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日毎に敵と懶惰に戦う

はてなダイアリーから引っ越しました。酒と食い物と美術と旅と横浜と建築と演芸と…

『芹沢銈介生誕120周年記念展』と、味坊鉄鍋荘

日記

土曜日、昨日は寝たのが3時過ぎだったのだけれど、8時前に起きて、さあ行動開始。横浜から熱海行の普通列車に乗る。本当は青春18きっぷで行きたかったんだけど、1枚だけは手に入らず、乗車券を普通に買いました。静岡往復5000円程度。

熱海で乗り換えて、横浜から静岡まで2時間半。存外、あっと言う間だ。そして本日の目的地はこちら

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「しあわせの色 たのしい模様」|静岡市美術館

静岡市美術館で『芹沢銈介生誕120年記念展 しあわせの色 たのしい模様』これは静岡市立芹沢銈介美術館と共同企画で、芹沢銈介美術館のほうはもっと会期が長いんだけど、静岡市美術館のほうは11日まで。なので慌ててやってきたのです。

静岡市美術館のほうは、芹沢銈介の、暖簾、装丁、カレンダー、マッチ箱、うちわ、カーテン、包装紙、商品パッケージ、商品ラベル、パンフレット、ふきん…といった、夜の中に広く流布された仕事を中心に扱う内容。展示総数は500点あまり

そうつまり、手許に置ける仕事ばかりでありまして、いやもう、なんというかですね、わたしはもう、芹沢銈介については正常な判断が出来る段階ではないのでありまして、偏愛でありまして、今回の旅はほとんど巡礼でありまして、もうほんと、尊いとしか言いようがありませんので…

とにかく、手許におけるものということは、どれもこれも欲しい!という気持ちばかりが立ちまして、鼻血もんでありまして、本気でグッズ売られたらワイ破産してまう…状態で、ふわー、ふわー、って言いながら見ておりました。尊い。のれんも見たことないものいろいろあったし、カレンダーとか商品パッケージとかまとめて見せられて幸せの極みでした

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カタログをもちろん買って、それ以外にハンカチなども買って、さて、昼ご飯。静岡なので、一度は…と聖地『さわやか』に来たのですが

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新静岡駅前のビルに入っている店舗は、昼時の時間もあって大混雑。これはちょっと…と諦めて、駅南にある『のへそ』という店に。お勧めいただいた方、ありがとうございます

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奮発して頼んだ2000円の特選刺身定食、美味しい豆腐や釜揚げシラスなどの小鉢のあとに出てきた、これが、なんだかすごいことになっていてですね

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生しらすもあるわ、大トロ中トロもあるわ、子付き昆布とか、まあとにかく美味しい魚山盛りでありまして、大満足でした…。

さて、では、芹沢銈介美術館のほうに向かいましょう。登呂遺跡までバスで行く必要があるのだけれど、先に静岡市美術館に行くと、片道無料のバスチケットが貰えます。

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バスに10分ちょっと揺られて、到着

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静岡市立芹沢�_介美術館

静岡市立芹沢銈介美術館『芹沢銈介生誕120年記念展 しあわせの色 たのしい模様』へ。アプローチからして素敵な建物…

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ここは白井晟一による名建築で、普段は撮影可能なんだけれど、今回の展覧会は撮影不可。以前に行った時の様子はこちらで

今回、スタンプラリーもやっていて、2館まわるだけで素敵なものがいただける

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さて、展示。いや、もうね、恍惚として多幸感に包まれまして…ひとりなのに、会場内でふぇ…よい…などと呟き続ける怪しいおっさんになっていた。とにかく、芹沢銈介のデッサン力、デザイン力、構成力、色彩の巧みさ、そしてなにより楽しさは素晴らしい。存分に味わい尽くした。説明になってない。なってないが尊い。

片身替り梅竹文のれん、シンプルに、しかし特徴を極限まで突き詰めてとらえて図案化された梅と竹と、赤と緑の地に鮮やかに染め抜かれ、互い違いに並んでいるその美しさ、シンプルさ、楽しさ…。

沖縄の風景の、その色合い、どうやってそんな構成がビチッと決まるのか、知恩院の荘厳布の壮麗さ…ああ、もう。

芹沢銈介が、柳宗悦が見せた朝鮮民画の文房図にえらく反応してた、という話も面白かった。自分も一昨年、ソウルの中央博物館ではじめて見て、その道具 立ての面白さに興奮してグッズも買ったりしたから。蒐集のコーナーの道具取り合わせ的な作品は、影響を感じさせるものも多かった。これは自分がソウルでかった名刺入れね

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こういうものをずっと見せられて、最後にお土産コーナーが大変充実しているのは犯罪的である。控えめに散在して出てきたのでした。お茶も買ってしまった…

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とにかく、両方の会場で見られる11日までに、行ける人は是非。

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ここからはとんぼがえり。また普通列車を乗り継いで

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東京、そして秋葉原まで。本日の夕餉はこちらで

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神田の味坊は有名ですが、その味坊が出した鍋の店、味坊鉄鍋荘。まずもって前菜から山のように出てくるわ

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そしてどれもこれもたいへん美味いんだわ、これが。そっけない感じの大豆がなぜそんなに美味いのか。

黒い奴は野菜につけてね、というのだけれど、麹を入れずに塩で作った熟成味噌、中国東北タイプのそういう味噌を日本でも作っているところがあって、そういうものだと。うまい…味噌だけで酒が進む…

よだれ鶏も素晴らしい(ナスがこの下に隠れている)し、豆腐と卵のサラダもなんというかですね。そして豚足も美味かったですしね。

そしてお鍋。羊と大根の鍋に、トウモロコシのパンと花巻が…

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ううう、おいしいよー、おいしいよー。味を吸った花巻とか、たまらんよー。もう一つの鍋には鶏と春雨が入っていて、これも美味しいよー

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水餃子に大根の蒸餃子も出てきて、餃子も美味しいんだけど、それを付ける黒酢がこれまたちょっとなにこれ、という美味しさ。漬物も出てくるし

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モミジとテビチの漬物が!なんだこれは

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そして、お店の人(?)からはモルドバのワインとかいろいろ肉に合うの勧められて、美味いですし、会話も盛り上がって、悶絶モノの発酵食品の店とか教えてもらって、わあわあ言ってましてね…幸せ…。最後には白きくらげを氷砂糖で煮たスイーツ的なものもいただきました

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はー、幸せだった…。いろんな幸せを抱えて、帰宅したのでした

在華坊(@zaikabou)/2016年01月09日 - Twilog