日毎に敵と懶惰に戦う

はてなダイアリーから引っ越しました。酒と食い物と美術と旅と横浜と建築と演芸と…

善光寺日記

5時半に起床、というか目が覚める。コンフォートホテル長野の、無料にしてはなかなか立派な朝食を食べる。食堂に「救出は近い!」というプレートをつけた人たちが沢山いて食事を取っていたが、拉致被害者の救援組織か何か、もしかしたら宗教関係かもしれないが…。(追記:エホバの証人であるらし)
ホテルを出て、今夜の宿の犀北館に荷物を預けて、善光寺へ。500円也を払い、まだ未体験だった胎内巡りをしてみる。国宝に指定された本堂の地下、真っ暗な回廊を手探りで進み、錠前を触るのである。本当に真っ暗だし、柱と壁面がでこぼこしているので、思いのほか怖い。
出て、東山魁夷館と長野県信濃美術館へ。東山魁夷は色あってこそなのだろうか。あの青い色。信濃美術館のほうは「ヘアースタイル展」というものをやっていて、江戸時代から戦後にかけての女性の髪形に注目した展示。鬘が沢山、女性の写真も沢山、杉浦非水のポスターの数々があったりしてなかなか面白かったのだが、プリキュアやらオシャレ魔女ラブandベリーの展示があったりして、ごったまぜであった。
善光寺の参道を下り、思いもかけず河鍋暁斎の掛け軸を楽しむ機会に恵まれたりしつつ、昼飯を「みよ田」という蕎麦屋でとったのであった。上品だが美味し。

お仕事じゃないけれど


駅の反対側に出て、県民文化会館へ。仕事上のお付き合い半分で、シェイクスピアの「リチャード三世」を見に行く。「子供のための」と銘打っていたがなんのなんの、面白かったのであるが、やはりシェークスピアは台詞あってこそなので、シェイクスピア先生と小田島雄志先生に負うところが大きいのであった。
それから、宿にチェックインしていったん落ち着き、温泉に入るために県庁裏の「裾花峡温泉元湯うるおい館」というところへ。泉質のなかなか結構なお湯でのんびり。露天風呂から渓谷が見えてよろしかった。
夕飯を食おうとぶらぶらし、「鶴亀」という居酒屋に入って、血合いの唐揚げ、はちの子チーズ、馬刺し、岩もずく、にんにくの丸揚げ、厚揚げに、酒は生ビール、水尾の特別本醸造大信州純米吟醸。食い物が美味しいと食べ過ぎるのは相変わらずなんとかならないものなのか。にんにくと馬刺しとはちの子をつまみに日本酒で陶然となっている若い一人客など、アタマオカシイ人の部類かも知れぬ。「大信州」は、一口含んであっさりしすぎているかな、と思ったのだが、味が濃いつまみに合わせるとそれを引き立たせるように味わいが出てきて、つまりとにかく良い酒だったのである。〆に鮎の塩焼きとおにぎり、鮎はやや大きめであったものの、頭から尻尾までかぶりつき、苦味がたまらぬ。お会計も安かったので良し。