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日毎に敵と懶惰に戦う

はてなダイアリーから引っ越しました。酒と食い物と美術と旅と横浜と建築と演芸と…

青森県立美術館

青森駅から免許センター行き、というバスに乗車。結構便数が多いので、事前に時刻を調べるほどでも無いでしょう。海外からのお客さんも乗っていた。三内丸山遺跡前で下車し、とぼとぼと5分ほど歩くと、青木淳青森県立美術館にたどり着く。

でかい。まず大きさでインパクト大。

それでは中へ。内部は基本的に撮影ご遠慮くださいである。入り口入った1階にレストランやショップ、図書室や、展示室へのエントランス部があって、ここは基本的にすべて白で統一されている。エレベータで地下2階へと降りると、なるほど『土の溝に白い箱が落ちてきた』の言葉通り、土を踏み固めた床の上に白い大きな箱がかぶさり、複雑に分節された空間になっている。
中心になる部屋、アレコホールは、ほぼ20m立法の巨大な空間に、シャガールによるバレエ『アレコ』の背景画、9m×15mが周囲4面にどどーんと掛かり、まさに圧巻。地下1階まで吹き抜けているこの部屋を中心に、通路や部屋の組み合わせで大小の展示スペースが設置されていて、いや、設置されているというよりも複雑に分節されてそれぞれが展示スペースになってしまった、という感じ。地下1階と地下2階を結ぶ階段は4つもあり、それぞれがそれぞれで異なった雰囲気を持っている。全部上り下りしながら鑑賞するが吉。壁も白かったり土だったり、迷路に迷い込んだような。
トイレは真っ白ネ

奈良美智の作品が予想以上にたくさん展示されていて、正直こんなにたくさん…という感じでもある。寺山修司はやっぱりケレンとハッタリの人ですねえ。
2階に上がって、棟方志功の版画も常設。今回は青森出身の作家の作品を集めた展示会、ということで、もう雑多にいろいろ、なのであるけれど、洋画や陶芸、彫刻に混じり、今和次郎関東大震災バラック調査写真、澤田教一の戦争写真、さらに成田亨の怪獣デザイン画(展示協力:海洋堂)が、複雑で面白い空間の中に次々に現れる体験は、なかなかに得がたい、素敵なものなのであり。階段を何度も上ったり下ったりしながらさ迷うのだった。
いったん表に出て、建物の周辺をうろついてみる。





フォントはすべて統一されているのだけれど

こんなところまで


再び中に戻って、広くて天井の高いレストランで食事。カレーが美味しかった。ケーキも食べたのだけれど、お皿にも『青い森』のマークがちゃんと入っているのだった

外壁のマークが点灯すると綺麗らしいので、それも見たくはあるけれど

ショップでは、美術館謹製のてぬぐいを購入。私は、自分へのおみやげはてぬぐいで統一しているのだけれど、最近はどこの美術館でも大抵てぬぐいがある。それから、ナンシー関デザインのてぬぐいもあったので購入。こんなの
http://404.imples.hacca.jp/?month=200506
ナンシー関に関連したものはこれぐらいしか無かった。いずれの日にか、この美術館でナンシー関大回顧展が開催されることを夢見るのであった。
随分長居したけれど大いに満足。美術館を後にして、三内丸山遺跡も一通り見て

『縄文時遊館』のおみやげコーナーでこの日本酒を購入
http://www.joppari.com/shouhin50.html
再びバスで青森駅へ。

温泉にもつかって…

青森から、16時26分の普通列車浅虫温泉へ。今回、東北に来ているのに温泉に一度も入っていないので、一度くらいは入らねば。駅前の道の駅の5階に温泉があり、入浴。350円なり。あんまり広くないけれど、まずまず。道の駅では昔の青森駅の写真展もやっていて、これは思わぬ収穫。
再び青森駅に戻り、駅前の食堂で『鱈の白子鍋定食』1000円なりを注文。ついでに、ビールと、つまみはなにか…とさがしていたら『にしんのきりこみ300円』というのがあり、正体不明だが注文する。出てきたのは切ったニシンを米麹に漬けて醗酵させたような食べ物だった。美味い。突き出しのイカの塩辛も美味いし、白子鍋も白子が馬鹿みたいに一杯入っていて、これまた美味い。今回は食い物にハズレが無かったなあ。

19時過ぎのバスに乗り、青森空港へ。天候調査中と書かれていてヒヤリとするが、何事もなく20時35分羽田行きの飛行機は飛び、バスと電車を乗り継いで帰宅したのであった。

またまた駆け足で

6時半起床、7時半に朝飯。あさごはんはあっさりしていたけれど、一つ、紫蘇巻きのようなものがあって。中身は味噌かな?と思ったけれど、口に含むといや、魚だ、ニシンかな、しかしともかく、美味い、めちゃくちゃ美味い。病み付きになりそうな美味さ。脂が多いので、いやニシンじゃないのかしらん、と女将さんに聞いてみたところ、鱧を甘露煮にして紫蘇で巻いたもので、自家製だという。美味いなあ。実に素晴らしい民宿だった。また来てもいい。
駅まで1時間ほど歩くつもりだったけれど、ご主人が車で送ってくれると言うので、またまた好意に甘える。奥松島の静かな景観を車窓に見ながら、野蒜の駅まで。予定より1時間早い電車に滑り込みセーフで、仙台に向かう。車中、仙台での乗換えを調べたら、八戸行きの『はやて』が5分の乗り換え時間。切符を買って乗り換えるだけの時間はあるかしらん?と不安に思ううちに仙台着。
飛び降りて、しかし、仙石線のホームは一つだけ地下にあって乗換えがとても遠いのだった…。長い長いエスカレータを絶望的な気分になりつつ、それにしても今頃、昨日の山寺強行軍が足に来てるなあ、などと思いつつ、駆け上がり、乗り換えの切符売り場に『あ、あ、あおもり!』と飛び込む。『青森ですね』『く、9時、じゅうく、19分の…』『え、19分ですかあ、厳しいですよお』いいから口ではなく手を動かすのだ!切符をひったくって改札を抜け、再び階段を駆け上がって発車間際の列車に滑り込む。うう、疲れた。
新幹線は無事これ名馬で粛々と走り、盛岡以北は自身はじめての乗車、ややあって八戸着。

10時50分の函館行きに乗り換えて

この電車は何時着くんだろうねえ、青森に(柳家金三風に)、などと思っているうちに青森駅着。今回の目的は、もちろん、青森県立美術館なのだけれど、酢ヶ湯温泉にも行ければ行きたい。観光案内所で、酢ヶ湯温泉行きのバスの時刻を調べるが1日2本しかなく、日帰りで行こうとすると、青森朝9時発のバスに乗るしかないらしい。では、美術館に心置きなく専念いたしましょう。