日毎に敵と懶惰に戦う

酒と食い物と美術と旅と横浜…などの記録。Twitterやってます @zaikabou

地方ネタを読まされる地方の人の不快感

九州在住者にも顰蹙を買ってるんだが

性差別的な事件が九州で起きると「九州は男尊女卑だから」と言ってまとめたがる人がときどきいるけど(この事件だけでもこの方だけでもないんですよ)、九州在住者のワシは嫌な気持ちになるのである。たしかに風土的なことも関係あるのかもしれない(少なくとも、まったく関係ないと言い切る根拠はない)が、そもそも九州のことをよく知らないのに「九州は男尊女卑がきつい」と持っていくのは、それが事実かどうかに関わらず偏見なのでは。
http://d.hatena.ne.jp/kmizusawa/20060213/p4

私も最初、漠然と「あー、九州だし…」みたいなことを思ってしまった。で、まあ、思ってしまうのは仕方ないと思う。思ったとしても、それを否定する材料も持っていれば即座に自分の考えを否定できるのだし、検証する材料がなければ黙って、口にしないだけだ。口に出しても酒場の座興くらいだろう。批判に耐えうる言説が必要な場所に、このような、安直なイメージを元にした言説は出てこない…普通は。つい口が滑っちゃうと、クマソ発言みたいな舌禍事件になるわけだし、あと、最近の麻生先生もちょっと、ねえ。
しかしながら、その酒場の座興的感覚な表明が簡単に世界中に流通してしまうのがブログなわけであり。
しかし、ブログにおいてそんな発言をする人には、「九州だから…」と書くことによってなにかを主張したいとか、そんな気持ちはめったに無い。無いからこそ、厄介といえば厄介なんだと思う。
ある意味、明確に九州批判をしたい人の言説なら、話は早いのである。誰かが反論のトラックバックやらコメントを送ることだろう。議論が生まれるかもしれない。そこで検証が可能になる。
しかし、ふと、「九州だから…」と書き込む人に、そんな意思は無い。では何があるか

まさに「ブロガーの病」とでも言うべき

取って付けたように漠然とした印象論でもっともらしい考察をつけ加えて記事としての体裁を整える。言ってみれば「はじめにブログありき」という態度だ

事件があれば言及してみたい。しかし、ニュースサイトほど無分別にニュースを列挙できるほど情報のアンテナを張っているわけでもないから、言及、というか引用してみた以上、なにか短いコメントをつけないと気が済まない…
そう考えたとき、ちょっとしたユーモア、ちょっとした「斜めの」視点を与えることで、記事の体裁を整えよう。それぐらいの意思で、「九州の男尊女卑の風土が影響しているんですかね」みたいなことを書いている。だから九州がどう、などという意思は無いのである。ネタがあればそれで良かった。
だから、そんなところに「キーッ」と怒鳴り込んだとしても、「何この人怖い」だし、「ネタにマジレスカコワルイ」扱いだし、マジになったほうが損をする。所詮、酒場の座興レベルの話。生暖かく見守ればいいだけの話だとは思うが、無意識のイメージの共有が差別の構造を生むとしたら、差別されるほうは堪ったものではないわな。

いいかげんな上に誰か(件の記事の場合は「ゲーマー」)を貶めるようなことを書いて欲望を満たされても、貶められる側としてはたまったものじゃない。少なくとも、何かを礼賛する一方でそこに対立概念を捏造してそれを貶めるような記事だけは御免被りたい。それがユーモアにでも支えられているのならまた別だが、それすらないようなものは単に無価値なだけでなく、悪質なプロパガンダでしかない。業者のトラックバックスパムの方が一瞬で削除できるだけまだマシだ
http://d.hatena.ne.jp/number29/20060207#1139327551

ブロガーの欲望はほんの小さな欲望だ。明確な意思を持って「何かを貶そう」などとは思っていない。ただ、ちょっと筆が走っただけ、一見関係のなさそうな二つの記事をつなげればオリジナリティがありそうに見える…そうやって、「今日もそれらしいことを書いた」という小さな欲望を満たすのである。

そう、このエントリのことですよ!

で、自分の悪行を振り返ってみるに

さて、伊勢崎といえば、オートレースと出稼ぎ外国人と、あとなんか食い物で名物があったはずだ
JRのこの看板も、なんか凄い。自分の駅の存在意義を放擲している。うーん。ともかくにも伊勢崎線は動き出し、太田市足利市と通るうち、沿線に広がる風景は、田んぼ、工場、車、道路。まさに北関東、という風景。伊勢崎、桐生、太田、足利、館林と言ったあたりが、まさに、私のイメージとしての北関東なのだな。
http://d.hatena.ne.jp/zaikabou/20060108#1136738050

オープンカフェでお茶を飲んでいて、出雲大社について聞かれたので、「出雲大社は意味として第二組合」という持論を展開して力説していたら、隣に座っていた薄幸そうな女性が飯を食い終わるや否やさっさと立ち上がって帰ってしまった。「あんたの話でいやーな顔してたよ」と詰られたので、「そうだなあ、考えてもごらん、千葉の銚子あたりの缶詰工場で働く女工さんが、たまの休日に精一杯めかし込んで、だけど同行者もなく一人で六本木ヒルズオープンカフェでランチ、これから何か素敵なことが起こらないかしら、と期待に胸膨らませたら隣で出雲大社に第二組合じゃ怒るわなあ」と車寅次郎ライクな妄想を開陳したら、口を聞いてくれなくなった。
http://d.hatena.ne.jp/zaikabou/20050815#1124184545

あー、うははは、酷いねこりゃ。

きょういちにち

4時起床。部屋で仕事。なんか、早く目が覚めてしまったもので。7時過ぎに出社。仕事。昼飯にうどんとなすと紅白なます。物凄くすっぱいなますで辟易する。なんだこりゃ。
午後も引き続き仕事。10時前に帰宅し、おみやげで買ってきた牡蠣をフライにしてもらって食べる。最初、苦味があるな、と思ったのだが、つまり味が濃いのだ。こりゃあ旨いわ、やっぱり。そんなこんなで、明日から佐渡に出張に行ってまいります。
ところで、今日は割合機嫌よく帰宅したのだが、朝日新聞の「素粒子」を読んで一気に不愉快な気分、というか吐き気さえ覚える。朝日だからと条件反射的に非難するつもりはないが、素粒子には本気で反吐が出る。下劣、低劣なる魂とはこれを言うのだろう。まさに下賎。恥を知れ恥を。豆腐の角に頭をぶつけて死んでしまえ。というか「いなくなれ」。