日毎に敵と懶惰に戦う

はてなダイアリーから引っ越しました。酒と食い物と美術と旅と横浜と建築と演芸と…

大阪美術館博物館めぐり、そして山崎へ

8時起床、ぐっすり寝ました。昨夜食い散らかしたパンの残りとヨーグルトで朝飯を済ませて、9時ごろ出立。中之島をぶらぶら歩き

大阪市公会堂の目の前、大阪市立東洋陶磁美術館に、開館時間に入ります

大阪市立東洋陶磁美術館
前を何度も通りつつ、入るのは初めてだったんですが、いやあ、凄かった。優美艶麗な高麗青磁の数々、これだけの数は凄いな、そのコレクションにびっくりし、朝鮮白磁も、中国の陶磁器も、なんたる充実ぶり。その美しさ。これまで訪れなかった不明を恥じなければいけない。さすが、世界でも有数のコレクションと言うだけのことはある。住友グループが寄贈した安宅コレクションが基礎になっているのね。鼻煙壺の美しさにも見惚れました。今回は油滴天目が無かったし、また来たいです
美術館を出て、北浜のほうにぶらぶら。このへんは古い建築が多くて楽しいですね

先日、運河のほうから眺めた
進化し続ける『みんぱく』と、大阪静脈クルーズ - 日毎に敵と懶惰に戦う
東横掘川の水門を陸から眺めて

ぶらぶら歩き、それにしても良い天気で暑いなあ、大阪城の御堀端

奥の方に小さく写っているのが生駒山で、この、街から近くの山が見えると、ああ東京では無いのだ、大阪なのだなあ、と思うのですね。そして大阪歴史博物館へ

大阪歴史博物館:開館10周年記念 特別展:民都大阪の建築力
民都大阪の建築力、これは近代建築好きにはたまらん特別展でした。まず、四天王寺の建築が多くの喜捨によって支えられ…というところからはじまるんだけれど、四天王寺と言えば金剛組、日本最古の会社。第38代棟梁(女性)の手による図面とか、金属製の型板とかあってテンションが上がる。大阪市公会堂設計競技の全13点の応募案に見入り、大阪を代表する数々の近代建築の図面などに見入り。通天閣の図面は竹中工務店蔵の品ですか
在りし日の阪急百貨店うめだ本店やダイビルの映像も素敵だった。そして解体されたビルの遺品の数々。興味味深いもの沢山。現存するレトロなビルのオーナーを、ビルを背景に写した写真が、なんだか地味に良いのです。これはいい展覧会でした。それにしてもだ、阪急百貨店のうめだ本店、あの素晴らしい回廊の空間だけでも残せなかったものなのか…無念…。
博物館を出るともうお昼過ぎ、谷町線に乗って天王寺へ。次は大阪市立美術館

大阪市立美術館
お目当ては、鍋島
受贈記念 田原コレクション 色鍋島・藍鍋島
寄贈された全118点の鍋島を一挙展示。鍋島大好きなんだけれど、やはり、盛期鍋島はいいなあ。鍋島藩二代目藩主により、将軍家の献上品として、なるべく新しい意匠を取り入れてマンネリにならないように…という指示で作られていたそうで。それが良いのですね。自由な意匠は洗練されすぎず、一方で、それは洗練の極みである技法により、非常に高いクオリティで仕上がってくる。後期になると、将軍家の注文による意匠になり、どうもあまり、面白みに欠ける。とにかくにも、118点もまとめて見る機会はそうは無く、堪能いたしました。
同時に開催されていた別の展覧会は、何気なく覗いたけどなんかすごかった。『漆をたのしむ』、蒔絵、彫漆、螺鈿、めちゃくちゃ名品ぞろいじゃないですか!豪華絢爛。根来の素晴らしい品々も無造作にごろごろあるぞ…。光琳の図案集なんてものまであって。そしてこれらが、鍋島もそうなんだけど、実にそっけなく並べられている。東京の美術館でこんな展覧会やったら新聞社がついて大騒ぎなんじゃないの…。こういうところで、上方を底力を見せつけられるなあ…。もうひとつ、北魏から唐に至るまでの石造の仏像を集めた展覧会もちょっとすごい…。鍋島と合わせて9月4日までなんだけれど、凄過ぎてクラクラした。是非行くべし。ホント、なんでこれだけのコレクションを持っていながら、こんなにそっけないのか、大阪市立美術館

