日毎に敵と懶惰に戦う

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東京都美術館『新印象派』、東京国立博物館『みちのくの仏像』、濱のくじら屋

土曜日、最近、休日でも朝早く出掛ける気力が…。11時前に出て、東京経由

上野へ。東京都美術館の『新印象派』展を見る

新印象派―光と色のドラマ|東京都美術館
もともと点描大好きなんですが、新たに目を開かせるような、いい展覧会だったな。新印象派の誕生、理論、発展、拡散、派生、そして昇華、フォービズムヘ、丁寧で骨太な展覧会。ピサロ、スーラ、シニャックも勿論だけど、リュス、レイセルベルへ、そしてクロス、とにかくクロスが素晴らしい。各作家作品数も多く、じっくり学べるとても良い展覧会だった。
色彩学できっちり理論付けられた筆触(点描)の発展をいろんな作品でじっくり見せてくれる2フロア目から、フロアを上がると現れる、クロス『マントンの眺め』の、ぱあっ、と目の前がさらに開かされるような明るさな。カタルシスがあった。マティスがいちばん評価してたそうですが、クロス、天才だなー、と。まだまだ空いてるので、そして作品は近付いたり離れたりしながらじっくり見たい展覧会だから、早めに行ったほうがいいと思います。各作家の作品数がたっぷりなので変遷がきっちり見られるのが楽しい。そして今回の出展、109点のうち、40点くらいは個人蔵なんだね。
さて、次に東京国立博物館へ、『みちのくの仏像』

東京国立博物館 - 展示 日本美術(本館) 特別展「みちのくの仏像」
特別5室なのでそれほど量は多くありませんが、ぎゅっと凝縮された内容。ノミ跡も生々しい『聖観音菩薩立像』やら、巨躯で全体の不思議なバランスの『十一面観音菩薩立像』やら、印象に残っております。東日本大震災からの文化財保護に関する展示も充実してました。アメリカに流れ着いた船があったりね

そうそう、刀剣のコーナーが大変な混雑で、刀剣乱舞のファンの女子のみなさんなんでしょうね、すごいわね…

かわいいもの、下村観山『魔障』、松村景文『蘭亭曲水図屏風』

池大雅『寿星』、前田青邨『お水取』などなど。特に、撮影禁止でしたが、お水取がとってもラブリー。
遅めの昼飯を秋葉原でカレー食べつつ、ちょっと歩いて紅茶屋、PALAIS DES THES(ル・パレデテ) に行ってみた。フランスのお店の輸入代理店的なお店か。ずいぶんあっさりした店におじさんひとり。ダージリンセカンドフラッシュのマーガレットホップを50g試し買い。男性客が多く、100gで4-5000円のものが主力商品とか。昼はフォーのお店のようですね。
そして夜は、西横浜の濱のくじら屋に3人で

鯨7点盛(赤身、ベーコン、本皮、胃袋、のど、心臓、さえずり)、中トロ刺、心臓、さえずり、レバ刺、赤身切落とし、タタキ、干し鯨、本皮さらし鯨、くじら汁、スジ煮込み、といただきました。鯨尽くし。ここのくじらはほんとに美味いし、そしてとても安いのよ…。
タクシーで水道道を野毛に抜けて、ヌビチノにちょっと寄ってから、京味居へ。羊のお焼きと、芹菜羊肝と、羊のスープ麺には、よくわからない羊の脂で固めた辛いものを投入して、めちゃめちゃ美味いですね…

美味しいものを食べて幸せな気持ちになったのでした
在華坊(@zaikabou)/2015年02月14日 - Twilog