日毎に敵と懶惰に戦う

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無人島プロダクション『小泉明郎 空気』と、キセイノセイキ再訪

連休最終日、午前中は都内で所用。終わって、大江戸線の人となって清澄白河へ。東京都現代美術館のキセイノセイキ展は先日見に来ましたが

無人島プロダクション小泉明郎 空気』は、その「キセイノセイキ」展で展示不許可となった作品を、美術館への通り道にあるギャラリーで展示するという攻めの姿勢。天皇コラージュ的なものと聞いていたので山下菊二的なものを想像していたら、まさに象徴の「空気」を表現した作品で、これで不許可かと暗澹とする。

小泉さんの、これまでの作品に比べると、アイディア一発ネタじゃないか、という批判も有り得る作品とは思うんですね。ただ、このややこしい問題を余計な情 報なしにズバッと表現するという意味では優れた表現であると思った。しかしこれは、キュレーターの吉崎さんが「上司」に計った結果、不許可となる。

上司、というのは、皆さんもご存知のあの方です。その企画から展示不許可までの経緯について、小泉明郎は、極めて真摯で詳細なステートメントを、今回の展 覧会で準備している。会場内で読むだけに留めてほしいとのことで詳述はしない。が、去年の大騒動でついぞ聞けなかった学芸課長の肉声が読める。

それだけでも、大いに意味があると思います。無人島プロダクションでは、ギャラリーの方とお客さんが、丹羽良徳さんのアレについて会話していたので、ついつい、聞き耳を立ててしまいました。

無人島プロダクションのあとは東京都現代美術館へ。問題の『ここはだれの場所?』の記録集をいただきました。無料配布とは思えないしっかりした作りです。

そして、ピクサー展の人波をかきわけて『キセイノセイキ』展をもう一度見に。話題のトークは整理券配布終了で、聞けませんでしたけどね…

先ほどの、不許可になった…というか、話し合いの結果、作家が取り下げた作品は、「キセイノセイキ」展の会場にキャプションだけが、何もない、照明に照らされた壁とともに、残されています。

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そんなものなども含めて、キセイノセイキ展をもう一度見て(特に大きな変化はなく)

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こんなまとめもあるけど、長すぎてわからん…

コレクション展も覗いて

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美術館を出て、横浜のそのままお帰り。関内の千花庵にて

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ちょっと行ったことの無かったワインバーも覗いて、帰宅したのでした

在華坊(@zaikabou)/2016年05月08日 - Twilog