日毎に敵と懶惰に戦う

酒と食い物と美術と旅と横浜…などの記録。Twitterやってます @zaikabou

というわけで投票に行ってきます

どうしたもんかな。知事はともかく、県議とか市議については、いっそ共産党に入れてしまおうか、とか、いろいろ考えているワタシです。
今朝、起き抜けに、なんとなくテレビ朝日の『ビックリマン』のアニメ(なぜ今ビックリマンなのか、という文脈も寡聞にして知らないのだけれども)を見ていたら、製作者は誰に向かって作っているのかしらん、という不可解さであり。釘付けになってしまい、ご丁寧に次週予告まで見ていたところ、来週のテーマはワーキングプアらしい。なんだそりゃ。

多摩ニュータウンを歩く

お昼前にでかけて、投票を済ませてから電車を乗り継いで唐木田まで。石川初さんのblogに
http://fieldsmith.net/bslog/archives/2007/04/post_475.html
というお話があり、場違いとは思いつつ、大変面白そうなので混ぜてもらったのだった。私は『ニュータウン』という言葉からは比較的ネガティブなイメージを受けるのだけれど、今回、唐木田周辺を歩いてみたところでは、気合の入った開発はさすがに魅力的だ、ということであり。計画的に配置された緑地、画一的に成り過ぎない宅地、車道と歩行車道は完全に分離されて子供は安心して遊べる。公園には桜が咲き誇り、思った以上に若い人たちが多かったのだった。





東京都が開発したところはこんな感じ


小高い丘に上ってみると、その四方に見える計画された宅地はまさに圧巻の一言




ただ、上の写真の高層マンションは、多摩ニュータウンの計画の中で新住宅市街地開発事業区域ではなく、土地区画整理事業区域の開発…即ち、UR都市機構や東京都による直接の開発によるものではなくて、勝手に開発されたところ。その境界があまりにくっきりしていることを観察することも、今回の主眼目なのだった。
丘から降りてきて谷に下ると、区画整理された場所に、地主の家と賃貸のアパートがごちゃごちゃと立ち並び、道路沿いには、ロードサイド型の大型ショッピングセンターがぼこ、ぼこと立ち並ぶのだった。しかし、その無定見なスプロールに、なぜか安心してしまうのはなぜなのだろう。
…さて、巨大な石棺のような多摩市総合福祉センターを通り過ぎて


多摩ニュータウンの、計画地域の外れへと足を向ける。40年前、まさにすべてが里山であった場所に計画された多摩ニュータウン。その開発地域の外側には、相変わらず里山が広がっているのだろうか。あるいは開発がひたすらスプロールしているのだろうか。

いきなり山。そして


里山。寸分のすき無く開発された地域から一歩踏み出すと、いきなり里山が、拡がる。軽く眩暈。そして、その境界には、なにか、川と橋に関わる民俗学的なありふれた俗説を持ち出したくなるような境界=異界には、不法投棄されたごみの山が、あるのだった。

森の小路の脇にある小さな空き地に、朽ち果てた車が整然とお行儀良く並んでいる。これ以上誰もゴミを置けませんし、誰も引き取りません、という風情。どなたかが『極相だ』と言ったのが面白かった。

整然とした開発地にも、のどかな里山にも行き場の無い都市の暗部が境界に拡がる。そして、ゴミの山の向こうは、ひたすら拡がる里山


野道山道を歩き、再び多摩ニュータウンに戻る。日本らしくないスケール感の開発地域。



唐木田駅のすぐ近くには、多摩ニュータウンの計画の中でも、戸建住宅が分譲された地域もある。一軒一軒、とてもゆとりのある敷地で、お金のかかっていそうな住宅が並んでいた。新興住宅地特有の画一性や息苦しさというものが感じられなかった。


この気合の入った街並みを眺めながら「ここはクリスマスはどうなってしまうのだろう?」と浮かれ電飾に思いを馳せたのだけれど、よくよく眺めていると、そのような方向に向かう「欲求」とか「飢餓感」とか「閉塞感」みたいものが感じられないなあ、と思う。何故そう思ったのかよくわからないし、実際にクリスマスに来て見ないとなんともいえないけれど。多摩ニュータウンでも、南大沢のほうは浮かれ電飾が結構あるらしいし。

考えたことは種々あるのだけれど、とりあえず、ざっと写真を並べてみた。変化に富んでいておなか一杯の楽しいフィールドワークだった。いろいろと、思ったことは改めて。ご案内いただいた石川さん、皆さん、ありがとうございました。

選挙終わりましたなあ

神奈川県知事選挙について言えば、松沢成文でも杉野正でもどっちでも良いと思っていたのだが、昨日、横浜駅の街頭演説で、応援演説する菅総務大臣の横で直立不動で手を振っている姿がどうにもボンクラであり、ああ、こりゃイカンわ、と思ったのだった。ほいでもって、今回の石原慎太郎の再選にしてもしかりなのだが、概ね現職が現職であるという強みを生かして勝っている風情なのであり。つまり、中央政界などとは関係無く、それぞれの持ち場で、それぞれなりに努力している人が大勢居るいうことなのではないかな、と思ったのだった。
で、目下のワタシの興味は、県議会議員選挙でわが生涯初めて投票した共産党のおばちゃんが当選するだろうか?ということなのだが…。地方議会にはもう少し共産党の議員が多くてもいい。開票はまだか。