日毎に敵と懶惰に戦う

酒と食い物と美術と旅と横浜…などの記録。Twitterやってます @zaikabou

今日の日記

6時起床。8時過ぎに出社。歩いていくのにも、横殴りの雨に濡れながら。昼前まで社内で書類作成、などなど。
昼前に出かけて、たまには落ち着いて昼飯、と。駅前に出来たばかりのピザ屋に入る。きちんと釜で、薪で焼いたマルゲリータのピザが、まあ無難と言えば無難ではありますが、皮ももちもちしていて美味かった。
電車に乗って、渋谷と赤羽で乗換えて南浦和。さすがに歩いて行く気にもならず、タクシーで客先、打ち合わせ。終了。今日も、まあ、お仕事はこれまで。東京国立博物館に行きましょう。

東京国立博物館『仏像 一木にこめられた祈り』

金曜日は、東京国立博物館は20時までオープンしている。仕事帰りに美術館に寄れることの嬉しさよ。というわけで、話題の特別展『仏像 一木にこめられた祈り』を見に行ってきた。
所謂「一木彫」、一本の木から掘り出された仏像ばかりを集めた今回の展覧会は、奈良から平安にかけての名品のオンパレード。重文、重文、国宝、重文、重文…という感じで、よくぞこれだけ集めたな、とまずは感心しきり。
一本の木から彫り出す、ということは、つまり日本人にとっては「掘り出す」、始めから木の中に居る仏様が出てくるのだ、という思いを込められたような仏像ばかりで、特に平安時代の「鉈彫」などは、まさに彫り出されている様を示すかのよう似、荒く鉈の跡が残っているかのような仏像たちなのであり。
宝誌和尚立像
http://event.yomiuri.co.jp/2006/butsuzo/img/works/11.jpg
インパクトも勿論凄いし…これ、妙に肩幅が窮屈な感じがするんですが、一本の木から彫り出そうとしたためにこうなったらしい…法隆寺蔵の国宝地蔵菩薩立像の圧倒的な存在感と言ったら素晴らしいし、多彩な十一面観音などは比べて見ていると見飽きないし、とにかくとにかく、仏像に囲まれて至福の時が過ごせる、素晴らしい展覧会なのである。
後半には円空と木喰の圧縮陳列な物量作戦まであって、仏像の時代を追った俯瞰的な展覧会ではないのだけれど、濃密に美味しいところを凝縮した、実に良い仏像展なのであった。
http://butsuzo.jp/
ちなみに、特別展だけでなく、常設展、本館のほうにも素敵な仏像が溢れているので、これも見逃しては行けない。今日は大荒れの天気だったので、人が少なく、どの仏様もじっくり眺めることが出来た。仏像の正面からだけでなく、ぐるぐる回りながら観察することをオススメしたい。ゆっくり見ていると、最低1時間、長いと2時間はかかると思うですよ。
ああ、そうそう、この仏像も素敵。所謂『試みの大仏』と呼ばれている仏像なんですが、おめえ、仏様としてその顔と姿勢はどーよ、威厳とかどーなってんのよ、って感じ。
http://event.yomiuri.co.jp/2006/butsuzo/img/works/07.jpg
この展覧会について、ホッテントリにもなってた紹介エントリはこちら
http://d.hatena.ne.jp/kokorosha/20060924#p1
とても幸せな気分で、しかし雨は相変わらず強いのでずぶぬれになりながら上野駅へ。山手線で目黒駅、目黒線に乗換えて帰宅。

ブクマの大文字小文字問題

http://d.hatena.ne.jp/REV/20061006#p2
http://d.hatena.ne.jp/smoking186/20061006/1160128883

ああ、こういうのは、気がついたら
http://d.hatena.ne.jp/zaikabou/20051107#1131351581
大声で叫ばなければいけない、ってことですかね