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日毎に敵と懶惰に戦う

はてなダイアリーから引っ越しました。酒と食い物と美術と旅と横浜と建築と演芸と…

ホタルイカミュージアムと、富山

月曜日、早朝から高岡で仕事ということになった。これは前日日曜日から移動しなければならない。こまったなー(にこにこ)、と、富山に行くことになりました。実は富山、通過する以外はあまり来たことがなく、カミオカンデに行くときにちらっと立ち寄ったのと、夜勤明けに発電所美術館に行ったのくらい。楽しみであります
スーパーカミオカンデにGO! - 日毎に敵と懶惰に戦う
発電所美術館、黒部川扇状地を歩く - 日毎に敵と懶惰に戦う
家を6時前には出て、東京駅でめんどくさい切符を発行してもらいましてな…

7時のときで越後湯沢まで。すぐに乗り換えて、はくたか直江津へ。ほくほく線、まつだいまでは何度も行ったことあるけれど、ちゃんと乗りとおしたのははじめて…あ、いや、はじめてではなかった。落語やりながら乗ったまま行って帰ったことはありましたな…。ほくほく線はトンネルばかりであまり面白い景色もなく、あっちゅうまに日本海、北越に乗り換えまでに下りた直江津の駅前にはテトラポッドのブロンズ像があったりしました。

駅前をぶらっとして、古くからある和菓子屋で笹団子を買って北越に乗車、これを滑川で降り…ない。下りない。到着の3分前まで起きていたんだけれど、気が付いたら次は富山だった。ははは。車掌さんに断りを入れて、富山から普通列車で戻り、滑川の駅前に1時間ほど予定より遅い時間に立ったのでありました。

さて滑川。駅前、日本海へと通じる目抜き通りがずどーん、と通っていて、両脇に並ぶ家のゆったり加減が富山県の豊かさを感じさせてくれますが、それにしても住宅街しかない…。この、あまり賑わいを感じない(離れたところに旧宿場街があるそうですがね)駅前に降りたのは何故か。それはですね、富山湾の神秘、春と言えばこれ、ホタルイカちゃんが今ぞ旬でございまして!ここ滑川はホタルイカの一大漁場なんでありまして、こんな、ホタルイカミュージアムなんてものがあるからなんですね!
道の駅 ウェーブパークなめりかわ [富山県滑川市]
入場してさっそく、シアターに案内されて、ホタルイカについての知識をつけまして…滑川のあたりの海は、ホタルイカの回遊海面として天然記念物に指定されているとか、産卵を終えたホタルイカが岸に打ち上げられる(ホタルイカの身投げというらしい)光景が神秘的であることとか…、早朝のホタルイカ漁を見るためのツアーがあることとか…。ほいでもって、これは撮影禁止でありますが、水槽から一気に引き上げたホタルイカが青く光る様子を見れた!美しい…。ホタルイカ発光ショー、こんな感じね。ホタルイカは全身に1000個あまりの発光体があって、よくよく見るとこんなふうに光るらしいですぞ

素敵なショーを見た後は、ホタルイカに触れられるコーナーなんかもあるわけですが


『イカ食禁止』『たべないで』としつこく張り紙が張れているぞ…食べようとする人間、そんないるんだろうか?それ以外にもいろいろ展示物はあったけれど、うーん、なんというか、イマイチこう、残念公共事業的香りが漂う施設であったことは申し添えておきます…。ホタルイカの旬以外に来るとさびしそうですね…。
AKB48に数なら負けない!ホタルイカ娘もプッシュプッシュしておりました。


