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日毎に敵と懶惰に戦う

はてなダイアリーから引っ越しました。酒と食い物と美術と旅と横浜と建築と演芸と…

大阪出張、美術館めぐり

5時半起床…あ、ちょっと寝過ごし気味。急いで支度して家を出て、桜木町から5時54分の地下鉄に乗り、新横浜へ。6時11分発ののぞみ99号(品川始発のやつね)に乗り、新大阪まで。富士山が良く見えていたようだ、というのは社内の反対側の列の雰囲気でわかったのだが、むにゃむにゃ…
新大阪到着が8時19分、御堂筋線に乗って天王寺へ。これか、これが、ランドマークタワーから日本一の高さを奪ったやつか…

しかし、最近の日本の高層ビルは外観に工夫がなくて、みんなこんなんだなー。景気良くないと、変なものは作れんよね。

立ち食いうどんをすすりこむ間に…大阪に来ると街中の立ち食いうどんが無性に食いたくなるのよ…公園のゲートが開いて、9時30分のオープン時間に大阪市立美術館
http://www.osaka-art-museum.jp/special/hokusai.htm
http://hokusai2012.jp/
読売新聞大阪発刊60周年記念、ということで、どこにも巡回しない北斎展。相変わらず、この美術館の、良い作品並べとけば文句無いだろ、という割り切りが素晴らしい、ボリュームたっぷりの展覧会だった。肉筆の美人画が大変良く、『酔余美人図』『夜鷹図』『美人夏姿図』など素晴らしい。北斎の作品、所蔵が非常に多岐にわたっているので、集めるのは大変でしたでしょうなあ。東海道五十三次富嶽三十六景はもちろんのこと、新板浮絵忠臣蔵、諸国瀧廻り、諸国名橋奇覧、百人一首うはかゑとき、百物語などのシリーズものもたっぷり楽しめて、重文の潮干狩図も良く。なまこ図とか、ユーモラスな絵もたくさん。西新井大師所蔵の『弘法大師修法図』
弘法大師修法図 | 寺宝のご紹介 | 西新井大師のご案内 | 西新井大師
これがじつに強そうな鬼で、大画面の迫力。とにかくたっぷり、北斎を楽しめました。大阪と北斎に関連した展示物も多く。前後期でけっこう展示替えもあるので注意
http://hokusai2012.jp/image/hokusai_mokuroku.pdf
大規模な北斎展となると、2005年のトーハクの以来になるのかな。
「北斎展」 | 弐代目・青い日記帳
あれとはだいぶん、趣が違うのだけれど(今回、海外の美術館の所蔵品はまったく出てませんし)、これもなかなかでありました。
2階の平常展も見物。北斎は結構人が入っているけれど、こっちは閑散…。しかし相変わらず、この美術館の平常展のクオリティは異常。仏像と仏画のクオリティ高過ぎ。所蔵品でもないのに、地味に重文が15も出てるとか、関西の文化の厚みはおそろしいわー…。前に来た時も思いましたけど、この美術館、ものすごいクオリティの展覧会を実にそっけなくやっているところでしてね…
大阪美術館博物館めぐり、そして山崎へ - 日毎に敵と懶惰に戦う
大阪市、というか橋下が、この美術館をどうこうしようとしたら、刺し違える覚悟くらいはありますですよ。
美術館を出て新世界方面に出て

また立ち食いでうどんを食べて動物園前駅から乗車、大国町で乗り換えて肥後橋へ。国立国際美術館に行く。この展覧会
B3階【クレオパトラとエジプトの王妃展】 | 現在の展覧会 | 展覧会 | NMAO:国立国際美術館
トレドを代表するスペイン絵画の巨匠エル・グレコ
(展覧会のサイト、特設サイトがある場合でも美術館のサイトもリンクするのは、特設サイトは会期が終了するとあっちゅうまに消えてしまうからです)
51点の作品については、いやもう、作品の質は今更どうこう言うようなもんじゃないので、とにかく素晴らしいことには変わりなく、眼福としか言いようがなく。それにしても会場は混んでおりまして、さっきのが読売大阪の主催、こっちは朝日の主催。しかし、贅沢な話になってしまうけれど、国立国際美術館のガランとした空間で見るのはもったいないというか、ちゃんと文脈のある場所で見たいよね…。みたいなことを思ったのでした。
地下2階で開催中の、宮永愛子の展覧会も
B2階【コレクション1】 | 現在の展覧会 | 展覧会 | NMAO:国立国際美術館
幻想的な空間がとても心地よかったのです



