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日毎に敵と懶惰に戦う

はてなダイアリーから引っ越しました。酒と食い物と美術と旅と横浜と建築と演芸と…

まつだいの城山を歩き、里山ブッフェに涙する

起きたら5時。……ねぼうした!4時19分の始発から乗り継いで、普通列車でまつだいに向かうはずだったのに…。まあ、仕方がありません。高崎まで新幹線でその先は普通で?みたいなことも考えたけれどこれもタッチの差で無理と分かり、素直に越後湯沢まで新幹線に乗ることにする。荷物を抱えて桜木町から京浜東北線、東京から新幹線に乗り、朝ごはんは駅で買った銀座梅林のカツ。

隣では、夫婦者の奥さんが、Max自由席2階の居住性の悪さにぶうぶう文句を言っている。6列の非人道性ですからなあ。さて、本日は。12人で『光の館』に泊まると言うワクワク必死のイベントなのだけれど、先駆けて、自分はまつだいのあたりをまたウロウロしてみよう、ということにした。そういうわけで、集合時間よりも相当早く、一人向かっておるわけです。
車内でいろいろ調べていると、越後妻有の各施設も、地震でいろいろな被害を受けていることを知る。3月12日早朝の栄村の地震だ。夢の家と周辺、最後の教室、家の記憶などの作品が、震災でかなりダメージを受けて改修中なのか。雪害のダメージもあり、翌日聞いた話だが、繭の家は全壊したそうだ。かささぎたちの家、脱衣みしゃぐち、花咲ける妻有なども、雪害、地震で鑑賞不可になっている。棚守る竜神の塔など松代城山でも何点か、なのか。小屋丸のハウス…自転車でまつだいから松之山に向かう途中、いつも休憩するあの建物もか…。
越後湯沢で新幹線を降り、ほくほく線直通の列車に乗り換え。

在来線に乗り換えると、風景がはっきりと見えてくる。なだらかな稜線の緑豊かな小山が連なり、木立に囲まれた神社、田植えの進む田んぼ、ドカ雪に備えた家々、そして高速道路と高圧鉄塔と電線。あるいは高層リゾートマンション。やがて梅雨が過ぎると、むっとまとわりつくような、体の中まで水分で満たすような、蒸し暑い夏が来る。ああ、魚沼だなあ
9時17分にはまつだいに到着。道の駅をまず覗いてみると、山菜が山のように積まれている。わらびが多いけれど『根曲がり竹』というのがあり、つまり姫タケノコだろうか?目の前でどんどん売れているので、これはは買う買っておかなければ…と取得。荷物と一緒にコインロッカーに納めて、何時もの習いでまつだいの城山を歩いてみることにしましょう。どうも、ここを歩かないと、妻有に来たなあ、という気がしないのよね


雪だるまたちがいる小屋は

ああ、節電の影響か。コンセントが抜けれていて、中味は発泡スチロールに…

その他、地震の影響をあちこちの感じる



それでも、作品がメンテ中でも、この城山を歩くのは楽しい。さらに上へ。松代城まで上ってみよう

稜線に出ると向こうに棚田も見えてくる

急な坂道を登っていくと…

おお、城だ(笑)

展望台になっている再現天守、この日は開いていなかったけれど、展望台にはいらずとも、眼下に見下ろす松代のまちは一望のもとに

あとから上ってきた4人連れ、なにやら指差して、山わけの相談だろうか

風景を堪能して山を下る。かのカバコフの『棚田』の人々を眺めて行こうとしたのだが、あれれ?

ここにいるはずの、棚田の人達がおらんよう…以下は、逆からですが、以前に撮影した参考画像であります

田植えの時期は外しちゃうのかな。邪魔でしょうしね。で、そのまま山を下り、農舞台へ。

それにしてもこの旅、御天気には恵まれず、で、以前撮影した写真を見たら光に溢れていることよなあ。まあ、お天気だからいろいろあるさ。ちょうど11時、お昼の時間。地元のおかあさんたちが作った、山のごっそお山盛りの里山ブッフェをいただくことにしましょう!

