日毎に敵と懶惰に戦う

はてなダイアリーから引っ越しました。酒と食い物と美術と旅と横浜と建築と演芸と…

週刊現代曰く、ホテルで『コンドームが欲しい』と相談すると

一部で、安倍突然の辞任の原因は、週刊現代が報じようとしていたスクープにあるのではないか、と言われていた。というわけで、それを読もうと買ってみました週刊現代。もっとピンク系の記事が多いと思ってたのだけれど、そうでもないのね。日刊現代みたいな、ちょwww自重www的な政治的偏りも無いし。あんま特徴の無い雑誌だな…。安倍さんの疑惑については。父親の安倍晋太郎が総理を目指してやっていた蓄財6億を、政治団体経由で安倍晋三がそっくりそのまま引き継いだけれど、これは脱税じゃない?相続税3億払わないといけないんじゃない?って話でした。
ま、それはそれで、『東京ホテル戦争「一流サービス」を覆面調査!』っていう企画をやっていたのだけれど、その中に週刊現代ならではなオバカな項目があったので、それだけ転載してみる。題して、『コンドームが欲しい』と相談すると。ほかの項目も詳しく知りたい方は店頭で買って読んでね!(と、一応フォロー)

ホテル名 評価 対応
ザ・ペニンシュラ東京 「今は在庫がない」そうで、近くの店を教えられた
マンダリンオリエンタル東京 顔を合わせず引き取れるボックスに入れてくれた。¥1000
ザ・リッツ・カールトン東京 無料で用意あり。即時に持ってきてくれる。衛生用品はほぼ完備
帝国ホテル東京 × 「そういったものはご用意しておりませんが…」と驚かれる
ホテルオークラ東京 × 「コンビニで買ってもらうしかない」とそっけない
ホテルニューオータニ東京 × 「こちらではご用意しておりません…」と困った様子
パークハイアット東京 「用意がない」と断られるが買えるお店と行き方を説明
フォーシーズンズホテル椿山荘東京 「ご用意がございます」と5分後に届けられた。¥1000
ウェスティンホテル東京 × 「誠に申し訳ございません」と丁寧な対応で断られた
コンラッド東京 用意されてなかったが、近くのコンビニを教えられた
グランドハイアット東京 6個¥300で用意あり。紙袋に入れて持ってきた
ホテル西洋銀座 × 「用意がございません」ときっぱり断られた
フォーシーズンズホテル丸の内東京 なぜかサイズを聞かれ、コンビニで買ってきてくれた。¥500
ANAインターコンチネンタルホテル東京 × 「そういったサービスはしておりません」と聞く耳なし
リーガロイヤル東京 「サービスはありませんが、私が買ってお渡しします」(¥1000)
ホテル日航東京 × 女性スタッフが「あいにくお取り扱いがございません」
セルリアンタワー東急ホテル渋谷 × 不快そうに「そういったサービスはしておりませんが」
ザ・プリンスパークタワー東京 「わかりました」と館内にあるコンビニで買ってきてくれた。¥1000

取材した人の主観も含まれることだし、まあ、話半分で。それでも、ちょっと見てみると、ANAホテルの人と東急ホテルの人は変な誤解をしているのではないか、とか、サイズを聞くって親切なのかなんなのか、とか、ちょこちょこ面白い。
それにしても…。こういうホテルに泊まって、ホテルの人にコンドームをお願いするってどんなシチュエーションなんだ。あんまり想像したくない。皆さん、とりあえず持参しましょうね。あと為念。ラブホテルより宿泊料高くても、枕元にチョコレートは置いてあっても、ラブホテルみたいにコンドームは置いてないから!

神奈川県立近代美術館葉山 イリヤ・カバコフ『世界図鑑』絵本と原画

7時起床。昨日のお酒が少し残っているけれど…。朝飯食って、10時半過ぎに出掛ける。
横浜から横須賀線で逗子へ。駅前からバスに乗って、葉山の海岸沿いの細い道を抜けると、海沿いに建つ神奈川県立近代美術館の葉山。今日からはじまる企画展、イリヤ・カバコフ『世界図鑑』にやってきたのでした。

http://www.moma.pref.kanagawa.jp/museum/exhibitions/2007/kabakov/index.html
先日、横浜トリエンナーレ2008の市民応援隊ミーティングに行ったときに
http://d.hatena.ne.jp/zaikabou/20070901/1188658547
横浜トリエンナーレのディレクターであり、神奈川県立近代美術館の企画課長でもある水沢勉さんがこの展覧会の話をしていたので、興味を持った、というのもあるのだけれど。
カバコフと言うと、妻有の『棚田』の作品のような

