日毎に敵と懶惰に戦う

はてなダイアリーから引っ越しました。酒と食い物と美術と旅と横浜と建築と演芸と…

秋の京都を巡って

町家で目覚めて…って、なんかソファーでそのまま寝てしまっていたらしい。まだうす暗い。風呂にお湯を張って入っていると、近所の寺から大きな太鼓の音、そして鐘の音がいくつも。のんびり体を温めて、ああいいところだった、と浸りつつ、宿を後にする朝の7時半。昨日入った銭湯、柳湯がこちらになります

京阪の三条から北向きの電車に乗り、降りれば出町柳叡電に乗り換えてみれば、えいでん!けいおん!とかいうラッピング電車が。そうかこのへんが舞台なんですね。がたごと揺られて宝ヶ池、川を渡って宝ヶ池公園に向かう。森美術館のメタボ展でも初回されていた国立京都国際会館の、せめて外観だけでも一度は眺めてみたいな、と思ったわけですが、その周辺をまわると



なかなか、こう、ガードが固くて、よく見えるビューポイントが無い。ま、しかし、宝ヶ池公園の周囲はなかなか緑も多く、木の葉もかなり色づいていて、よい空気を吸ってのんびりできたので良いかなあ、と


ちなみに京都国際会館京都賞の関連シンポジウムか何かを開催中でありました。そして京都に来るたび気になることは、『国立京都国際会館 10km』みたいな看板が街中にあって、いったい、京都国際会館に向かう為の案内看板は京都中にいくつあるんだろう、ということでありましね…。
地下鉄に乗って京都駅。地下で荷物を預け、さて朝ごはん…と入った喫茶店がまことにやる気のない店で、時間をつぶして東本願寺渉成園へ。庭園の入口で待ち合わせて、招待状のお流れ頂戴にて入場させていただきましたありがとうございます。本日はここでのアートフェア『超京都』
超京都 artkyoto 2015
見事な庭園と歴史のある建物という環境がすばらしいアートフェア。ちょっと素晴らし過ぎて、作品よりもそっちに注目してしまいますが…(笑)



作品では、川久保ジョイの大きな写真、廣瀬智央のアクリル、山田優アントニのペインティングなど印象に。大岩オスカールの手頃なのも、良かったな。一番奥にあった『eN arts』で、しばらくのんびりさせて貰う。昼すぎまでいて、東本願寺におまいりしてからタクシーで四条河原町へ。また来てしまったここ

割烹 橙

食べログ割烹 橙

そんなにお金を使わずに、ああ京都でご飯を食べた!という満足感が得られるので、大変うれしいのです。そしてそのまま歩いて、八坂神社脇の『eN arts』へ。
eN arts jp :: information
八坂神社のすぐ脇、鳥鍋のならびに、こんなに素晴らしい環境のギャラリーがあったとは。ワンピース倶楽部の皆様が賑やかでありました。白子勝之の漆の立体作品良かったです。


さて次は、東大路通を北に歩き、はじめての細見美術館
京都 細見美術館
じつははじめてで、膨大なコレクションのわりに、展示空間はわりと慎ましいんですね(笑)建物の不思議な構造や、ショップの品の良さに目がいきました。宮廷装束を興味深く鑑賞。男雛が軍装の雛人形が異様ですごい。それにしても、この展示スペースに、どうやってあの膨大な作品数の酒井抱一展を巡回させるのだろうか…
美術館を出てそれではと別れて、ひとり、次は京都国立近代美術館。企画展は竹久夢二だったのでパスして、常設を軽く。アルフレッド・スティーグリッツの写真と、民藝関係が良かった。河井寛次郎いっぱいありました。ここから長い散歩スタート、仁王門通を西に進み、等間隔の法則が支配する鴨川を渡り、人の多い木屋町通を南下。そして四条河原町、錦小路へと進むと、ああさすが秋のこの時期、混雑がいや増す。まともに前に進むのも大変。麩まんじゅうをお土産に買うなど。どうでもいいんですけれども、錦小路通が東西に延びているのって、いまだになんか違和感が…頭の隅で、こういうのは南北に延びているはず、という先入観がどこかにあって、何故なんでしょうか。大阪の商店街は大抵南北だから、かなあ
六角堂に紛れ込み、池坊一門の底力に圧倒されて…あのおばちゃんで満たされた空間に、いったい『センセイ』は何人いるのだ…さらに歩いて京都国際マンガミュージアム。閉館1時間前に入ったら、1時間しかないけどいいの?と問われて不思議だったが。小学校を改装した空間は、マンガ喫茶のような、膨大なマンガの読み放題空間なのですね。それなら納得。庭に芝生の空間でのんびり寝っ転がって漫画読むのも楽しそう。ギャラリーにて赤塚不二夫マンガ展、パラモデル横山裕一金氏徹平の作品もあって面白かったし、やはり天才バカボンは天才だなあ、と思うです


地下鉄一駅、四条烏丸から烏丸五条。路地を抜けて、ギャラリーもひとつ、いやふたつ

小山登美夫ギャラリー京都の、福居伸宏さん(d:id:n-291)の写真、画面が隅々までキリッとしていて良かった。そして2階のタカ・イシイ、青木陵子+伊藤存の映像インスタレーションのふわふわしてるけど全体に漂う緊張感、とても良い。佐々木愛の絵も魅力的。ほんと、セットで、行って良かったですね。
さて、もうすぐ19時だ。このまま帰っても良いけれど、折角なので、秋の夜間拝観をしている清水寺へ行こう。国道1号線に出てバスに乗り、清水道のバス停まで。バスを降りたところから、清水寺に向かう道は車も人も大混雑で、いくらか空いているちゃわん坂のほうから向かう

ライトアップされた清水寺、確かに大変綺麗であったけれど、それにしても人が多かったなあ




すっかり堪能しまして、さて帰り…道も混んでいるし、バスも混んでいるかもしれないし…ええい、いいや、面倒なので京都まで徒歩で。3kmくらいであまり遠くない。今日は沢山歩いたね…。案の定、9時近い京都駅の新幹線改札内には弁当などなにも無く、改札入る前に買ったのはあじみ屋の『昔ながらのおむすび』360円。このおむすびが、めちゃくちゃ美味い!炊き加減、塩加減、具のバランス、いずれも絶品。さすかあじみ屋、半端なものは作らんなー。こういうもので、上方食文化の底力を思い知らされますね。
のぞみに乗ってうつらうつらしているうちに新横浜、無事に帰宅したのでありました