読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

日毎に敵と懶惰に戦う

はてなダイアリーから引っ越しました。酒と食い物と美術と旅と横浜と建築と演芸と…

妙心寺、仁和寺の京都

仕事終わって8時前。寝ておらんけれど、代休なので、このまま帰宅したのではつまらない。まずはさっぱりしようと、銭湯へ。地下鉄に乗って心斎橋

心斎橋の清水湯は、駅近繁華街のどまんなか。朝5時半からやってて、洗い場も浴槽も脱衣場もひじょーに広くて綺麗で、ロッカーが大きくて、貸しタオル石鹸など手ぶらで行ける品揃えが豊富で、ビジネス客向けに至れり尽くせりな素晴らしい銭湯なのだった。いやー、これはいいわ。風情ではやはり早朝からやってる黒門市場の末広湯も好きだけど、この清水湯はまた贔屓にしたいと思います。
新大阪に出て駅のうどんで腹ごなし、豚まんを買って新快速で京都へ。荷物を預けて山陰線で花園、妙心寺に向かうのであります

実は京都の寺社って思いのほかめぐっておらず、妙心寺に来るのははじめて。境内の広大さと規模にびっくり。今回は、京の冬の旅キャンペーン中ということで…
http://www.kyokanko.or.jp/huyu2012/index.html
趣の異なる美しい三つの庭を持つ東海派の本庵『東海庵』へ



こういうところ見物していると、もう少し自身の仏教、寺院についての知識を厚くしておかねば…と思うところなり。
庭を眺めて穏やかな気分になっていたら、母親から電話。はて、こんな平日の昼間になにかしらんと出てみたら取り乱している風で、なんでも、オレオレ詐欺の電話がかかってきて、咽喉に菌が入って声がおかしいとか、携帯電話をトイレに落としたので番号が変わったとか、会社の金を株で使い込んだとか、すぐに補てんしないと首になるとか、病院に行かないといけないけど会社に缶詰になっているとか、昨日から断続的に電話があったとのこと。先方の携帯番号も教えられており、そこにかけて通じなかったので念のため、もともとの私の番号にかけてみたらしい。大丈夫だよー、警察に相談しなよ、と言いつつ、夜勤明けで京都のお寺にいるのー、と暢気にしていると、電話の向こうからは、こっちは大変な思いをしているのにそんな…みたいな怒りが若干伝わってくるのでありまして、理不尽やー、と思いつつ、お気持ちわかります。
そんなわけで、ほかにも特別公開中の大台所、大庫裏と

経蔵も拝観し、そして通常も公開している狩野探幽の雲龍図のでっかさにびっくりしつつ。京のお寺にくると、特にお金をとって拝観させている場所もいいんですけれども、こういう、ガランとした伽藍が好きですね


広大な境内を北に抜けて

しばらく歩けば仁和寺

こちらの庭園は素晴らしいですな…



特別公開、国宝の金堂のしんとして静謐な空間、薄明りの奥にある仏像、重文の五重塔の内部の極彩色、それもまた、素晴らしかったのです。仁和寺の前からバスに乗り、京都市役所前で降りて、少し歩いて細見美術館。「琳派若冲」は展示スペースの制約からの食いたりなさを感じさせない展示密度。光悦宗達光琳抱一其一、そして若冲が優品ぞろいで20点近く。鶏は勿論、鼠婚礼図の可愛らしさなんか、どうしてくれよう、って感じだ。全体、キュートな作品が多くて、とても楽しめた。
さらにまた、バスに乗って京都国立博物館

『国宝 十二天像と密教法会の世界』極彩色の十二天像は美しかったし、弘法大師の書やら資料も豊富で勉強になったけど…。倉庫漁って近所の寺からちょいと借りてくれば、国宝と重文ばかり並ぶ展覧会がすぐに出来上がります感に嫉妬しますよね毎回!(実際はそんな簡単な話じゃないのは百も承知ですが)。こういう、とんでも無い文化の厚みを感じさせてくれるのが、京都国立博物館と、大阪市立博物館なのですよ。大阪市立博物館は建物の老朽化も理解できるけれど、そんなに簡単に、中之島に統合していいものなのかなあ、と思うのですよ…
同時開催の方丈記800周年展で、鴨長明直筆と伝わる最古の方丈記が見られたのが良かった。細かい字の、仮名交じり文で、みっちり書かれているのね。これも堪能しまして、三度バスで京都駅へ。ちょっとお土産などを購入し、昼飯を食べ損ねていたので進々堂でクリームパンを購入。帰りの新幹線で食べれば、これはうまい…。
品川で降りて、ちょっと有楽町で晩飯にして、帰宅したのでありました。
在華坊(@zaikabou)/2013年01月29日 - Twilog