日毎に敵と懶惰に戦う

はてなダイアリーから引っ越しました。酒と食い物と美術と旅と横浜と建築と演芸と…

名古屋駅前徘徊の記

仕事納めの日。休もうかとも思っていたのだけれど、ちょっと出張が入った。短い打ち合わせだけで終わりそう。折角なので、ついでに散策することにした。特に目的は決めずに、まずは、自宅を5時半前に出て、新横浜始発のひかり493号に乗る。東京発6時始発ののぞみ、品川発6時始発ののぞみもあるのだけれど、このひかり号は、小田原と静岡で乗客を拾って、ちょびっとだけ名古屋に先着するのだ。


まだ真っ暗な新横浜駅のホームに、停車するひかり。新横浜始発の新幹線って、これだけなのですね。なんだこの鉄オタ豆知識みたいな日記は。

帰省客は階下の待合室にはそれなりに見受けられたけれど、まだこのホーム上には、あまり人が出ていない状態。新横浜からこの新幹線に乗る乗客も、さほど多くない。がらがらの自由席に乗って定刻に発車したが、小田原、静岡でまあまあの人数の乗客を乗せていた。小田原や静岡からの需要に応えているのだろう(鉄道ジャーナルのレポートみたいな日記ですネ)
日が昇り、山肌や街に朝日が降り注ぎ、そして名古屋で下車。客先に行くにはまだまだ早い。名古屋名物のひとつである、喫茶店のモーニングに行ってみよう。メイチカにあるベルヘラルドという店は、480円で食べ放題のモーニングがあるらしい。というわけで、早速店へ。7時30分の開店と同時に入る
シャポーブラン メイチカ店 (【旧店名】ベルヘラルド) - 名古屋/喫茶店 [食べログ]
で、こんな感じ

食べ放題と言っても、ハムと卵の薄いサンドイッチとゆで卵のほかは、菓子パンのようなパンばかり。しかもゆで卵は1人1つだけ、サンドイッチは人気があるので、並べられてもすぐに無くなってしまう(タイミングを見計らってすばやく取らないといけないらしい)。たしかに“食べ放題”という言葉は魅力的だけれど、これなら、野菜たっぷりのサンドイッチとサラダがついて400〜500円程度のモーニングを出す店のほうがよっぽど魅力的に感じるが…。まあ、名古屋喫茶店文化の神髄を知らないので、なんとも言えない。
ゆっくりとスポーツ新聞を読んで店を出て、さて、まだ時間がある。もう一軒モーニングしてみようか…などと考えながら、ユニモールをかなり進んだところで地上に出て、喫茶店を求めて裏道に入ってみると、おお、なんなんだここは

名古屋の駅前に、まるで築地の場外のような場所が。ここ、柳橋中央市場は、名古屋の台所であるか。まだ朝の8時だけれど、歳末の買い出しの人達で大変に賑わっていた。思いがけず、面白いところに出てしまった。



大勢の買い物客が繰り出して、道の裏手ではトロ箱が積み上げられて、店先ではマグロが解体されている。それでも、築地などよりはちょっとのんびりした雰囲気があって良い。こういうところで、マグロ解体している写真をちゃんと撮れないのが私の駄目なところです。堪能したので、また駅前へ。まだ少し時間があるので、モード学園のビルを眺める




いやー、近くでみると、やっぱりインパクトあるわあ…。あほだわああ…

名古屋の駅ビルも、まっ白い建物に朝日があたっていると、なんだか、スターウォーズに出てくる宇宙船のような印象を受けるがな…

さて、そろそろ時間だ。名古屋から関西線の快速に乗って四日市へ。

打ち合わせを済ませて、またまた名古屋に舞い戻る。昼飯はスガキヤで食べる予定だけれど、さらに寄り道したい気分。ついったーで

かなり早いな。名古屋で昼飯食って寄り道できるけど、なんか面白い所はないかしら
http://twitter.com/zaikabou/status/7144204773

つぶやいてみたら、返信を下さった方が

名駅新幹線口、ビックカメラの裏手はかなりディープでzaikabouさん好みかも RT @zaikabou: かなり早いな。名古屋で昼飯食って寄り道できるけど、なんか面白い所はないかしら
http://twitter.com/hiro60_nb6/status/7144457259

