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日毎に敵と懶惰に戦う

はてなダイアリーから引っ越しました。酒と食い物と美術と旅と横浜と建築と演芸と…

奈良国立博物館『當麻寺』と、近鉄奈良駅の素敵なお店『蔵元豊祝』

本日は大阪出張。5時に起きて洗濯物を干して朝飯をしっかり済ませてから出かけ、6時34分ののぞみ3号に新横浜から乗りまする。富士山がきれいに見えますとのアナウンスを久しぶりに聞いたようなきがするぞ、うつらうつらするうちに新大阪に到着、大阪京橋と乗り継いで京阪門真市。駅にこんな手書きの黒板が…

お仕事、昼飯はうどん、まあ想定の範囲内で順調に終わりまして。終わる時間によっては大阪歴史博物館の妖怪展を見に行こうかなー、とかいろいろ考えていたんだけれど、早く終わったので、これは奈良まで行く時間があるかもしれない。東大寺ミュージアムにはさすがに間に合わないけれど…。というわけで、京橋鶴橋と乗り継いで近鉄奈良駅。そのまま奈良国立博物館に直行しようと思ったけれど、興福寺の国宝特別公開、18時までやっているとな
| イベント案内 | 年中行事とイベント案内 | 法相宗大本山 興福寺
それではせっかくですからと興福寺、ここに来ると、ああ、奈良だなー、って思いますね

特別公開されているのは、南円堂と北円堂


南円堂には、康慶作の巨躯の観音菩薩と四天王、いずれも威厳と迫力があり、ぐるぐる堂内をまわりながらじっくり参拝。東を向いている仏様は珍しいようですね。北円堂は、運慶作の柔和で慈悲深い弥勒如来と無著菩薩・世親菩薩、そしてユーモラスな四天王。なんもかんも全部国宝。いずれも素晴らしかった。特に、無著・世親菩薩の強い眼差しが忘れられない…。日本の彫刻史上の傑作と言われても、なるほど、と思うものでありました。
それにしても、奈良、どこを向いても絵になりますなあ…


さて、続いては、奈良国立博物館

東京国立博物館で買ったパスポート、特別展の枠をもう5つも使ってしもうたよ。東京で2つ、京都で2つ、奈良で1つ。使い切ったら、1年経っていないけど追加で買おう

http://www.narahaku.go.jp/exhibition/2013toku/taimadera/taimadera_index.html
當麻寺 -極楽浄土へのあこがれ-|美術館・博物館・展覧会ならミュージアムカフェ
http://www.narahaku.go.jp/news/download/mihotoke_press.pdf
http://www.narahaku.go.jp/news/download/mihotoke_press.pdf
特別展の『當麻寺-極楽浄土へのあこがれ-』がですね、タダナラヌ、ナマナマシイ、フオンナ展覧会でしたよ。まず入り口入ってすぐ、奈良時代関羽みたいな持国天に、なんだこれ、となる。飛鳥天平いろいろ混じっている感じで、髭があって中国の武人のようなんだなこれ。當麻寺縁起絵巻は山楽や山雪など狩野派の競演になっており、展示替えで山雪の部分を見ることができたんですが。山雪、時代を超えている感じがする。ややゆがんだようにも見える妙幢菩薩立像とか、屋根裏から見つかった大量の光背と台座とか、生人形のような中将姫座像とか、フリーダムな菩薩達とか、なんだなんだ…となる。
これは写真だけだったんだけれど、中に入ることのできる等身大の仏像とかありまして、着ぐるみ仏像…すごい…と思ったり。迎講のときに使うんですね。同じく、迎講用のお面とかね。信仰を集めている大元の綴織當麻曼荼羅は期間外だったけど、模写されたものとか、たくさん見ることができまして。それにまつわる縁起とか、中将姫信仰とか、とにかくですね、信仰のありようが生生しいんですよ。鎌倉時代の当麻曼荼羅絵巻とか、菩薩さん大集合の極楽浄土感が半端無くて、ほんとにお祭り騒ぎな感じが。仏教関係の展覧会で、こんなにノリとグルーヴを感じたのははじめてですよ…。特に江戸時代まで下ってくると、珍スポ、キッチュに通じる道はこのへんの真摯な信仰心からすでにして芽生えはじめてたんだなあ、と感嘆すること数度な不思議なものの数々。いや、えらいもんみせられたわ…。大変、結構な展覧会でした。
當麻寺の信仰の今日性というか、よくわからんカオスっぷりについては、ココロ社さんのことエントリなんか見てもらっても良くわかる
徹底特集!當麻寺の練供養 - ココロ社
常設のなら仏像館も、閉館間際に駆け込み。ほんと、常にいい仕事し過ぎですよね、なら仏像館…。特別公開、金剛寺の隆三明王像の迫力たるや!ものっそいかわいい、そのままゆるキャラにしても大丈夫なんじゃないか、というような阿弥陀如来立坐像とか。貧素な下半身で恥ずかしそうに立っている阿弥陀如来立像(裸像)は、見ているだけで笑ってしまう。ほんとに見所見所アンド見所だけど、やっぱり肩幅の広い元興寺薬師如来坐像は大正義。毎回見るたび、惚れ惚れする。抱かれたい
閉館のチャイムと同時に博物館を出れば、満月が明るく上がっているのでした

奈良は最近のんびり歩いていないから、またゆっくり来たいなあ…。そんなわけで近鉄奈良駅へ。そして、ひとに教えてもらったこのお店

蔵元 豊祝 - 近鉄奈良/日本酒 [食べログ]
近鉄奈良駅、地下の改札の目と鼻の先にあるのだけれど、そんな場所にあるとは思わせない落ち着いたたたずまいの立ち飲み。奈良の蔵元が経営する店で、西大寺とかにもあるみたい。雰囲気が良い

まずは、お酒or生ビールとおつまみのセット500円を。最初は生ビールで…

この焼き鳥なんかも、いちいち美味いのよ。ちなみにお会計はキャッシュオンデリバリーね。瞬く間にビールを飲み干して、続いて何をもらおうか、250〜300円くらいがほとんどの日本酒のメニューも、150〜350円くらいの豊富な黒板メニューも、すっごく魅力的…


豊祝 純米吟醸 原酒 300円 をいただきます。ああ、いいな、旨い酒。奈良の日本酒は、『旨い』酒なんだな。

あてには、ホタルイカの酢みそ250円、ウィンナーの酒粕漬250円を貰いましょう

ウィンナーの酒粕漬ってなんだろう!と思ったんだけど、味にコクが出て、すっごく美味いのよこれ…日本酒にぴったり。ああ、いいな、この店。とりあえず新幹線を最終に変更してもう少し。日本酒は、続いては『奈良うるはし』というお酒。奈良県産米『露葉風』を酒米に、酵母は日本酒発祥、奈良の正暦寺で分離された『奈良うるはし酵母』を使用。とてもやさしい味。いける口ですね、いやあ、今日中に横浜帰らないといけないんでピッチが…なんて、お店の人やお隣の女性とぽつぽつ会話をしつつ。
さらにもう一杯、純米吟醸 無上盃 300円。ほのかな吟醸香と芳醇なお米の旨味があって。あぁ、これこれ!いいなあ、こういうの大好きなんですよ。ほんと、奈良とか滋賀の酒、好きだなあ。

すっかり好い心持になり、お会計は1900円。奈良に来たらまた寄ろう。

近鉄奈良から京都行の急行に乗り、無事に京都駅まで。最終ののぞみ、京都発21時34分に乗り、ぐっすり寝て新横浜、帰宅したのでありました。
在華坊(@zaikabou)/2013年05月24日 - Twilog