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日毎に敵と懶惰に戦う

はてなダイアリーから引っ越しました。酒と食い物と美術と旅と横浜と建築と演芸と…

ベトナム最終日

今日で最後である。思えば長いたびであった。本日は、朝飯を食った後、すぐにタクシーで「チョロン」という中華街へ。お寺に詣でるが、仏様の後光が電飾キラキラだったり、光ファイバーが仏壇の周りを取り囲んでいたり、電飾のついた飾りがくるくると台の上で廻っていたり、少々理解に苦しむ派手な仏様であった。


そして、名物ぐるぐる線香の垂れ下がる寺社内

中華街の街は活気があってにぎやか。宝くじを売っている店が沢山あり、他の場所でもあるのだが、特に中華街には多いような気がする。宝くじ好きなんだろうか。一枚5,000Dだった。

中華街にある大きな市場をのぞき

本屋でドラえもんベトナム語版を数冊購入。ここからタクシーで、ホーチミン一大きな「ベンタイン市場」へいったのだが、どうにも日本語で商売してくるお土産屋ばかりで少々食傷気味になる。

ホーチミンの街には日本料理店の固まった場所もあったりして、日本人が沢山住んでいて、そして観光にも来るのだろうということがよく伺える。観光に来ていてこういうことを言うのはまことに身勝手であるが、やはり、そういうのは食傷するのであった。

ベトナムの美術博物館


次に、美術博物館へ。なにかの賞の入選作品の展覧会をやっていた。一応ファインアートであるからファインアートではあるのだけれど、やはりというかなんと言うか、革命の勝利、明るい社会の建設系の作品もちらほら。ハイヴァントンネル建設頑張りましたね、みたいな絵とか、1945年1954年1975年、みっつの記念日についての版画とか。それでも、なかなか興味深い作品もいくつか。
2階は、ホーチミン先生と私、みたいな絵もあったが、ベトナムの有名作家の特集陳列が行われていたりして、これもこれでなかなか面白かった。
3階がやはり一番クオリティが高く、ベトナムの歴代王朝時代の美術品、骨董品などが飾られていた。螺鈿の細工がされた家具もいいし、1000年以上前の仏陀の木像など、まことに良い出来で心躍るものがあった。
随分と長いし、建物の外に出ると、敷地内にギャラリー、画廊が多数ある。面白そうなので数件のぞき、そのなかで

の店にあった絵に惹かれる。画廊のお姉さんは英語が堪能で、いろいろと作家についても説明してくれて、この絵は70ドルだと言う。だいぶん迷ったが、えい、と購入。ついでにハノイの水上人形劇のパペット的なものもいくつか購入した。
お姉さん、額の塗りなおしをして、とても丁寧に梱包をするので30分くらい別の画廊でも見ていてくださいね、というのでそうさせて貰い、しばらくして受け取る。良い買い物をした。

そしてお別れ

美術館を出て、ロッテリアで昼飯。どこだってロッテリアは一緒だ。それから本屋に入る。数独ベトナムにもある。越日辞書が大変安く買えるので購入。ベトナムの本は実用書が圧倒的に多い印象で、それから小説も結構ある。「日本語の擬音語擬態語」というテキストやら、折り紙の本やら購入。女性向けの雑誌を何冊か見てみたが、書かれていることは日本と大して変わりない。ファッションとダイエット。旅行は無いが料理はある。
なお、街の路上でロンリープラネットのガイドブックを販売しているおばちゃんを多数見かけた。日本版がほしかったのでいくら?と聞くと「7ドルだ」という。そして、定価が28.99ドルであることを指で示す。うーん安いな、古本なのかな、と思ったが、ビニールで包まれているので内容を確認出来ない。面白そうなので買ってみて、ホテルで確か見たら、すべて中身はコピーされた本なのですね!それにしても割合丁寧な仕事で乱丁落丁もない。組織的にされている仕事らしい。ふへー。
それから、隣の文房具屋で、リラックマのノートを購入したが、韓国でライセンス生産されたものが入っているようだややこしい話。韓国のキャラクター物もいくつかあった。ドラマも韓国のものが流行っているようだし、アジアで韓流ブームというのは本当なのだなあ。
ホテルに戻り、荷物をまとめて、デパートの4階にあるフードコートのようなところで夕飯。最後の夕飯はフォーだった。そして、ドンコイ通りのお土産屋をのぞくと、ベトナムのどこにこれだけの日本人観光客がいたのか、というほどの日本人。みんな、雑貨をかわいいかわいいと言って買い込んでいく。
たしかにドンコイ通りにある店の品物は高いが…それにしても安く…垢抜けている。女の人はお買い物も楽しかろうな。しかし、ドンコイ通りは本当に、観光客とその相手をするベトナム人しかいない疎開のような通りなのであった。
私も陶器を少々購入し、通り沿いにある喫茶店でお茶。おしゃれな店で、フラッペが一杯500円近くした。ここから外を眺めていると、ベトナムにいるような気がしない。

ホテルからバスでピックアップしてもらい、豪雨の中、空港へ。空港の前で、カートに座り込んだおとーさんを家族全員で心配そうに覗き込みながら扇いでいる、という現場にぶつかる。おとーさんは顔は藤原釜足、雰囲気は笠智衆なのだが、状態は「生きる」前半の志村喬である。家族がなんと言っているのか皆目検討はつかないけれど、きっと「おとーさん、おとーさん!大丈夫!?もうすぐ北海道だから!牧場に着くから!」とか励ましているに相違ない。
チェックインも出国検査も遅滞無く済み、マッサージをしてもらって、VN950便は23:40に出発したのであった。いや、10分くらい、出発時間より遅れて現れた日本人の3人組がいたのであるが…さよならベトナム