ホタルイカが回遊するという海をしばらく見てから

ホタルイカミュージアム隣接のレストラン『光彩』で、蛍烏賊御膳。ホタルイカ尽くしやー!天ぷら、お刺身、ボイル…いろいろあるでよ

昼からビールも飲んじゃう。もう一つの富山湾の春の宝石、白エビを、昆布締めにしたものもいただいちゃいまして…

昼から大いに満足したのでありました。おみやげ売り場もホタルイカだらけでありましたなあ…。



駅まで引き上げて、少し電車にのると富山駅。小雨がぱらつく中、市電に乗って

富山県立近代美術館へ。『ロマンの系譜 怪奇幻想玉手箱』はコレクション中心で構成された展覧会で、ゴヤの版画『気まぐれ』『戦争の惨禍』『闘牛技』『妄』を全部まとめて見れて良かった。特に『妄』は謎めいていてイメージが拡がる。ロマン主義象徴主義シュルレアリスムなど、出品数が多くてお得な展覧会でした。このゴヤの版画もそうなんだけれど、とにかくコレクションがとても充実している美術館だなー、という印象。国内には数少ない、ベーコン作品のうちのひとつも、ここにあるんだよね。今は貸出中だけど。常設展も、マンズー、サム・フランシスなんかの作品もいいのがあったし、富山出身の瀧口修造コレクションも良かったし、見応えがありましたよ。
あと、富山県立近代美術館は、壁の無い広い企画展示室と、そこから丸い吹き抜けを通じて繋がる常設展示室、そして見上げる天井。中二階には外の緑が見えるカフェがあり、配された階段との構成が面白い。居心地が良くて、それでいてまた、非日常性も味わえる。とても良い建築空間だなあ、とも思ったわけであります。
美術館を出ると、雨が本降りになっている。傘を調達して、少し南下したところにある回転寿司の店へ。おとなり、石川県の金沢は回転寿司発祥の地で、そのレベルの高さがつとに有名なわけですが、富山はどうでしょうか。


いやもう、これが、白エビをはじめ、初かつお、ぶりに甘エビ、あじいわししめ鯖、エンガワ…などいただきまして、まことに結構だったんでございますね。いやー、さすがに富山の回転寿しはレベル高いね…。すっかり堪能して出てみれば、雨はますますの降り。バスをつかまえて駅前まで。市役所の展望台が土日でも9時までやっているとのことで、ちょっと街を眺めたり。富山の街は空襲によって99.5%が焼失したそうで、すっきり整理された駅前はその影響なんでしょうね。晴れた日は、この70mの展望台からの立山連峰がさぞかしきれいなんだろうなあ…。

その空襲でもしぶとく生き残った建物のひとつ、威厳あふれる電気ビルを見物してから


富山駅前へ。北陸新幹線の開業を再来年にひかえて、絶賛工事中。新幹線が通ると、どのように変わるのだろうね

駅前で気軽に富山の物産やらいろいろに触れるなら、すぐ目の前、CiCというビルの5階にくるのが良いでしょう。この観光物産センター、鱒すしミュージアムとか、チンドン屋資料館とか、富山のくすり資料館とか、カオスなことになっておりました。レトロパッケージのくすりバラ売りとか、ケロリングッズもありますぞ


ケロリンの洗面器は関東バージョンと関西バージョンがあり、関西のものは、浴槽からお湯をすくいやすいように、浅めに作ってあるんだとか。知らんかった。また、。富山の名物を厳選して統一パッケージにした『幸のこわけ』というのは、良い企画だな、と思ったです。お土産にちょうどよい。

越中富山お土産プロジェクト~幸のこわけ – 富山のお土産をデザイン視点でプロデュース
まあ、こういうお土産欲は、富山空港でほぼ充足できるのがあとから判明したのではありましたが。あと、富山とか高岡のお菓子は、昔ながら…という感じで、伝統的なデザインで良い、というのともやや違って、イマイチな印象を受けるかな…茶菓子に良さそうではありますが。卵白を使ったお菓子が多いのは、以前から鶏卵の生産が豊富なのかしら?なんてことも思ったりしたんでした。
さて、もう日が暮れる。高岡まで

ホテルに入って早めに仮眠します。明日は日が変わったくらいに起きて仕事だ…
在華坊(@zaikabou)/2013年05月19日 - Twilog