日毎に敵と懶惰に戦う

酒と食い物と美術と旅と横浜…などの記録。Twitterやってます @zaikabou

大地の芸術祭2015 キョロロ、松代城山、十日町市街

三省ハウスで朝の5時に目覚める。朝の散歩が気持ち良い


森の中からいろんな鳴き声や音が聴こえる…

宿に戻り、朝飯前に同宿の人といろいろ情報交換しつつ過ごす朝の時間もいいなあ…そしてあさごはんもたっぷり量があって、おいしゅうございました

ドミトリーも快適だし、楽しいし、ほんといい宿でした…また泊まろう


さて、本日は8時過ぎに宿を出て、まずはキョロロまで2.5kmほどの散歩


途中、ツール・ド・ツマリの案内板が…120km、高低差2,000mを走る自転車イベントですよ。出たいけど、自分の体力では無理ですな…

キョロロのオープンまでは少し時間があったので、美人林へ。写真展もやっていましたが

この美人林、ほんとに美しくて静かなブナ林なんですよ…



そして無人の市場に充実している野菜が素晴らしく、いちいち旨そうで安い。枝豆や茄子もいいし、きゅうりが見たこともないような巨大なのが7〜8本で100円くらいで売っていて…でも荷物になるので買わない!

さて、オープンする時間なのでキョロロへ


当地出身の志賀夘助の蝶の標本コレクションもすごいよね。あと、カブトムシと触れ合える小部屋があったり、全体、昆虫推しですぞ



そして30m、160段の展望台は足にきます…


十日町、なかでも松之山は、毎年、最大積雪深3〜5mを誇る世界有数の豪雪地帯。キョロロはコールテン鋼とアクリルで出来ていて、5m以上の積雪に耐えられるのです…冬も来てみたいですね。しかし5mの積雪に耐えられる建物、すごいな




キョロロを出て、黎の家に向かって歩いてると、なんかすごいおじいちゃんが…

2.2kmほどぶらぶらと里山を歩けば、黎の家。本日はザ・キュウリショーは休みでした。キュウリショーってなんなんだろう



ここからほど近い『最後の教室』『家の記憶』は特に好きな作品ですが、まあ今回はパスしまして、松之山の中心部へ。立派なお寺を眺めたりしつつ


松之山支所前から、路線バスでまつだいに出ます。大地の芸術祭用の交通パスポート持っていたら、周遊バスに乗る方が便利ですよ

まつだいの駅に着いたら、十日町行の電車まで40分弱あるので城山へ。棚田を上り

ゆきだるまの家『今をたのしめ』を見て…


屈指の複雑な案内看板を眺めつつ

カバコフの新作『人生のアーチ』は、まつだいの街を見渡す城山の中腹にありました


さて、山を下りて、そろそろ十日町に向かいましょう

星峠の棚田米コシヒカリのおにぎりをお昼に買って

ひらがな四文字+びっくりマーク、既視感が…

というわけで、ほくほく線に乗ってわずか10分弱、十日町に到着

新潟県立近代美術館で行われる会田誠展のポスターが…これも来なければ。大地の芸術祭の最終2日間とだけ会期が被るので、その日は混みそうだねー

今回、十日町の市街地にかなり新作が多くなっている。バーだった場所を使ったT318『合成ミクロコスモス2015』が楽しい

そして、中心市街地の外れ、諏訪神社の奥の急な坂道を登っていくと、十日町の市街地を一望する高台


ここにある、T319『ヤマノウチ』は、白い布だけで作り上げられた空間の、立地を完璧に活かした構成がとにかく素晴らしい。


かなりの人が、“なにものかおわします”あたりまで、たどり着いていないのではないか。そこで、ちょっと鳥肌が立つくらいの体験をした。これは良いです、とても。そろそろ塩飴が甘く感じるくらい疲れてきましたが、もう一頑張り。丘から下り、街中へ

T309『十日町産業文化発信館いこて』は手塚貴晴と手塚由比による作品。T310『越後妻有民俗泊物館』が、あちこちの民家に民泊して集めた展示物で構成されていて、興味深かった。どうしても、農舞台で見た限界芸術と比べてしまう。そこにある違いはなんだろう。そして

T314『憶測の成立』これはですね、説明しません。とにかくびっくりする。ぜひ行ってほしい。会期終盤とか、すごく並んで混むと思うし、混んでるといろいろ台無しになり兼ねないので、早く行ってほしい…。いやほんと、今回は十日町中心市街地に楽しい作品が多いわ

さて、キナーレにたどり着き、、蔡国強のT307『蓬莱山』を見る。これはインパクトのある作品



裏にまわるとニヤリとしてしまうんだけど、それは見てのお楽しみ。こういうでっかいものを作る構成力はさすがである。越後妻有里山現代美術館でいろいろ作品も眺めまして



レアンドロ・エルリッヒ、クワクボリョウタのとかは、ほんとよくできてるよね…。ちょっとお土産を買って、旅の最後は明石の湯で汗を流して着替えて、生ビール!甘露…

十日町駅に向かう道すがら、淺井裕介のT317『チョマノモリ』



これ、自分がいつも、十日町駅からキナーレに抜ける裏道にあるんだよね。これからは、こっちがメインストリートになるかもしれません。電気店でも展示をやっていたり、とにかく今回は、十日町市街地をじっくり回ってほしいのでした

というわけで、十日町駅から15時4分のほくほく線に乗って離脱。今回は1泊で、1泊でも結構楽しめますが、やはり2泊くらいしてのんびりするのもいいな、とも思ったのでした。電車は妻有から魚沼へ

越後湯沢からは新幹線で

旅の終わりに、代々木上原で美味しいものを食べた話は、また別の件です…

在華坊(@zaikabou)/2015年08月12日 - Twilog