まず、白米がうまい。久しぶりに白米の美味さに泣いた。飯が美味いと本気で泣いちゃうんです、わたし…。そしておかずの数々。どんどん運ばれてきて、新しく出来あがるたびに、テーブルまでサーブしてくれる至れり尽くせり。ウドとか根曲がり竹とかワラビとか切り干し大根とかふきのとうとか、なんでいちいち、こんなに美味いんだろう…グラタンにしたキャベツの甘みが、また望外であり。そして天ぷら!山菜の天ぷら滅茶苦茶うめえ…。玄米のスープとか、にんじんケーキとか、自家製ジンジャーエールも滅法うまい。うふふふふふ、しゃーわせ…
大層満足して辞して、駅でしばし休憩。今夜炊くためのお米、星峠の棚田米を2kg買って(後から考えると、12人の2食で2kgはちょっと足りなかったんじゃ…)、十日町に移動しよう。ホームから見える草間彌生の『華咲ける妻有』も地震の被害を受けて修復中だった

電車の乗ると、あっとゆうまに十日町駅。さて、ここから、待ち合わせて買い出しをし、光の館に向かうわけですが。それは項を分けましょう。togetterのまとめはこちらで
5/28-29 「光の館」に行ってきたよ。 #HoL0528 - Togetterまとめ

光の館に12人で泊まる

光の館。十日町市、旧川西町。ジェームズ・タレルが陰影礼讃にインスパイアされて作った建物。2000年、大地の芸術祭の最初の年に作られた。この建物に、実は4年前の夏に1度、宿泊している
光の館に泊まる - 日毎に敵と懶惰に戦う
光の館、続き - 日毎に敵と懶惰に戦う
この時もとても楽しい体験だったのだけれど、若いご夫婦2人と、私1人という組み合わせだった。仲間内で、上限いっぱいの12人で泊まったらさぞ楽しいだろうな!とはその時から思っていたことで、だけれども週末の予約の大変さ、12人も集まるかしら?ということで、長年、考えていただけだったのだ。
ここしばらく、打てば響くような、イベントとあれば積極的にどんどん参加するような人達がTwitterで繋がっていき、光の館に是非、という人もおり、これなら光の館ツアーの参加者もすぐに集まるんじゃねーの?と思っていた矢先。4月13日に何気なく光の館のwebページを見たら、なんと、半年先まで一杯の週末の中で、5月28日の土曜日だけ、奇跡的に空いているではありませんか!これはもう、押さえるしかない。参加者などああとから集まるはず!そうして予約して、Twitterでつぶやいてみたところ

以前にすこし触れた、新潟県十日町の『光の館』宿泊ツアーですが、5月28日の土曜日が空いていたので仮押さえしてみました。移動手段はこれから考えますが、車でも良しですし、電車でも、路線バスを利用すればいけます。最大12人です。行きたい!という方、いらっしゃいますか?
http://twitter.com/#!/zaikabou/status/58080582902624256

案の定というかなんと言うか、3時間できっかり定員に達しまして(笑)その後、メンバーの変遷はいろいろあったものの、前日に急遽、体調不良で不参加になってしまった方の穴も1時間と経たずに埋まり。十日町に集まって自炊の買い出しをしましょう、的なアバウトな幹事のもと、お天気だけが気がかりだなあ、と思いつつ、5月28日の十日町駅に、先遣隊の8人がまず集まったのであります。
駅前のスーパー『リオンドール』で買い出し。何を作るか全く決めておらず、当初、カレーにしようか…的な弱気が覗いていたのだけれど、そのうち、ちらし寿司が良いのでは、そして手巻き寿司が良いのでは、と話が良い方向に導かれ、刺身をサクで山ほど購入。米は2kgで足りるかな?12人で14合、うーん、足りるんじゃないかな…(結局、もう少しあったほうが良かった気がした…)、さらに、自分は根曲がり竹のみそ汁用に味噌とサバの缶詰など。お菓子もたっぷり。日本酒は別の酒屋で買うからビールを買いましょう、と、350ml缶が16本。12人で足りる?足りるんじゃない?日本酒あれば…(結局、ぜんぜん足りなかったのでした)
買物をしているだけですっごい楽しくなってきた!次に駅前の酒屋へ。鶴齢の越淡麗の純米吟醸、久保田の生酒、そして鶴齢の純米吟醸の梅酒を購入。駅のロータリーに出ると私の知り合い2人が合流し、10人でタクシーに分乗して光の館を目指します。うむ、このへん、写真が沢山あってしかるべきところなんだけれど、ぜんぜん撮影しておらぬ!写真はこのへんで補完してくださいー
5/28-29 「光の館」に行ってきたよ。 #HoL0528 - Togetterまとめ
到着して午後4時、光の館についての説明を受けまして、注意事項を朗読、みんなで誓約書に署名。プログラムについての説明や、館内の設備、照明の説明などを順繰りに受けているうちに残りの2名も到着し、揃いました12人。さて、では、わらびのあく抜きでもしましょうか…と台所に出て、夕飯の支度をゆるゆるはじめて、回廊にテーブルを出したのが運の尽きというか、我ながら良くやった!というか。とたとたと2名ほど走ってきて、缶ビールを開けたぞ!いや、そうしたくなる気持ちはすっごいわかる。これは雨の翌日なんですけどね

