日毎に敵と懶惰に戦う

酒と食い物と美術と旅と横浜…などの記録。Twitterやってます @zaikabou

大混雑の紅葉の大山参り

連休中に地方から首都圏に出てきている人が、こっちの紅葉を見に連れて行け、ついては高尾山などどうだ、と言うのだけれど、調べてみると高尾山、大変な混雑で竹下通りかここは、というような状況らしい。ミシュランめ。

昨日、親父と会った時に、紅葉どっかあるかね、という話をしていたら、ケーブルカーも新しくなったので大山とかどう、と言うので、大山に行くことにする。20年以上行ってないし。

横浜から相鉄線に乗り、海老名で乗り換えて伊勢原駅に着いたのが9時4分。伊勢原からのバスは時刻表通りなら20分に1本で、9時5分の次は25分だな…とか思っていたら、それどころの事態ではなかった。駅を出ると大変な行列で、大山ケーブル行きの神奈中の直行バスが4分に1本ピストン輸送で出ていて、それでも30分くらい待ちます、という。どんだけ混んでいるんだ大山。とりあえず、伊勢原市イメージキャラクター、ゆるキャラ、コマの妖精クルリンを見て癒されとこう。コマは大山名物です

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それでもバスは4分と言わずどんどん来て、15分と待たずに乗車、大山に行く人だけをすし詰めにして発車する。お、車内アナウンスが聞き覚えのある声…あ、そうだ、金原亭馬玉さんだ!伊勢原出身だからね

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あんまり大山関係ないやろ、という小噺に続き、江戸時代の大山参りの解説をしてくれた。大山は江戸時代から、大山講など作って大勢お参りして大変な賑わいでしたからね。大山と富士山と江の島の弁天様はセットで参らないといけないらしいですぞ。

大山間近で少し渋滞に引っかかりつつも、コマ参道の下のバス停に到着。当然、駐車場などすでに満杯で、車で来た人はかなり離れた学校の校庭に作られた臨時駐車場に車を停めて、そこからやはりバスでここまで運ばれてくるらしい。連休中の神奈中バスさんお疲れ様です。

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大山ケーブルの乗り場に向かうコマ参道、両脇にお土産屋と食堂が並ぶ狭い階段、踊り場ごとにコマのマークの数がだんだん増えていく目印がある階段、これは20年まえと何も変わっていない。変わっていることと言えば、コマさんどう?妖怪かな?と思うこちらくらいである。

しかして、ケーブルカー乗り場に来てみればあらびっくり

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なんとあなた、ケーブルカーは1時間40分待ちの大行列…。この時点で9時50分くらいだったかな。ケーブカーも時刻表は無視して精一杯輸送しているのでしょうか、到底追いつかないのでしょうね。

ケーブルカーはすっぱり諦めて、歩くことにします。実は小田急では丹沢大山に行くためのフリー切符を売っていまして、一定区間の小田急線とバスとケーブルカーがセットになったやつ、海老名始発の設定もあり、後から知って買えばお得だったなあ…とも思ったんですが、

ケーブルカーの切符を無駄にしてしまうから、買わなくて良かったんですね。

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ケーブルカーの終点の大山阿夫利神社下社まで、左の男坂を通ると30分、右の女坂を通ると40分。だけど、男坂はこの先に壁に張り付くような崖のような階段が見えているし、女坂の中間地点には大山寺もあるし、ということで、女坂から登ります

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登っているひと、お年寄りから家族連れから若いのから、老若男女いろいろ取り交ぜている感じ。道の途中にも紅葉が

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おお、きれいですね

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あっハイ、大山の最高ですね紅葉狩り。ゆるゆる登っていってひと汗かくと、大山寺に到着。おお、ここは実に見事な紅葉だ。

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石段の上から眺むる眼下の紅葉

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お寺にお参りしまして…って、わたし、お参りって何かを願ったりしているわけでもなく、来ました、とご挨拶しているだけなんでありますが…

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玉こんにゃくと甘酒をいただいて、さてもうひと歩き。さっきまでより少し道が険しく…といか石段が急になってきた道を、モノレールを眺めつつ進めば

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また一汗かいて、大山阿夫利神社下社の到着

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ここの紅葉はすでに盛りを少し過ぎた感じだったけれど、それでもきれいなもので、大勢の人で賑わっているのでした

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眼下に広がるパノラマ。もう少し天気が良ければよかったんだけどねー

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名物のもみじ汁、ってなんだろうと思ったらトン汁みたいなもので、大鍋でどんどん作るそれを並んで一杯100円なりでいただいて、さて本来はここから、見晴台まで散策するか、あるいか大山の頂上まで行くか、というところなんですが

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まあ、今日は紅葉狩りが目的だから、このへんでのんびり引き返しましょう。帰りのケーブルカーは、この12時前の時点ではまだそれほどの行列は出来ていなかったんだけれど、せっかくだから歩きましょうか…ということで、男坂を下る。

この男坂が、急な崖に無理やり石段張り付けたんですかね…みたいな道ですごいわねー。江戸時代によくこんな道整備したね

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ちょっと膝が笑いながら、駆け下るようにふもとに到着。ちなみに、ケーブルカーの終点の大山阿夫利神社下社がだいたい標高700m、ケーブカーの出発点が400m、バス亭は300mくらいになってます。下ってきた12時半くらいの時点では、ケーブルカーの待ち時間は2時間になっておりました

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この後、参道の食堂で飯を食ったのだけれど、教訓としては、ほかの人が頼まないようものを頼むと時間がかかる、ということですね…。ほかのひとの蕎麦や定食が出てくるなか、自分のところと隣の家族連れがジリジリと待ち続け、ああ、その注文だから待たされたんですね、みたいに交感し合ったという…。

大山名物、豆腐のご膳はおいしゅうございました。

バス停まで下ってくると、なぜかもう13時50分。ここでもバス待ちの行列は出来ておりましたが

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やはりバスはどんどんやってくるので、10分待ちで乗車。沿道に立ち並ぶ旅館、先導師なんっちゃら、と書かれた看板を見つつバスは進み、20分弱で伊勢原駅に到着したのでした。14時20分くらいの段階でも、伊勢原駅にはバス待ちの行列ができていましたね…

さて、せっかくだから温泉に入って帰ろう。伊勢原から一駅、はじめて来たよ鶴巻温泉

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ここに、秦野市がやっている入浴施設があり、『弘法の里湯』という

秦野市役所公式ホームページ/弘法の里湯

14時45分到着、土日だと2時間1000円を払って中へ。風呂場はなかなかの混雑だったけれど、広いのでゆったりつかる。ぬるめで塩分の強い温泉なので、長めにつかってお肌つるつる。

風呂からあがってみれば、脱衣所ではロッカーの空き待ち行列が出来ている!2階の大広間でしばらく休憩して帰る頃、15時50分ごろには、脱衣所でロッカーの空き待ちが17人もいまして…と入館制限をしている有様。玄関脇の荷物置き場には、山帰りの人たちのザックが山盛りになっておりました

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小田急で海老名まで出て、相鉄の特急で横浜まで。桜木町から野毛の街に出て、『みかさ』でお好み焼きやら、牡蠣のバター焼きやら、牛タンやらを美味しくいただいたのでした。

在華坊(@zaikabou)/2015年11月22日 - Twilog