。なんというか、感動した。
東京国際フォーラムの目的は、アートフェア東京である。古美術から絵画、現代美術までの画廊が一堂に会して、作品がいろいろ見られる、という素敵イベント。入場料1000円はちと高い、気もするが、電車賃使ってあっちこっち行くことを考えれば、そうも言えないか。
絵画系は華麗にスルーして、現代美術系へ。小柳とかミヅマとか山本現代とか小山登美夫とか東京画廊とか、シロートの私でも知っている、つうか名前を聞いたことのあるギャラリーが多数出品している。あと、カイカイキキとか。村上隆がうろうろして、他のブースに顔をだしてだべったりしている。うろうろしているのだが、「あ、村上隆だなあ」程度の目線を投げる人は時々いても、サインを求めたりする人は誰もいなかった。当たり前すぎる光景なのだろうか。
とにかく、ほとんどすべての作品に値段がついてるのである。だから、作品を見る視点も、もちろん「いいなあ」「素敵だなあ」というのもあるのだが、そのほかに「部屋に飾るとしたらどんなのがいいのか」「いくらなのか」という視点になってくる。値段で言えば、評価のある程度確率している洋画、日本画にくらべて、一部のアーティスト以外の現代美術の安さの際立つこと。なるほど、これはちょっと頑張って手に入れてみようか、と思うくらいの額だ。エウリアン相手に何十万も溝に捨てるより、気に入った一点ものの作品を何万〜十何万で手に入れたほうがどんなにかよろしい。
中でもいいなあ、と思った(この「いいなあ」は、純粋に良い、というのと、この値段ならかえる、というのが微妙に混ざっています)のは、坂千夏、大橋宣彦、石川亮、それから、横尾忠則の絵もあって、雨がそぼ降る住宅街の一角を描いたものなのだが、なにか物悲しくなってしまってしばらく立ち止まってしまった。しかし値段は見なかった。見てもしょうがないだろうし。石川亮の「全体」地図は凄い。思想拝啓うんぬん以前に、職人芸。
印象は極めて散漫になっちゃうのですけれど、いろんな傾向の作品をこれ以上ないほど雑多に見れる機会なので、行って損はないイベントかと。

こんどは銀座だ

国際フォーラムを出て、銀座の交詢社前にあるギンザ・グラフィック・ギャラリーの佐藤雅彦展へ。
http://www.dnp.co.jp/gallery/ggg/
ちょっと、言いたいことが沢山ありすぎて言葉がまとまらないのだが、とにかく良い。非常に良い。近年まれに見る良さ。ピタゴラ装置の実物も展示されているし、今年の頭にNHKでやって死ぬほど面白かった「考え方が動き出す」の映像の上映もしているので、とにかく、行け。何も言わず行け。映像に見入る人の真剣な表情が実に印象的。みんな、きっと好きなんだよ、数学とか。本質的には。

ぐったりして帰宅

なんだかいろいろ、泳いだり見たり考えたりで疲れてしまったので、近所のラーメン屋に入って遅めの昼飯を食べ、地下鉄で帰宅。綱島で下りて、またしても綱島温泉の東京園へ。6時をまわると広間を閉めてしまい、6時半を廻ると売店を閉めることを知った。生ビールが飲みたい方は6時半までに行かれたし。その後、親から生ビールが飲みたいので付き合え、とのことで、駅前の三間堂で宴会。