日毎に敵と懶惰に戦う

酒と食い物と美術と旅と横浜…などの記録。Twitterやってます @zaikabou

アートフェア東京と、旅立ちの木曜日

旅の荷造りをしたものの、なんだかよくわからなくなっている。今日は出勤して1日仕事、その後アートフェア東京、そしてそのまま、夜行バスで旅立ち、日曜日の新幹線で帰ってくる。さてその荷物をどうしたものか。いろいろ考えた結果、アートフェア東京の内覧会見学後、一旦会社に戻って、着替えて荷物を持ち替えて出かけよう、ということにした。ということで、今朝は、仕事用の荷物と旅行用の荷物、二つながらに持ってお出かけ。邪魔にならないように、ラッシュアワーを避けて早めに出かける。
月末の処理も無事に終わり、やれやれ、これで明日は休めるぞ、と安心。昼飯をいつもどおりの弁当で済ませ、定時とともに飛び出して、有楽町の国際フォーラムへ。春の開催が、震災の影響で延びていたアートフェア東京の内覧会にやってまいりました。
森美術館のMAMC会員になっているのでもらえるVIPカードがあるのだが、今年から、VIPカードの上にさらに別のプライオリティの高いカードが出来たようだ。去年までは16時スタートのファーストチョイスに入れたのだけれど、今年からは18時スタートの内覧会から、ということになりました。その入場を待つ人たちの行列最後尾に並び、待つこと20分。入場直前にどんぴしゃなタイミングで同行の人が来て、一緒に入場できました。
雰囲気としては去年までとさほど変わることなく。しかし、やや、小粒というか、売りやすい価格のものが多いなあ、と思うのだった。いずれにしても、買いたい、買おう、と思いながら見ると、ただ眺めるよりもはるかに面白いのがアートフェアなのであって、そういう視点であれこれ眺めた。眺めたけれど一番良かったのは、ギャラリーもあんまり売る気が無い、と言っていた山口啓介の代表作。これは見られて嬉しかったなあ。今津景の大きな作品も、とても良かった。
小品では奥村哲史のは欲しいなあ、と思ったし、ちょっと買っちゃおうかしら?と思うものも多数。阪本トクロウのドローイングとかですね。そして古美術も良かった。本当にいいなあ、と思ったものは、やっぱり200万とかするんですけどね…。別会場の意欲的なギャラリーの展示物も堪能して、高嶺格はなぜスーパーキャパシタなのだろう、とか、その。それでも駆け足の2時間半。まだまだ時間がぜんぜん足りないけれど、もう21時です。残念。別れて会場をあとにする。
さて、これから、東京駅八重洲口から夜行バスに乗るのだけれど。一旦会社に戻って着替えて荷物を交換しないといけないし、そして風呂に入りたい。明朝、京都に着いてから京都タワーのお風呂に行く手もあるけれど、バスに乗る前に風呂に入りたい。新橋周辺で風呂は無いか探した結果、なんと銀座のど真ん中に銭湯があることを知り、行ってみる。
資生堂のすぐ裏通り、金春通り、夜のお店がたくさんあるなかに、その銭湯はあったのです、金春湯。知らなかったわあ、銀座のど真ん中にお風呂。入り口を入るととたんに裏路地のような雰囲気になり、番台に年代ものの老婆が座り、お風呂と洗い場はやや狭いものの、立派な銭湯だ。450円と、タオルと石鹸とシャンプーリンスの手ぶらセット150円を購入し、ゆっくりと汗を流す。客層はやはり場所柄か、カタギじゃない人もチラホラ、かなあ。22時に閉まってしまうので、もっと遅くまでやっていればお客が入りそうですけどね。だいぶんシンドそうなおばあさんが番台だったので、無理に営業するつもりは無いのかもな。
風呂からあがり、会社に戻って、何しに戻ってきたの?とか訝しがられながら荷物を取替え、着替えを済ませる。靴も替える。一休みして東京駅八重洲口、木曜日の夜はさほど殺伐とはしていない。23時10分発車の青春エコドリーム321号に乗車する。

仕事だったら8800円のプレミアムドリームだけれど、遊びに行くならエコドリーム5000円で十分であります。火曜日の夜に大阪で購入した座席は1階の最後尾で、今回は隣に人がおらず、リクライニングを深く倒して実に快適。アルコールは入っていなかったものの、ぐっすりと夢の中へ、なのであります…
途中、1時前に足柄サービスエリアで休憩して、たくさん並ぶ夜行バスは壮観であったなあ…。

この夜行バスの運転手さんは、路線バスはまだ良いのだろうけれど、ツアーバスの運転手さんの待遇はどんなものだろうか。少しでもマトモな環境で働いておられることを祈りつつ、また夢の中へ…