こんな回廊に、外の緑は美しく輝いていて、鳥の声がして、風が吹き抜ける。こんなところでさあ、ビール飲むなんて最高じゃないか!オーブンでさっそくつまみのソラマメが焼かれはじめて、みな続々、広い建物のはずなのに一か所に集まってビールを飲み始めたぞ。伊丹十三の『お葬式』に出てくる、伊豆の別荘みたいである。下拵えのために竹の子の皮をむき始めると、自分もやるぞ、と続々はじまって、やがて竹の子の皮むき大会に。みんなでこういうことするの滅茶苦茶楽しいなあ。
と、ここで、ビールが足りないのではないか疑惑がむくむく。1人1本少々って、よく考えたら足りるわけないのだ。もしかすると夕飯前にすでに尽きるのではないか。冷蔵庫の中には大びんが3本あるけれど、これでも足りない、買い出しに改めて行こうか、足はどうする…。というところへ。冷蔵庫にストックが3本あるなら、まだどっかに隠してあるのでは?誰かが言い出したころにみな拍手喝さい、建物の前の管理棟にまだ人が残っていたので言ってみると、はい、1ケースでも!と嬉しいお言葉。さっそく10本冷蔵庫に補充してもらうのでした。
そして管理の方、ワラビを水に晒していたり、竹の子をむいていたりするのをみて、ずいぶん料理するんですね、凄い!と、ちょっと待っててくださいね、と山へ。その間、私は先に風呂に入らせて貰っていたのだけれど、上がってみたら立派な山菜が届いていた。山に行って20分ほどで、山ウドと木の目を沢山持ってきてくれたのだと言う。この山ウドで酢味噌和えと炒め物を作り、こりゃまた実に美味い!素晴らしい…。ビールが進むなあ、もう日本酒開けちゃおうか?久保田の生酒美味いなあ。そんなうちにも刻々と時間が進みまして、でっかい炊飯器でごはんは炊きあがる。さて、ナイトプログラムまで1時間くらいしかないが、晩飯どうしよう…終わってから仕度すると遅いし…ええい、ままよ、と速効で仕度に入り、刺身が次々と切られ、もう、手巻きにするのももどかしく、とにかく刺身を食いながら酒を飲む、とかなり自堕落な感じになったのでした。
やがて、7時前。照明が変化し、あ、ナイトプログラムがはじめる、こりゃ大変!食べ物飲み物を乗せたテーブルが台所前から広間の近くに運ばれて、みな、思い思いに寝っ転がり…

刻々と

変わっていく

空の色を見ている。吹き抜ける風、鳥の声…ああ、とても幸せな時間…周囲はすっかり夜になっても



空の色は、まだまだ変化し続ける


一同、陶然と、豊かな時間を…

この1時間弱の変化を、1分間の動画に圧縮したもの。@ekuboさん作製そろそろ、変化が無くなったころで、宴会が再開。広間に食べ物飲み物が持ち込まれ、ようやくここで自己紹介がはじまり、あ、雨がパラついてきた。ナイトプログラムが終わるまで、よくぞ持ったなあ。天井を閉めて、と。酒もみんな空けちゃおう!手巻きずしに、美味しいおにぎりも出てきた!竹の子の味噌汁はいかがです?ワイン美味いなあ…………

ちょっと外に出て、小雨の降る、光の館をながめたり

………
うーん…なんか、知らない間に、自分は回廊のほうで寝ていたらしい…。広間いっぱいに、布団の海になっていた。

この間に何があったのか。引き続き、このへんで補完してくださいー
5/28-29 「光の館」に行ってきたよ。 #HoL0528 - Togetterまとめ
とにかく、3時過ぎにはじまる朝のプログラムは雨で微妙だけれど、布団に入っておやすみなさい…
………
お、起きたらもう7時だ!そして雨。強い雨脚。

けれど、雨の風情もまた、良い。こんどは朝ごはんの仕度。残り4合のご飯を炊いて木の芽を混ぜて、美味しい玉子焼きやら、炒り卵やら、アボカドのサラダやら、ワラビの炒め物やら、昨日の味噌汁やら、すごい、大家族の朝食だ!

楽しい時間はあっとゆう間に過ぎて、朝食が終われば片付け、布団もあげて、お会計を済ませて。今回、十日町駅からの交通費、宿泊費、食費、酒代、全部合わせて、一人9300円となった。9時20分ごろ、管理の方が来て、チェック。お皿を一つ割ってしまったけれど、これは弁償しまして。それ以外は特に問題なし。記念撮影をして、昨日呼んでおいたタクシーが迎えに来てますね、もう帰らなければ


一行は、十日町駅で、とりあえず解散となったのでした。これはね、また来たいよ。大勢で来るとすっごく楽しい。本当に、また来ます。1年に1回の恒例行事にしてもいいぐらい。