しみじみ美味い夏野菜ビュッフェと、歩く越後妻有
5時53分、横浜駅から上野東京ラインに乗車。昨日、台湾から帰ってきたばかりなのに、こんな朝早くに何をやっているのか…と感じですが、青春18きっぷを使って越後妻有に行こうという算段でありまして。夏になると、1度は行っておかないと禁断症状が出るのでな…
高崎で乗り換え、また水上で乗り換え
くにざかいのトンネルを潜って六日町へ。1年ぶりのほくほく線
そしてまつだいへ。ああ、またやってきました、まつだい。大好きまつだい
まず最初はですね、昼前に着いたので、ここに行かなければいけません。まつだい里山食堂の夏野菜ビュッフェ
地の食材を使って、素朴にとどまらない手の込んだおかずが山盛りで、どれを食べても抜群に美味いんですよ
もうね、トマトが!茄子が!南瓜が!糸瓜が!インゲンが!きゅうりが!大根が!って感じで、茄子の煮浸し、茄子の味噌炒め、シシトウの煮浸し、糸瓜のぶっかけ、切り干し大根のサラダ… あたりなど、ひゃー、うまいよ!と叫んでしまいたくなる
そしてあなた、棚田のコシヒカリですよ、つやつやですよ。美味しいお米食べると泣いちゃう
玄米に、玄米スープも美味いなあ
この日は何かの取材が入っていたらしく、モデルさんがごはん食べて写真の撮影をしていましたが、そちらからも歓声があがっておりました。
この『越後まつだい里山食堂 食たより 夏号』も素敵。夏の野菜たちと、調理法が書いてある。特に新潟の夏は、茄子ですよね
農舞台でやっている展覧会も眺めつつ
しかし、レンタサイクルはあるかなー、と思ったら、やはりまつだいではやってないと言う。芸術祭の時期だけなのかな。
まあ、無いならないで歩けばよい、なんなら片道だけバスで帰りは歩こうか…などと思いながらまつだい駅に戻ったのが13時5分。土曜日のバスは12時50分~13時の間にいろいろな方向に出てしまっていて、次はもう無いとか、3時間後とか…ぎゃー。調べよう。
しかし私自身、あえて調べなかったというか、無いなら歩けばいいじゃないか、いやむしろ歩きたい、みたいな思いがあったわけでありまして
松代の城山から、松之山のほうに抜けていく道を
ひたすらに
歩いていく。自分にとっての越後妻有の良さというのは、むしろ作品よりも、山の中の道を棚田を眺めがら歩いたり自転車で走ったりすることなのではないかと思っており、ぶらぶら歩くことの楽しさと言ったら。そして湧水などあると、望外の喜び
この湧水が手がしびれるくらい冷たくて、今まで、自転車で通り抜けても気が付かなったこれに出会えただけでも、歩いてきた意味があったな、と。
松之山まで出て、さてこれから東川の集落のほうに向かおうと思うとトンネルをくぐることになるんだけれど、それでは面白くない。折角なので、グーグルマップさんが示す最短距離の峠越で。ツールド妻有も同じコースだ
はじめて通る道から見る風景の楽しさよ。汗はどんどん噴き出してくるけれど、とても幸せな時間
そしてこの、どこまで行っても道がきれいに舗装されている新潟…というか、中越のすごさね。角栄。塩田千春の家の記憶に到着
…ですが、ここはクローズ
大地の芸術祭の時期以外でも、ゴールデンウィークや夏休み中はこれらの作品はオープンしているところもあるんですが、家の記憶はこの夏は開けてませんでした(もちろん、事前の情報で知ってましたが)。こへび隊の人も、そうそう集まらんだろうしなあ
まあよいのです、私の目的地はここなのだ。最後の教室。まつだい駅から10kmちょっと、1時間50分
ボルタンスキーのここにやってくると、ああ、妻有にやってきたのだ、と、いよいよ実感がわいてくる。土地の記憶、人の記憶、静かなざわめき…
」
なんだか禊を済ませたような気持にすらなって出る。さて、ここからはお宿に向かいましょう。トンネルを通って…このトンネル、あらためて歩くと長いな、1.2kmもあるのだな…
黎の家も、この夏はクローズ
少し日が傾いてくると、あれだけ昼間は暑くても風が涼しくなってくるのが妻有のよいところ。キョロロにも行き
少し涼しくなった美人林に吹き抜ける風に癒されて
17時をまわると、空のいろも、そろそろ夕方ですよ、という雰囲気になってくる
17時30分ごろ、三省ハウスに到着、本日のお宿です。ここまでの歩行距離は17~8kmほど。
なんだかんだで歩いてきてしまったけれど、ちゃんとまつだい駅からの送迎プランもありまして、駅への送り迎えと近所の温泉までの送迎もつけて1泊2食で6000円(+温泉600円)
ドミトリーのベッドで荷物を整理して、温泉へ。なんかこの日は送迎サービスを利用したのがわたしだけで、ひとりのためにすみません。
松之山温泉の、ナステビュウ湯の山で、ゆっくり温泉に入りました。たくさん歩いた汗を流して、気持ち良かった!露天風呂は開放的で良いし。お宿に戻ってばんごはん。ビール美味い、おかず美味い
お酒もいただいちゃおう
このお宿、アルコール類の品ぞろえもなかなか良くて、安いのです
開放的な食堂でのんびりと飲む時間が本当に至福で、いつまでもここにいたくなるのでした
そして、夜は、更ける