大規模なインスタレーションで知られた人だけれど、旧ソヴィエトのウクライナ出身の人であり、そのような作品は云わば『非公認』の活動。ソビエト時代の彼は、絵本作家として生活していた。今回の展覧会は、その時代の絵本の挿絵の数々を紹介するよ、というものなのだ。
絵本の内容は、決定された方針の下、画と文が完全分業によって製作される、いわば政府による検閲済みのものばかり。展示室に入る前のイリヤ・カバコフ自身による解説文には、『それを描いていたのは確かに私だけれども、“彼”が描いていたのであって、ほんとうに私が描いていたのではないのだ』というようなことが書かれており、決して本意の仕事ではなかった、学んだことを生かして生活していくための手段であった、と言っている。
だけれども、その挿絵自体は、どれも創意に溢れていて、色使いがやさしくてとても綺麗で。ソビエトの子供達の(ある意味模範的ではあるけれど、けっして虚構ではない)日常生活が描かれたもの、ソビエトの科学技術を子供達に紹介するための、機械や道具、そして宇宙開発の挿絵。描き込みが細かくて楽しい。タッチがバラエティに富んでいる。
内容としても確かに一定のイデオロギーに従った絵本の数々ではあるけれども、決して一目見て白けるようなプロパガンダ臭漂う安易なものではなく、しっかり作りこまれた良い内容。絵本の挿絵原画を紹介するとともに、絵本の内容を液晶画面でスライドショーしてくれる。
中であった『テルラフェルロ国の物語』というお話。『木の王』『金の王』『鉄の王』に支配された国で、鉄の力が徐々に強くなって鉄の王に支配されるようになる。この事態を憂慮した木の王が鉄を食べる魔女と手を組み、その魔女が国中の鉄を食べ尽くし、国土が荒廃する。ある青年の機知によって魔女が倒され、人々は民衆のための国を作っていこうと決意するのであった…という、いろいろ教訓込みの物語ではあるのだけれど。なんかこれ、北朝鮮の特撮映画『プルサガリ』に影響を与えているのか?とか思った。
今回の展覧会は、100種類の絵本の1000もの挿絵を紹介する、というもので、世界でもはじめての試みらしい。なかなか見ごたえがありました。
この日は、イリヤ・カバコフとボリス・グロイスの対談があったんだけれども、残念ながら事前申し込みが無ければ入れず。んー、残念。でも、水沢勉さんに先導される生カバコフを見れたので、まあ、良しとしましょう…
この葉山の美術館は建物が素敵で、レストランも海に突き出した良いところ。



お天気の良い日にどうぞ。まあ、建物は、横須賀美術館のほうがインパクトありますけれども
http://d.hatena.ne.jp/zaikabou/20070520/1179654129

葉山を歩いて

美術館を出た後、お天気が良いので、少し歩くことにした。とても暑い。暑いけれど、どこか空気にやはり、秋らしさというのも漂う。うん、良い季節ですね。でも今日はちょっと暑すぎるね。

海沿いの道を逗子方面に向かって歩いていくと、海が見え、そしてとてもとても立派なお屋敷、企業の研修センターのようなものが次々現れ、しかし道は狭いので、車の行き違いにも苦労する。家と家の間の細い道の向こうに海が見える。


森戸神社を過ぎて、

海岸の砂浜に大学のボートが点在しているのを眺めつつ、細いみちをテクテク歩いていく。途中にあった『Fatty's』という店で昼飯。タコとガーリックソースのスパゲッティー。ボリュームもあって、おいしゅうございました。
葉山マリーナに出て

日影茶屋でおみやげを買い、バスに乗って逗子駅へ向かう。

神奈川県立近代美術館鎌倉の、本館と別館にも

逗子駅から一駅、鎌倉駅へ。鎌倉は何時来ても人が多い。特に小町通りの混雑など、なんだかうんざりするぐらいだ…にしても、人が多いな。なにかやっているのかしらん?と思ったら、鶴岡八幡宮例大祭であった。明日は流鏑馬をやるらしい。
お囃子が絶えず流れる八幡宮の境内に入り、左手にある県立近代美術館へ。この建物、坂倉準三ですね。本日の展覧会は、やはり本日が初日の『建築と暮らしの手作りモダン アントニン&ノエミ・レーモンド』

http://www.moma.pref.kanagawa.jp/museum/exhibitions/2007/raymond/index.html
1919年に、帝国ホテル建設のためにフランク・ロイド・ライトとともに来日して以来、日本→アメリカ→日本と滞在し、数々の建築に関わり、その事務所では前川國男吉村順三も学んだ、アントニン・レーモンドの大規模な回顧展。イタリア大使館フランス大使館、今のロシア大使館も、この人の手によるものなのですね。前に行ったことのある、フランス大使公邸もやはりこの人の作品なのか知らん
http://d.hatena.ne.jp/zaikabou/20051126/1133010598
そして、今でもあるのだな、レーモンド設計事務所ってのは。
http://www.raymondsekkei.co.jp/index.html
霊南坂の家とか、軽井沢の夏の家とか、軽井沢の新スタジオとか、とにかく写真を見ただけで、ああ、こんなところで時間を過ごしたいなあ、という快適そうで気持ち良さそうな空間で。群馬音楽センターなんかも、すごいねこれ
http://www.inoue.co.jp/culture/レーモンド1.htm
展示は写真が中心だけれど、図面、模型、家具なんかも結構ある。この日は展示会場内が、なんだか随分騒がしかった。なんだろう?と思ったら、初日ということで、展示に関わった人たちが大集合していたみたい。“日米欧の研究者による調査による回顧展”ってなわけなので、海外の人が相当数いた。その後、みなさん、中庭でビールをあけて談笑していた。TBSのカメラも入っていた。


本館を出て、ついでに別館のほうへ

こちらは、斉藤清の墨画展。斉藤清というと木版画の人だけれど、墨画も描いていた。で、この、会津の雪景色、会津の農村が、大変に良い。民家の藁葺き屋根、そこに積もる雪、そしてのしかかる夜。墨の濃淡によって、やさしいのだけれどもとても重くみっちりと表現されていて、とても引き込まれる、力強い作品。韓国の寺院などの作品もいいんだけれど、会津の雪景色の数々がやはり、一番、良かった。
その後、北鎌倉まで歩き、横浜で下りてちょっとぶらぶらしてから、帰宅した。