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日毎に敵と懶惰に戦う

はてなダイアリーから引っ越しました。酒と食い物と美術と旅と横浜と建築と演芸と…

京都、祇園遊亀は今日も素晴らしかった

日記

月曜日、4時50分起床、朝から土砂降り。その中を出掛けて、京急羽田空港へ。雨が強いので、まだまだ外が暗い

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6時30分の伊丹行は離陸してすぐに雲の中、ずっと外は白一色の世界だったけれど、そろそろ伊丹、というあたりでようやく景色が見えてくる

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空港からモノレールで仕事先、午後までずっと。もっと長くかかるかと思ったら存外サクサクと済んで、18時半くらいにはとりあえず上がることが出来た。さて、今夜は泊まり。京阪に乗って京都に向かい…

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また来てしまいました、祇園遊亀

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この大好きなお店については何度も書いてますので今更いうことも無いのですが、このあたりをご参照いただければと…。滋賀の蔵元がやっている、京都は祇園のど真ん中にあるのに、なんでも安くて美味い素晴らしい店なのじゃ

今日は月曜日なおかげもあってあまり混雑しておらず、厨房が見えるカウンターに、すぐに着席。いつも、すぐに日本酒に行きたいところだからビールはグラスで貰うのだけれど、今日は暖かったし、泊りだから時間はあるのだし、中ジョッキでいってしまおう。で、食べ物。この手書きのメニューを見るたびに、テンションが上がる

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まずはお刺身三種盛り、これはお好みの組みあわせができるので注文しまして、さらに厨房のあたりを見渡すと、おお、立派なホワイトアスパラがあるじゃありませんか!

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メニューを見渡してもホワイトアスパラへの言及が無いので、あれは何に出来ます?と聞くと、研修中の店員さん、ちょっとお待ちくださいね…と板さんに聞き、てんぷら、バター焼き、塩焼き、フライにできますと。じゃ、バター焼きにしましょうか、と注文して、ビールをぐびー。はあ、うまい…。ビールが瞬く間に空くころに、お刺身が運ばれてまいります

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天然真鯛造り、天然とらふぐ薄造り、天然平目昆布〆の3点で。どのように組み合わせても値段は一緒、1,600円。当然、日本酒いかないと!というわけで、ここの蔵元のラインナップの中から『茶70生』を。

ここのお酒は、精米歩合ごとに『青90』『白80』『茶70』『緑60』…と名前がついてまして、もちろん、磨くほど高くなるのだけれど、私は『白80』『茶70』あたりが、この蔵の丁寧な造りの特徴が出ていて、いちばん好き。そしてその酒が、例えば『茶70 』の場合、一合でたったの300円なのである…

どんな食べ物でもどんとこいな食中酒をいただきながら、このお刺身の、分厚い鯛も、甘味の強いとらふぐも、ねっちりした平目の昆布〆も、まあ、美味しいこと…。美味しいよう

と、そのあたりでホワイトアスパラのバター焼きも運ばれてまいります。一足早い、春の味だ!太めのホワイトアスパラの歯ごたえがたまらん

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頭の上を見上げれば、店内のも短冊がたくさん下がっており、どれにしたものか、いつも一人で迷い、悩む。『焼いたもち』も気になるのだけれど…

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別の壁際の短冊に、目が留まる。カキの山椒煮。短冊に『あてに カキの山椒煮 380円』とある。どうですかこれ、もう、酒飲みを、一文字づつ全力で殺しに来てる感じじゃないですか。頼まないわけにはいかないじゃないですか。そしてこの店はその期待を裏切らないのです

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どうですかこれ、ねぇ。こんなプリップリの牡蠣がですね、山椒の香りで、出てくるわけですよ。たまらん。このころには、当然、お酒は二杯目に行っておりますよ

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蔵限定、しぼりたて、290円。濃厚でいて、山椒のさわやかな風味が効いている牡蠣とどうどう渡り合う、濃いめのお味。うふふふふ、ほむほむ

このあたりからだんだん、勢いが止まらなくなってきますよぉ。この蔵は滋賀県の豊郷にあるので、当然、琵琶湖の味も充実しているわけです。鮒寿司とか、鮒寿司とか!しかしまてしばし。鮒寿司はいつも食べるから、何か違うものでもいいのではないか。というわけで、本もろこ焼き。琵琶湖の味

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ちょっとほろ苦さのある、ワタのたいそう美味いもろこにですね、ちゅっとスダチを絞って、日本酒と、合う合う。あうあうあう。さらに、こんな少し春を感じる夜には、さらに春の味

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来ました、春。竹の子とわかめ煮。この竹の子、京都の地物のよい竹の子ですよこれ。それとわかめが柔らかく煮てあって、んふー、春だなぁ、春。このころにはお酒は三杯目の『白80』にいっております。

カウンターの並びにはいろんなお客さんがいて、外国人観光客も多かったり、客層は多様性がある。一人飲みの客が、私、女、男、と3人で並んでおり、そして横にいる人たちはどちらも20台中盤くらいでお若いのだけれど、別に客同士の会話をしようという気もなく、各位脇目も振らず、目の前の食い物と日本酒に没頭している。これもまた良い。

ややあって、お隣の女性が頼んだ鯖寿司に、さらにお隣の男性が興味を持ったところから会話の糸口ができて、食べ物を媒介にちょっとやりとり。で、そうそう、このお店の鯖寿司はメニューに載ってないけど美味いのよな…と思いだし、いきました、鯖寿司

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ここの、浅締めで、生姜も挟まった鯖寿しが、素晴らしく旨いのですよ…。これにはアレで、いつも頼む粕汁200円。具だくさんの幸せ

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もう〆ましょうかという段階ですが、もう一杯いってもいいでしょうか、濁り酒も良いのよー

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はあああ…満足、大満足。しかし、一人で美味しい店に来ると、もっと有能な胃袋と肝臓と財布が欲しい…もっと頑張って働いて美味しいものを食べるのだ…そのために健康を維持しなきゃいけないから運動もするのだ…と、生きるモチベーションがメキメキとわいてくるのです。食べて飲むために生きている。

たっぷり3時間。昔からいるおねえさんに、おにいさん、今日は良く食べたねえ、と言われるお会計になって、ははは、さすがにちょっと食べ過ぎか。ビールに日本酒も4合飲んだし。まあよい。幸せだったから。お店をでて、ぶらぶらと歩き

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地下鉄に乗り、国際会館に向かったはずが

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気が付くと竹田におり、終点まで行って折り返してしまったか…。なんとか最終でたどり着ける時間で良かった。本日のお宿に遅れる旨の詫びを入れて宿に向かい、幸せなきぶんのまま、就寝したのでした

在華坊(@zaikabou)/2016年03月07日 - Twilog