名古屋在住の方のアドバイスは心強い。昼ご飯を済ませたら、ちょっと歩いてみよう。とにかくも名古屋駅で降りて、混雑する新幹線改札を脇に見て、地下街のエスカへ。この地下街、味噌煮込みうどんの山本屋本店、わらじとんかつの矢場とんなど、名古屋の味が集結しているのだ。あ、そうそう、その矢場とんと言えば豚の“共食い”看板が有名ですが(共食いについてはここを参照)、通常のキャラクターのイメージは特に喋らない豚なんですが、この地下街にある看板は…

特に三枚目、ハッと思い浮かぶ描写に、とても深く深く罪深い感じが…。…いやまあ、話がそれました。名古屋の味と言えば忘れてはいけないものがもう一つ。そう、スガキヤですね!
スガキコシステムズ株式会社
で、このエスカにもスガキヤはあるんだけれど…

なんだか、ちょっと普通のスガキヤと違う。妙に普通のラーメン屋然としている。値段も、なんだか高いような気がする。若干訝しく思いながらも入ってみて、『不思議な接客用敬語』の見本市のようなマニュアル接客で大変丁寧に接遇されつつラーメンを食べてみる。たしかにこの白いラーメンはスガキヤであるけれど、先割れスプーンじゃないし、なんだか魚出汁がしっかり効いていて、これはスガキヤではない…。美味しかったんだけれどね。セットのかやくごはんもなかなかだったし。美味しかった、とは思いつつ、満たされないもやもやした気持ちが、わだかまりが。このままでは帰れない。調べてみたら、駅の西北にもスガキヤがある。地下街を抜けて歩いて行くと…

おお!そうだよ!このチープな感じ!これこそスガキヤだ。店に入ると客は若いのばかり。うん!これこれ!レジでお金を払って待つことしばし、そして番号で呼ばれてわたしのラーメン290円

ほーいいじゃないか こういうのでいいんだよこういうので。出汁の効きすぎないスープ、ほぐれきれない茹で上がりの麺、チープなチャーシュー、先割れスプーン、おばちゃんが名古屋訛りで若いのをあしらう感じの接客、ファーストフード然な客層と内装と雰囲気。これぞスガキヤですよ。そしてもちろん、食後には、ソフトクリーム90円

ああ…スガキヤだなあ。別に自分は名古屋人ではないのだけれど、横浜で幼少期、近所のユニーにスガキヤが入っていて、愛用していたのです。だからスガキヤに愛着がある。数年前に高田馬場にカムバックしたスガキヤはすぐに撤退してしまったけれど、敗因は、ソフトクリームを出さなかったことだといまだに信じて疑わない私だ…
心のスガキヤ - 日毎に敵と懶惰に戦う
腹も膨れたので、予定通り、ビックカメラの裏手あたりをぶらぶらしてみる。このあたりは風俗がけっこうあるんだよね、古いビジネスホテルも多いなあ、ラブホテルも…などとぼんやり考えながら歩いていると、なんなんだろうここは


突如現れた八百屋、そして乾物屋、餅屋、花屋…駅前の裏手の一画、ビルに囲まれた地帯に、昔からそのままの姿でそこにあるように、古い商店街が現出している。そして、八百屋の野菜はとんでもなく安い。かなりキツイ名古屋訛りが横溢している。あとからご指摘受けたんだけれど、どうもこの地域は、闇市の名残であるらしい。東口の柳橋中央市場にしろ、ここにしろ、名古屋は駅前がおもしろかったのだな…。就職初年に2か月弱名古屋で生活したことがあったけれど、まったく知らなかったよ。年の暮のこの時期だから気がついた…ということもあるのだろうけれど。
ここで、折角なので鏡餅、正月飾りなどを購入した。正月飾りは名古屋ローカルな形態なのだろうか、東京で見るのと少し違う。京都の正月かざりも東京はかなり違ったし、日本中、いろんな形態があるのだろうな。
そろそろ帰ろう。松坂屋高島屋に寄って赤福などを購入し、新幹線に。大阪方面は混雑しているけれど、東京方面はそれほどでもない。さすがにのぞみの自由席はほぼ満員だけれど。子どもはそれなりに乗っているが静かなのは、昼下がりの昼寝どきだからだろうか、こちらもぐっすり眠り、富士山に歓声が上がるのを聞いたような気がするうちに、もう新横浜。そして品川、東京。大混雑のホームをすり抜けて降り、銀座、有楽町、新橋とぶらぶら歩き、新橋の韓国料理屋で晩飯を食べて、帰宅したのだった。さて、明日明後日は年末のお祭りだ…
おまけ、モード学園のビルのちかくでみた何か