さてさて、もう1時半くらいか、お腹が減ったけれど、とにかく移動。谷町線で東梅田、いそいで阪急のうめだへ。構内のパン屋でパンを買い、特急に飛び乗って高槻市、乗り換えて大山崎。駅から歩いて急坂を登り、アサヒビール大山崎山荘美術館



アサヒビール大山崎山荘美術館
今回は、『かんさいいすなう』という展覧会で、いろんな椅子に座ることができますよ
かんさいいすなう│企画展のご案内│アサヒビール大山崎山荘美術館
椅子そのものももちろん面白いのだけれど、椅子があることによって普段立ち止まらない場所に座る、変わる視点、視線の高さ、そこからゆっくり眺める山荘、あるいはモネの睡蓮。そんなところに価値があるような展覧会だと思いました。山荘の雰囲気も素晴らしいし、テラスから見る景色も素敵だし

安藤忠雄のモネの部屋は…うん、安藤忠雄なんだけれど…これも良かった。ちょっと、大きい荷物とか静かにしてくださいとか、神経質すぎる感じもしましたけれども。そんなにマナー悪いのかねえ、みんな。

建築中の新々館はどんなものになるのかな?また来てみましょう

美術館を出て、さて次は、もちろん

サントリーへ!

サントリー山崎蒸留所。工場見学の予約はしていないけれど、ウイスキー館の見学とテイスティングとお買い物だけでも来る価値があるわけでしてね。実は前に一度、工場見学含めてきているのだけれど、その時の日記は書いてないな…
今日の日記 - 日毎に敵と懶惰に戦う
ほいでまあ、ここのオススメはですね、初代マスターブレンダー鳥居信治郎がテイスティングしている映像なんでありまして

大好きなジジイ萌え映像をまた見ることができました、ありがとうございます…はふう。
…そいでまあ



やはり、“宣伝の壽屋”だよねえ、サントリーは。戦後に作られたこんなポスターもあったぞ

『旗日にはきっと日の丸かかげましょう 平和日本の国旗として日の丸はいよいよ大切です。今後とも洋酒の壽屋提唱 国旗掲揚運動にご協力ください!』と書いてあるぞ、ネトウヨの諸君!
で、お楽しみテイスティングであります

左から、ニューポット、12年パンチョン原酒、12年ミズナラ原酒。15mlで、それぞれ100円、200円、600円。ミズナラは高いのね。ミズナラは香りが深くて甘味が強く、なるほどこれだけだと飽きるかもしれない味。パンチョンはまろやかだがややピリッと鮮烈さがあるか。いろいろブレンドされて美味いウイスキーのなるわけですね。ニューポットは麦の汁!という感じで凄いなあ。アルコール度数も58°いやあ、堪能しました。原酒やらテイスティンググラスやら、お土産もいろいろ購入し、さてそろそろ帰路に。なんか、大阪はさっきまで豪雨だったらしいけど大丈夫か。自分がいたときは晴れていたのに…
サントリーの山崎蒸留所は大阪府で、アサヒビール大山崎山荘美術館京都府なのだなあ、と県境の看板をみならが思いつつ、また阪急大山崎駅。準急に乗って梅田駅、キディランドのミッフィースタイルで落ち着け自分、と言い聞かせながらお買い物。雨はぱらつく程度。新梅田食堂街をさまよい、しんきょうでラーメンを食べていたら、なんと、また豪雨で新幹線が止まっているって?京都と米原の間?帰れるのか…
ヨドバシカメラiPhoneを充電しつつ、しばらく様子をうかがっていたら、新幹線は動き出したみたい。新大阪に移動し、551蓬莱の豚まんを久しぶりに購入。19時47分新大阪始発ののぞみは自由席ガラガラで定刻に発車し、それにしても自分は汗臭いのだろうなあ、すみません…お酒は飲まずにうつらうつら、蒲郡あたりで検札が来たあたりで流れてた、車内アナウンスの『時代の先端をいく雑誌 Wedge』は何回聞いても半笑い。
新横浜に定刻に到着し、地下鉄で帰宅。シャワーを浴びてからちょっと酒房ぴーでビールだけいただいて、旅は終わったのでありました