日毎に敵と懶惰に戦う

酒と食い物と美術と旅と横浜…などの記録。Twitterやってます @zaikabou

赤坂の蕎麦屋で

7時起床。9時ごろでかけて、有楽町まで献血をしに行く。64回目。今日も血小板を20単位取られた。役に立ってください。
終わるともうお昼。さて、昼ごはんをどうしようか、と考えて、赤坂まで行くことにする。というのも。週刊文春の『斬り捨て御免!食味探検隊』のコーナーで、赤坂のよさげな蕎麦屋が紹介されており、ああ、これは来週の東京メトロ沿線ウォーキングで昼飯を食いに行こう、と思っていたのだが。
地下鉄の駅でパンフレットを貰ったところ、赤坂を通過するのはせいぜい11時ごろのようだ。昼飯には早すぎる。昼飯の時間からすると、飯倉片町から麻布十番あたり、ということになりそう。ということで、この蕎麦屋は来週は無いなあ、ということになり、じゃあ一人で行ってみようか、ということになったわけである。別に行かなくてもいいんですけれどね。でもね。
赤坂小学校の近く、細い路地を入った、まさに一般家屋、というところに、店はあった。

一歩はいると、うわ、ホントに一般家屋だ、これは。

階段を下りて地下がお店。コンクリ打ちっぱなしの壁と、白い塗りの壁にの空間に、石と木がうまく組み合わされたカウンターと落ち着いたテーブル席。地下なんだけれど、ベランダから光が差し込んでおり。店内においてある本とか、草花とか、古いマッキントッシュとか、一歩間違うとしゃらくさいだけになりそうなところ、絶妙なところで踏みとどまって素敵居心地の良い空間になっている。
メニューを見るに、蕎麦や蕎麦の定食のほか、昼から酒とつまみがぞろぞろと並んでおり、しかも妙齢の素敵な女性が昼日中から一人で熱燗をやったりしており、飲まないわけにはいかないではないか!私が悪いんじゃないの!ちゅうわけで、豊盃の純米しぼりたてと、「鳥の照り焼きランチ」1200円なりを頼む。蕎麦のタイミングどうします?などと聞いてくれて、なかなか親切。
まず酒と、ランチの中の、鳥の照り焼きの串が2本、自家製と豆腐と漬物がまず運ばれてきて、これが鳥も美味いし、豆腐も結構。暫し昼酒を堪能。あー、幸せ。酒とさかなが終わる頃に、粗引きで透明感のある蕎麦と雑穀ご飯。蕎麦もねえ、なかなか、蕎麦の味がしっかりしていて、美味しい。そしてそして、さらに白玉ぜんざいとお茶が出てきる。このぜんざいがまた美味いんだなあ。お茶も、良いお茶を使っていると思われる。趣味の店ですね、これは。いや、素晴らしい。また来たい。

歩き回って

店を出て、徘徊する。赤坂や氷川台、さらに溜池方面まで足を伸ばし、このあたり結構ラブホが多いのねえ、などと思いつつ、アメリカ大使館宿舎の脇の南部坂を下り、六本木一丁目、ニコラスやミンスクの台所の脇を通り、飯倉片町の交差点付近の路地という路地をうろうろとする。AXISも徘徊。東京ミッドタウン、裏から眺めるとこんなですな。

アマンドの前を通り、俳優座の裏手から、さらにうろうろしてぐるっと廻って国立新美術館付近に出没し、さらに裏道をくまなくうろうろ。また戻って芋洗坂を右顧左眄しつつ下り、六本木の駅へ。日比谷線で神楽坂に出て、ドイツのビールを一杯。飯倉交差点から東京タワーの前を抜けて

芝の増上寺方面へ

増上寺の境内を通り、大門から浜松町に向かい、京浜東北線の人となるのだった。

ZAIMとBankART

京浜東北線で館内まで。ZAIMの地下にて、『Happy Hours』を見る。暗闇の空間で、光を効果的に活かした作品が多数。本間純の風に揺れる旗と時計、出田郷の緻密に計算された光が作り出す不思議な影が印象的。
次に、BankART Studio NYKへ。『防災EXPO』という大規模な企画展。いろいろあったのだが、隅田川の河川敷に暮らす「鈴木さん」の生活ぶりの紹介『0円ハウス』と、避難所でプライバシーを確保するための新聞紙シェルターが興味深い。それにしても、ここは雰囲気が良いですねえ。

出て、BankART1929へ。『防災EXPO』の展示はこちらにも。防災グッズの即売をやっていたり。そして、地下の真っ暗な中で…炎をイメージした赤い光がちらちらする中で、阪神大震災発生直後のAM神戸の放送が流されており、そのあまりにも切迫した内容が、あまりにも、あまりにも。胸に迫る。ああ。
その後、横浜駅に出て、最後のご支援を呼びかける統一地方選挙の候補者を眺めつつ、
http://www.hamakei.com/headline/2296/index.html
のお店で買い物して帰宅したのだった。