日毎に敵と懶惰に戦う

酒と食い物と美術と旅と横浜…などの記録。Twitterやってます @zaikabou

魚沼の酒蔵を(勝手に)巡って

7時起床。旅館の朝ごはん。いろいろなおかずが出てきて嬉しい。この『井仙』の食堂にも日本酒が沢山揃っている。食後にひとっぷろ浴びて、1階の喫茶で温泉珈琲なるものとそば粉のケーキをいただく。なかなか美味。
カフェの隣のお土産屋にも各種面白そうなものがあったけれど、私は昔ながらの酸っぱそうな梅干だけ購入。魚沼産コシヒカリは10kg8400円で売っていたけれど、さらに産地を限定した『大沢』産のコシヒカリは、なんと450g880円で売られていた。10kgに換算したら2万円ですぜ。『魚沼産コシヒカリ』と言っても、農協に出すとかなりの広範囲のコメをブレンドしてしまうらしく。本当に美味しいコメ、南魚沼市の旧塩沢町内の『大沢』などのコメは、法外な値段を出さないと買えないようなのです。
全域でブレンドされた『魚沼産コシヒカリ』を食べるくらいなら、福島のコシヒカリとか、新潟でも頚城のコシヒカリとかの、素性の明らかなコシヒカリのほうが美味いかもしれない。まつだいの駅前旅館『松栄館』で何度か食べた自家製のご飯は、まったくもって感動的な美味さでしたよ…。

旅館を出て、今日もレンタカーで、一日お世話になります。まずは南魚沼の酒蔵を巡る。南魚沼は日本酒の激戦区で、旧塩沢町に『鶴齢』の青木酒造、高千代酒造、旧六日町の八海醸造湯沢町に『上善如水』の白瀧酒造、旧小出町の緑川酒造…一山超えて十日町にもいろいろあるし、勿論長岡にもいろいろあるし、まあ大変なんであります。ほいで、車に乗って、白瀧酒造のでっかいタンクを眺めたり、高千代酒造の前を通ったりした後、八海醸造のそれはそれは立派な蔵元も遠めに眺めたのでありました。

ここ以外にも第二工場があったりして、まだまだ増産できるぜ!という感じであった。凄いなあ。

十日町でへぎそば

その後、八箇峠を超えて十日町へ。土市にあるへぎそばの店『由屋』へ。とても大きな店で、大勢のお客さんで賑わっていた。

へぎそばと天ぷら、それにビールを頼んだだけなのだけれど、大根と茄子の漬物、枝豆、山菜そのほか、おかずが出るわ出るわ。そしてへぎそば、どーん

およそ5人前、一升のへぎそばを三人で食べた。ふのりが多くてつるつるして喉越しの良い蕎麦、さすがに新潟長野で蕎麦は『めし』だぜ、的な凄い量であったけれど、とにかく美味い蕎麦でありました。大満足。
帰りは大沢峠を抜けて越後湯沢へ。駅内のぽんしゅ館で日本酒の飲み比べ、駅前の、品揃えが大変に素敵な酒屋『ながたや酒店』で日本酒を購入し、新幹線で帰宅したのでありました。楽しい旅行だった。