美術館を出て、関電本店前のお祭りを横目にダイビルへ。丸福珈琲店でケーキセット。その後、お仕事。お仕事2。お仕事おわり。大阪駅まで歩いて別れる。梅田駅、ますますわからない…。キディランドのmiffy stayleでだいぶん荒ぶって、そうそう、阪急が改装なったらしいので見物していこうと思ったのだが…

うーん…天井は高いけれど、ただっぴろいだけではないか…。うーん。昔日の面影は。あの素晴らしい空間の名残も微塵もない…。がっくし。やはり、こういうのは景気が良いか、経営者によほどの矜持が無いと、ね、こうなるんだね…。
肩を落として大阪駅、乗車した普通を新大阪で降りて、チルドの豚まんを買って、新快速で京都に向かう。京都駅のクリスマスツリー派手であります

地下にある『京名菓匠味』でちょっとお土産を物色してから(いろんな店のお菓子をちょっとずつ帰る、ありがたいみせなのです)
http://www.thecube.co.jp/shop.php?shop=tkm
伊勢丹へ。美術館「えき」KYOTOで開催中の『山口晃展』に向かいます
JR KYOTO ISETAN

山口晃平等院へ襖絵を奉納し、今月、平等院養林庵書院襖絵一般公開が行われているわけですが
山口晃 平等院養林庵 襖絵奉納 | What's up, Luke ?
山口晃 平等院養林庵書院奉納襖絵 | 弐代目・青い日記帳
これに併せて開催する展覧会。密度が高くて、エッセンスがギュッと詰まっていて、理屈抜きでとても楽しい!メゾン・エルメスで見て以来の『Tokio山水』少しは進んだのかな…(笑)五木寛之の『親鸞』の挿画が、進むにつれてどんどん遊んでいて、これまたとても楽しい。SUicaだと入場料が割引になるのもうれしい。11月26日に発売になる画集、直筆サイン入り送料無料なので、予約購入してしまいました。24日に来れば、直接サインをいただけるそうですが。こちらもご覧ください
「山口晃展 〜山口晃と申します 老若男女ご覧あれ〜」 | What's up, Luke ?
『ヘンな日本美術史』 | 弐代目・青い日記帳
思いのほか長居してしまい、烏丸御池に向かって、京都文化博物館の『シャガール展』に行ったら、タッチの差で最終入館に間に合わず…あばー。しかたなく、ぶらぶらと歩いて先斗町を抜けて、いつものお店へ

生ビールは小で済ませて、すぐに日本酒、ああ、そうだよ、日本酒ってのは、やっぱりこうじゃなけりゃ

そのほか、カキフライ、子持ちアユの塩焼き

サバずし、鮒ずし。ああ、幸せ…。秋の天ぷら盛り合わせは580円で銀杏、牛蒡、万願寺唐、茄子、芋、椎茸にキス。日本酒も結局3合いただきまして、それにしてもまだまだ食べたいものがたくさんあり、隣の人の鱧と松茸の一人鍋が旨そうで、刺身もいろいろうまそうなものがあり…。そしてこの店は酒も肴も素晴らしいのだが、さらに、BGMが常に江州音頭というところも、大変に素晴らしいのである。あいや、しかし、いつまでもいたら帰れなくなってしまう…
後ろ髪引かれる思いで店を出て、ちょっと八坂さんにお参りしてタクシーに乗ったら存外道が混んでおり、やきもき。京都駅で飛び降りてロッカーから荷物を取り出し、地下通路を走りに走ってなんとか、21時34分の東京行最終に滑り込む。あぶなかった…。新横浜で下りて地下鉄で帰宅したのでありました。ひさびさ、充実の上方行きでありました。えっ、仕事?うん、まあ、何時間かはしたよ…
在華坊(@zaikabou)/2012年11月16日 - Twilog