日毎に敵と懶惰に戦う

酒と食い物と美術と旅と横浜…などの記録。Twitterやってます @zaikabou

とにかく越後湯沢へと

7時起床。さすがに夕べは疲れていたせいか、眠りが深かった。この『いろは亭』という宿は、NHK連続テレビ小説「こころ」に登場したかなにからしい。値段は安いのだがとても綺麗な宿で、風呂も広いし、なかなか結構でした。中越沖地震の復興作業をする人たちが大勢泊まっていたようで、土曜日も朝早くから出かけていったみたい。お疲れ様です。
ちなみに、泊まった部屋は『八海』という名前だった。

朝飯に出た納豆を慎重に避けつつ、食べる。なにしろ本日は蔵元に行くので、納豆はご法度なのだ。ほいで9時ごろ出立。夕べの不思議な番頭さんに見送られて。

五日町の駅から30分もかからずに越後湯沢。母親とはここで別れて、さて時間がちょっとある。ガーラ湯沢の駅まで無料送迎バスが出ているらしいので、乗ってみて、駅まで。新幹線がスキーシーズンだけ乗り入れる駅で、夏もゴンドラは山の上へ運行しているのだけれど、閑散としたもの。


この駅、少々高台にあって、下を見下ろすことができるのだけれど、狭い回廊に魚野川、国道17号線、関越自動車道上越線上越新幹線が密集している様はなかなか圧巻であるな。一朝事あると、関越間の往来はいっぺんに大混乱だなあ。

駅に戻り、駅前を散策し、昼飯にそばを食って、皆様と待ち合わせ。

『鶴齢』酒蔵へ

今回のメインイベント。お世話になっている酒屋さんのご縁で、『鶴齢』などを作る蔵元『青木酒造』さんの見学をさせていただく好機を得たので、やって来たのだった。
http://www.kakurei.co.jp/
青木酒造の営業の方のご案内で、レンタカーで塩沢町(旧塩沢町、今は南魚沼市)へと。青木酒造は今年で創業290年。江戸時代の、雪国の暮らしを記した名著『北越雪譜』の著者、鈴木牧之の流れを汲む酒蔵。

新潟の酒と言うと端麗辛口というイメージが強いけれど、味わいのあるお酒をいろいろ作っている酒蔵さんなわけであり。塩沢の駅のすぐ近くにあるのだった。


作っている日本酒はおおよそ2000石ほど。1石=10斗、1斗=10升なので、一升瓶に換算すると20万本相当になる。改装されたばかりの、素敵な座敷で、酒造りの話を伺った後、酒蔵の中、今は仕込みの時期ではないけれど、え、そんなところも見せていただいて良いのですか?というところも見学させていただいた。米を蒸すところから、タンク、そして、最終、ビン詰め工程まで。
いろいろと差し障りがあってはいけませんので、写真は載せませんが。
そして、見学後、再び座敷にて、鶴齢のラインナップを各種いただく。

怪我以来、日本酒を控えていたので感覚が戻るまでしばらく…5分ほどかかったのだけれど、ああ、やはり、日本酒は良い。そして鶴齢、すばらしい。五百万石の50%の純米吟醸が大変に結構でございました。鮭の酒浸しに奈良漬けもおいしゅうございました…。昼から結構な量をいただいた。

宿に戻り、そして夜まで

随分長居して、素敵なおみやげまでいただいて一路宿へ。越後湯沢のすぐ駅前の『井仙』という宿で、改装されたばかりの綺麗な宿だった。膝の傷口を防水のシートで保護して温泉に入り、夜まで一休憩。
6時過ぎ、駅近くの『ゆた』という店で、先ほどご案内いただいた青木酒造の社長さんも交えて、楽しい宴会と相成ったのでした。おつまみ、馬刺しがとてもおいしゅうございました。お酒のほうも、それはそれは素敵なお酒をいただくことができまして、本当にもう、幸せでございます。

ネオン輝く温泉街を宿へと戻り、宿の前で足湯に浸かって、部屋に戻るとあっとゆーまにぐっすり。