日毎に敵と懶惰に戦う

酒と食い物と美術と旅と横浜…などの記録。Twitterやってます @zaikabou

【イベント告知】1月12日に、綱島温泉東京園で、特に何もしないイベントをします

【イベント情報の再掲です】最近では音楽フェスの開催場所としてすっかり『発見』された感のある綱島温泉ですが、綱島に25年間住んでいた自分にとっては、綱島温泉とは、ずっと『お年寄りが集って、風呂に入って、一日中酒飲んでカラオケやってダンス踊ったりしている不思議な場所』でありました。そして会田誠が喝破したように

僕が綱島温泉を推す最大の理由は別にある。もっと人生論的な意味で重要な示唆に富んでいるというか……。つまり一言で言えば、ここはほとんど「老人ホーム」であり、人生の終着駅をあらかじめ一日体験できる希有な施設なのである。
REALTOKYO | Column | 昭和40年会の東京案内 | 第15回:綱島温泉・東京園

なにか、こう、豪華な温泉旅館とか、設備充実のスパ設備とか、もちろんそういうところも素敵ではあるけれど、そこでは得られない、魂の解放感のようなものを、本当に肉体から魂が解放されてしまうような、自由な気持ち、解放感を得られる、そんな場所なんであります。魂の彼岸
スーパー銭湯やスパ施設はもう飽きたあなたのための彼岸、綱島温泉東京園 - 日毎に敵と懶惰に戦う
綱島温泉についての記事を詳しく書いた2011年のはじめごろには…
今週末のタモリ倶楽部は綱島温泉への旅。そして東京園は一度は訪れるべきヴァルハラである - 日毎に敵と懶惰に戦う
『B級テイストが濃すぎて入る気になれない』『さすがに東京園には入った事はない』などなど、そうとう際物スポットされていたこの場所。そこが、若者が集う場所になったいまでも、綱島温泉の包容力は変わらない。年寄りがカラオケや社交ダンスに興じたり、若い衆が音楽イベントで盛り上がったり、山口二矢の両親が匿われたり、二矢を顕彰する右翼が宴会やったり、反原発の映画上映会やったり、存続問題の集会に緑の党が来たり、かつて三橋美智也が釜炊きをやっていたり、そして俺がひとりで庭を見ながらビールを呑んでする。それれを全部をひっくるめて、綱島温泉なんです
だから、そういう綱島温泉を、ダラッと体感するだけのイベントをやります。何もしません。ライトニングトークとか、サプライズプロポーズとかはもちろんのこと、イベントらしい出し物は何もやりません。ただただ、ふらりと立ち寄って、黒湯の温泉に浸かって、広間に集って、ダラダラと宴会したり、お年寄りのカラオケやダンスを鑑賞したり、自分でも歌ったり、何もない庭を見ながらごろんと寝転がってそのまま寝てしまったり、そしてふらりと帰っていく。
何時に来て、何時に帰っていただいても構いません。食べ物飲み物は持ち込んでも現地で買っても(酒もつまみも安く充実しています)、別に飲まなくても、どうでもいい。はせおやさいさんと在華坊が、ただぼんやりとそこにおります。これまで綱島温泉に興味があったけど、ひとりではちょっと…とはいえなんか音楽イベントもリア充っぽくてちょっと…みたいな人も来てほしい。

開催日時:2015年1月12日(月・祝)13時くらいから閉店まで。※気分で早仕舞いする可能性もあります
当日いる人:はせおやさい、在華坊
当日やること:特にありません
当日の費用:こちら参照ください 料金・御予約のご案内 特に受付とか用意しませんので、各自でご精算ください
場所:東急東横線綱島駅徒歩3分、綱島温泉東京園のどこか。来ればわかる

こちらもご覧ください。今回の企画ははせおやさいさんに、やりましょうよー、って言われてずっと忘れてたんですよ、申し訳なし
綱島温泉で会いましょう - インターネットの備忘録
綱島温泉で会いましょう : ATND
参加表明はしていただいても、いただかなくても構いません。本当に、思いついたらふらっと来てほしい。お待ちしております


孤独のグルメ』の原作者、久住昌之さんも、『ちゃっかり温泉』第一回で、綱島温泉について書いています。なか見!検索で第一回は読めるので、これも予習に良いかもしれません。
Amazon.co.jp: ちゃっかり温泉: 久住 昌之, 和泉 晴紀: 本

綱島温泉にて

朝から綱島へ。実家でちょっと用事を済ませ、御駄賃に昼飯をご馳走になったから綱島温泉へ。ぽかぽかあったかくて、平和だ

今回、とにかく何もいないイベント!ということにしていたんだけれど、プラコップと紙皿と割りばしと紙おしぼり、あと水だけは持参。100円ショップで買えば数百円のものですからね…。あとまあ、個人的な持ち込みで、日本酒は紀土の純米、焼酎はきろくを、それぞれ一升瓶で。実家のそばの酒屋で定価で買えて安くて旨い。結構であります。
最初は奥の座敷にいたんですが、カラオケやってるし落ち着いて話できんし…ということで、浴場の入り口あたりに陣取っていると、次々にはてな村の方、自分の近所の方、そのほか、あるいはその場で会った人とかいろんな人が入れ替わり立ち代わり来て、13時前から20時くらいまでの間に、延べ40人?もっと?来たのかなあ。終始とにかく楽しくて、あっちへこっちへと会話の輪に加わってふらふらしているうちに、あっちゅうまに夜になっていたのです

とにかくもう、気楽で素晴らしい集まりでありまして、場の力がやっぱり大きいんだけれど、来ていただいたみなさん、ほんとありがとうございました。締めにちょっと駅前で飲んで帰宅したのでした
在華坊(@zaikabou)/2015年01月12日 - Twilog