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日毎に敵と懶惰に戦う

はてなダイアリーから引っ越しました。酒と食い物と美術と旅と横浜と建築と演芸と…

奈良国立博物館『白鳳-花ひらく仏教美術-』からの京都、若冲、京博、『祇園遊亀』

夜の仕事が終わり、3時。梅田でとりあえず睡眠をとろう…とカプセルホテルへ。カプセルで3時間ほど寝てからスパでゆったりお風呂。カプセル・イン大阪は、黒川紀章設計の、世界ではじめてのカプセルホテルであります



オープン当初は1600円だったのね。今日は3400円でした



8時半ごろに出て、都そばでうどん食って朝飯。混雑する梅田から鶴橋に出て、近鉄で奈良に向かう。小雨降る奈良でございます

奈良国立博物館『白鳳-花ひらく仏教美術-』を見る

白鳳|奈良国立博物館
奈落孤立博物館の開館120周年記念となるこの展覧会。薬師寺の東塔修復や、東博法隆寺宝物館改装という好機も手伝って、全国から選りすぐって集めたりの150点あまり、仏像仏教美術考古資料の数々が並ぶ。開館120年記念特別展を名乗るに相応しい展覧会だった。
まず何と言っても目玉は、全国から、さらに慶州博物館からも集めた白鳳期の仏像数十躯、押出仏など。唐や朝鮮半島、さらにインドの影響を様々に受けつつ、国内でも揺籃発展した仏像の数々は実に多様性に富んでいて魅力的。数が多くても一つずつじっくり見ていって、まったく飽きない。
驚くべきは薬師寺東塔の水煙及び擦銘。修復中の東塔から、先端部分の根元と最先端、それぞれ3mくらいをドンと持ってきてしまって展示、彫られた由来や舞う天女もじっくり見られる、こんな機会まず無い。4mはあろうか月光菩薩立像も優美で見事、いずれも国宝。法隆寺からの出品は東京国宝博物館の法隆寺宝物館からのお馴染み国宝重文の出品が多いけれど、目を惹いたのは阿弥陀三尊像。三尊像、後屏、厨子がわけて展示されており、そのデザインのなんと洗練されていることよ。技術の高度さも驚くべきもの。うっとり眺めてしまう。
その他、工芸品、瓦、出土資料などなど、見飽きぬ数々。白鳳期の、大陸や朝鮮半島との強い繋がりも改めて感じる。當麻寺関羽みたいな持国天も良かったなあ。かの有名な興福寺の仏頭は8月18日〜27日のみの出品なのでこれを狙っても良いのだけれど、それ以外の時期でも大満足な展覧会なのでした。
美術館を出て、また駅に。おなじみ、近鉄奈良駅の豊祝にて

蔵元 豊祝 - 近鉄奈良/日本酒 [食べログ]
お昼の定食と、豊祝の特別純米酒で1,100円。美味しゅうございました。昼の定食なのに酒を飲めと言わんばかりの献立だし、実際、まわりの人も結構飲んでるし…夜もリーズナブルに飲んで良いツマミが出てくる店です。

近鉄の急行京都行に乗り、竹田で乗り換えて地下鉄、今出川へ。駅から出たつもりがなぜか同志社大学に入ったりしつつ、相国寺

承天閣美術館の展覧会『伊藤若冲琳派の世界』を見る
臨済宗相国寺派


もちろん、釈迦三尊像金閣の障壁画はじめ若冲も堪能したんだけれど、俵屋宗達の蔦の細道図屏風を右隻左隻入れ替えて展示する、という試みは面白かったです。入れ替えてもピタリと繋がるようになってるのね。光琳、抱一、其一の達磨図を並べて展示しているのも良かったな。この承天閣美術館、来たのは、動植綵絵がずらりと並んだ若冲展以来でしたなあ。あれはもう8年前なのか
相国寺承天閣美術館『若冲展』 - 日毎に敵と懶惰に戦う
展示室から出てくると土砂降りの雨、少し収まるのを待って、出町柳まで歩き

京阪で七条へ。京都国立博物館に着くころにはまた雨も止んでいて、目まぐるしいお天気

京都国立博物館は来週からはじめる特別展観の準備で展示室がかなり縮小されていたけれど(それにしても、京都国立博物館は、別途特別入館料が必要な特別展と、通常の入場料で見られる特別展観というのがあって、ややこしい…)


海北友松、円山応挙狩野山楽の龍のでっかいのをまとめて見ることができたり、雪村の特集展示があったり、日本のモノ、中国のモノ、羅漢さん勢揃いだったり、奈良から平安、鎌倉にかけての仏像を見て、さっき見た白鳳のものと比べてみたり、とても楽しかったのです。見終わる頃にはまた、雨脚が強くなってきた。

さてさて、美術館を出ましたら、久しぶり。京阪を七条から四条まで乗り、開店時間に『祇園 遊亀』へ。

もう多くは語るまい、語らずとも、なのですが、ひとつ気になっていたことがあり
淀屋橋『酒場岡村』、堺筋本町『BAR立山』 - 日毎に敵と懶惰に戦う
大阪のほうの『酒場岡村』は金亀をかなり値上げしており、その前に岡村本家の社長さんが『値段を適正に…』みたいに言っていたのを聴いていたので、もしかしたら京都のほうもお酒を値上げしたのかしら…と思っていたんですけどね


まったく値上げしていない!一番好きな茶70も300円のままである!素晴らしい。あっという間にビールを飲み干し、さてこれからがお楽しみタイム、悩むわあ…何を頼もう…


まずは季節のもので、はもの天ぷらに、お酒は青90からいきましょう

うふふふ、はもはも…。そして刺身お好み三種盛り、真鯛にシマアジにしめ鯖。お隣さん、活はもおとし、生うに、本マグロという、なかなか攻めたラインナップにしてましたよ…そういうのでもいいんだな!

この店は刺身も旨いんだよなあ…。そして目の前でまっとうにツマミを作っているのを見ながら、祇園できわめてリーズナブルに飲める、つまみは美味い、日本酒も旨い、日本酒の安さは申し訳ないくらい、そしてそして、流れているBGMはずっと江州音頭。天国、まさに天国とはこのこと。でれーんでーんでーんでんでれでーんでーんでーん

焼き万願寺は夏の旨味がギュッと詰まっているし

あ、お酒は茶70をいただいていますね。さらに、たのんだ、珍味、はもの子塩辛。

これは!プチプチとしたはもの子が甘じょっぱ酸っぱい、発酵もしている、複雑な味なんだけどさっぱり夏の味でもある、これはお酒が!お酒が!すすむ!なんだこれ…。生原酒純米吟醸にごり酒をいただきますよぉ

まだまだ、鴨塩焼きとか、鮎塩焼きとか、新レンコン焼きとか、賀茂茄子とか、鯖寿司とか、鮒鮨とか、食べたいものは山ほど、山ほど、あるんですけれども!なぜおなかはいっぱいになってしまうのか…

今日は鮒鮨も久しぶりにいこうと思ったんですが、はもの子塩辛でびっくりしてしまい、進めずだなあ…。〆は鯖寿司に、粕汁

鯖寿司はしょうが刻んだのがたっぷり挟まっててうまいし、粕汁にも赤こんにゃくが入っていたり、芸が細かい。今日も堪能しました…。お会計は5000円ちょいでありました。ほろ酔い加減で八坂さんなどうろつき


祇園祭ですなあ…


四条大宮から阪急電車に収まり、ぐっすり眠って梅田。本日のお宿に投宿したのでした
在華坊(@zaikabou)/2015年07月22日 - Twilog