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文化学園服飾博物館『衣服が語る戦争』

土曜日であります。10時くらいからゆるゆる出掛けて、新宿へ。文化学園服飾博物館『衣服が語る戦争』を見る
衣服が語る戦争 | 文化学園服飾博物館

これが、とても良い展覧会だった。富国強兵の世相を反映した着物柄や、七五三の主流となった軍服を意識した晴れ着などからはじまり、戦勝ムードの雰囲気から、しだいに統制の時代へと続く。日本がメインだが海外の事例も多数。
戦中では、ファッション雑誌のタイトルや内容の変化、戦時下で質素になる衣服、慰問袋や千人針、金属供出の代替ボタン、そして厳しさを増す統制と衣料切符による制限や、モンペや国民服などの事実上の何を着るか、自体の制限まで。戦後の物資不足の中の工夫へと続く。
なるべく生地を少なくして綺麗に見せる服の工夫や衣料点数の中でも着回し、戦後はパラシュートや軍服を仕立て直しの工夫など文化学園らしい視点も多く取り入れつつ、とにかく戦争の衣服への影響、“好きな物も着れない”事態が起きることへの警鐘を鳴らしている展覧会だった。江戸時代の武士の装い、火事装束なども交えた内容で、8月31日まで、日曜は休み。入館料も安いしぐるっとパスでも行けるので、戦後70年の展覧会の一環として、見に行って欲しい内容だったのでした。8月9日〜16日は夏季休暇ですけどね
また新宿駅まで歩いて、渋谷へ。Bunkamuraザ・ミュージアムの『エリック・サティとその時代』展を見ましたが、んー、音楽好きじゅないと、なかなか難しいか。いわゆるモンパルナスの風系の展覧会と言いますか…
午後はふらふらして、コメダで昼飯食ったりしつつ。晩飯は横浜橋商店街からぶらぶら歩き、忠勇でうなぎをいただきました
在華坊(@zaikabou)/2015年08月01日 - Twilog