日毎に敵と懶惰に戦う

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東京国立博物館考古展示室リニューアル、横浜市民ギャラリーあざみ野『もう一つの選択』

日曜日のあさごはん

11時ごろ、ゆるゆる出掛けて上野まで。混雑している美術館は避けて東京国立博物館へ行く。考古学展示室が10月14日にリニューアルしたので、それを見に行ったのです。
http://www.tnm.jp/modules/r_free_page/index.php?id=1755

以前に比べて、説明が体系的でわかりやすく、かつ、展示ケースや照明も見やすく。触れる展示品も一部取り入れたり。


平安〜江戸の民俗資料的なものも、かなり内容自体アップデートしているのかな、面白かった

もちろん、埴輪はてんこ盛りですよ。かわいい




埴輪に限らず、造形が可愛らしいものがたくさんあるのでした




本館のほうも。


『金銅三昧耶形』は印相や事物で仏を象徴的に表現し、修法壇に配置して一種の曼荼羅を形成するもの、なのですが。なんだか、ミニチュアフィギュアコレクションみたいである




その他、江戸の写生図、狩野探幽や常信が描いた花卉図が良かったなー。


あと、鳥居清長の矢の根五郎額。

そして平櫛田中はやっぱり天才よね…

博物館を出て、黒田記念館にもちょっと寄り道してからぶらぶらと南下。秋葉原でニッピンを覗いて山のものなど眺めつつ。やっぱりいいお値段するし、こう、ゴアテックスにあらずんばひとにあらず感というか…。
秋葉原から京浜東北線大井町に出て、東急線であざみ野まで
あざみ野コンテンポラリーvol.6もう一つの選択 Alternative Choice « 横浜市民ギャラリーあざみ野

横浜市民ギャラリーあざみ野『もう一つの選択』まず、あざみ野コンテンポラリーのシリーズは毎回、無料でエッヂの立ったコンテンポラリーアートをしっかり見せてくれる展覧会で、立派なパンフレットもくれるし、昨日の桜木町のほうの田中千智展もそうだけど、財団や横浜市の活動は素晴らしいと思う
今回の『もう一つの選択』は、青山悟以外の5人のアーティストは全員映像作品で、ちゃんと全部見たら6時間くらいになるらしいのだが。それぞれが大袈裟な演出は無いが断片の中にも日常生活や風景の亀裂や引っ掛かりが生じている作品で、じっくり見ても良いし、横断的に映像を浴びるのも面白かった
青山悟の《About Painting》は著名な近現代のアーティストのペインティング刺繍で再現し、短評をつけたものを、作家の傾向でマッピングしていく作品で、絵画好きの人は楽しい。《Map of The World》の暗闇に浮かび上がる国境線も印象的だった
和田昌宏の作品《(KOBU)》2階のフロア入るとマッサージ用の施術台がいきなりあり、ファッ?と驚くんですが、実際にそこで10分ほど整体して貰えて、そのパフォーマンスとしての整体と映像を合わせて体験する謎の作品で、とにかく身体性がある作品である…って、美術作品における身体性って、そういう物理直球な意味で使っていいのだろうかw
そんなこんなでじっくり堪能してギャラリーを出て、この日は実家へ。夕飯いただいてから帰宅したのでした
在華坊(@zaikabou)/2015年10月18日 - Twilog