日毎に敵と懶惰に戦う

酒と食い物と美術と旅と横浜…などの記録。Twitterやってます @zaikabou

フエ観光の日

今日はフリーでフエ観光。結構街から遠いところもあるので、足をどうするか気になるが、まあなんとかなるでしょう
朝飯はホテルの食堂。川の見える綺麗なレストランだった。さすがにちょっと高いホテル。まずはタクシーを広い、昔の王宮へ。フエは世界遺産なのだが、観光地の入場料が高い。ここでは55,000Dだった。

門は立派なのだが、中の建物はベトナム戦争空爆でほとんど壊れてしまっている。現在は復元作業の真っ最中だった。ここの歴史はあまり古くなく、1945年までの王朝が使ってた宮殿である

フエはベトナム人も観光でよくくるところで、アオザイを着た修学旅行かなにかの学生の一段がいた。町をあるいている一般の人は、あんまりアオザイ着てないよね…

ここから、近所にある美術館で王朝の美術品を鑑賞。

螺鈿の細工がされた家具類が美しい。フランス料理の食器もあった。係員のおねーちゃんは、名探偵コナンの漫画本を読みながら楽しげにおしゃべりをしていた。
目の前に止まって昼寝していたタクシーの運転手を起こして、次にティエンムー寺へ。先に書いたとおり、焼身した僧侶の車が飾られているのだが、寺の塔もなかなか美しい

鐘を撞く小僧さん

ベトナムの寺院は日本のものに近くて親しみが持てる。ちょうど僧侶たちが読経しているところだったが、抑揚のある美しい節回しのお経だった。東屋では、僧侶たちの食事の用意がされていた

川を上って

さて、ここから街までどう戻ろうか。タクシーは待っていないし、バイクタクシーにしようか、と思っていると、船のおばちゃんがしつこく声をかけてくる。市場までいくら?と聞いたら、二人で8ドルだという。多分、値切る余地は随分あるのだろうけど、まあいいや、とチャーター。乗ったのはこんな船

二人のためだけに運行してくれるので、まあ贅沢なことである。船は川をゆっくりと上り、おおよそ40分くらいで市場まで。中でお土産の販売があるのはベトナム標準なのだろうか。買わなかったけれど

市場をぶらぶらし、それから近くの通りを通ると、なにやらベトナム版「医者はどこだ」な風景が。目じゃなくて歯ですが。

で、これはきっと歯医者なのだろうと頷きあっていたのだが、帰国後のNHKの番組でフエを特集していて、実はこれは入れ歯の店なのだと知る。NHKに教えられ
さらに、ホテルまで、せっかくだからと自転車タクシーのシクロに乗ってみた。2人乗せて2ドルと言うので半分くらいに負けさせて、ホテルまで戻り、いったん汗を流してから昼飯。近所のゲストハウスが経営している食堂、15,000Dで腹いっぱいになるメニューであった。フエは坊さんが多いのでベジタリアン料理が結構あり、ここも野菜と穀類だけのメニューだった。まあ、暑いのでビールは飲むわけですが

王様のお墓へ

それから、一体に広がる王様のお墓(というか、別荘というか)見物へ。こちらもタクシーで。贅沢な話である。南のほうへ10km、まず最初に訪れたほうは、1900年代に作られたカイディン帝廟で、豪華なのだがコンクリート



寺から見ると、なぜか遠くのほうに白い観音像のようなものが見える。

これね、ベトナム人の感覚だとたぶん作らないようなものだと思うのですよ。日本人が寄贈したんじゃねえかなあ。勝手な想像だけれど
次にトゥドゥック帝のお墓へ。こちらは庭のある落ち着いた造り。


こちらも学生?の修学旅行かなにかの団体さんが来ていた

タクシーで街に戻り、ふらふらしてからホテルに戻って、川沿いのプールで水浴び。このプール、なぜか最深部で2mもある。なぜそんなに深いのかよくわからない…
夕方から、川沿いの公園で、夕暮れを眺める。街の人も出てきて、みな夕涼みしている。こういうところにも商いの花は咲いているのであった


夕涼みしていると突然、天空のラピュタのテーマ曲が聞こえてくる。はてなんじゃいな、とおもっていると、変なものをごろごろ転がしながらやってくるおばちゃんひとり。

どうやら、体重と身長を測る装置らしい。ベトナムは一般家庭に体重計が無いのでこういう商売があるらしいとは聞いていたのだが、本当にあるとは…。
面白そうなので連れがやってみた。キーボードで生年月日を入力し、身長と体重を量り、穴に手を突っ込むとX線写真のようなものがパソコンのモニタに表示される(本当かね?)。WEBカメラで写真まで撮影。んで、しばらく待っていると、楽しげな音楽とともに、健康状態や運勢が印刷された紙が出てくる仕組み。5,000Dなり。話のネタですな。体重も身長も相当出鱈目な数字だったので、信用はまったくできませんが。
夜は近所のレストランでフエの昔の音楽の演奏を聞きながら。毎日毎日、こんなにいいもん食ってビール飲んでいると太りそうな気がする…