日毎に敵と懶惰に戦う

酒と食い物と美術と旅と横浜…などの記録。Twitterやってます @zaikabou

横浜市民ギャラリー『田中千智展』、『バクマン。』を見る

土曜日。ちょっとお疲れなので、午前中は家で家事を片付けて過ごす。洗濯物を干したいのだが、マンションの外壁を水洗いするらしく、干せない…。
昼前から始動して、まずは横浜市民ギャラリー『田中千智展』へ
ニューアート展 NEXT 2015 田中千智展 I am a Painter | 横浜市民ギャラリー

漆黒の中からじっと見つめる瞳が心を鷲掴み。地下の「はてしない物語」とてもドキドキさせられた。


2008年に黄金町で滞在制作した107人のポートレートも良い。

無料なのに立派な図録には、山野真悟さんも寄稿していた。第一亭に飾られてるポートレートの写真も載ってたですよ

移動して日本橋へ。ちょっと買い物などした後、『バクマン。』を見る。原作はまったく読んでないんですが、“みんなが知ってる少年ジャンプ”と王道青春ストーリーを、大根仁らしい細部ディテール小ネタ小道具へのこだわりとアップテンポでまとめている良作で、劇場で見てしっかり満足できる映画と思います。単純に面白かった
しかしそれにしても、テンプレートの極み、最後まで額に収まったままの『憧れのヒロイン』以外、まったく女性が出てこない、徹底的にホモソーシャルな友情努力勝利の映画で、いまどきここまで徹底しているのも珍しいと思いました。なんか原作の女性観がひどい、みたいな話を漏れ聞いていて、それに比べると、ヒロインの人はちゃんとキャラクターが立っているらしいという話を聞きまして、あれでかー…みたいな
あと、リリー・フランキーの編集長はずるい。モテキと一緒ではないか!モテキも“みんなが知ってるネットあるある”や“東京暮らしの独身男女あるある”を細部ディテール小ネタ小道具に拘って作り上げた映画だから、よく似てるのよな。わたしはモテキバクマン。も面白かったけど、そのへん刺さらない人には、どちらも???であるかも、と思いました
その後、金子半之助の天ぷらめしで晩飯にして、帰宅したのでした
在華坊(@zaikabou)/2015年10月17日 - Twilog