日曜日、葆光荘のあさごはんは本当に立派である。これで500円か…
さて、今日は朝から奈良に移動して正倉院展を見ようと思っていたのだけれど、なんと、正倉院展、日曜日も夜間開館していることに、昨日になった気が付いた。そして、夜のほうが空いているという。京都からの帰りの新幹線的にもかなり遅くまで滞在可能なので、そうしましょう。
そして午前中は、東洋陶磁に行きましょう、そうしましょうという話になりまして。まずはJRに乗って、天王寺からJR難波に移動。途中、あそこに星野リゾートが…と眺めつつ
御堂筋線に乗って淀屋橋へ。てくてく歩いて、中之島図書館を眺めつつ、大阪市立東洋陶磁美術館『イセコレクション』と常設を2時間近くじっくり。
仕事の合間に駆け足で観ることが多かったので。伊勢氏の蒐集品は中国陶磁史を通史で俯瞰できてかつ優品ばかり、さらに企画展常設展含めて写真撮影オールOKは素晴らしい。あれ欲しい、これ欲しい、と思いながら堪能しました。
大物よりも、これを使ってみたい…というものに惹かれるようになってきた。欲しい…。
なんばに戻って近鉄に乗って、奈良に移動。昼飯は、近鉄奈良駅の豊祝で食べたんですが
普段は酒のツマミがいろいろ盛られたみたいな昼飯なのが、正倉院展特別メニューで丼でした。
チャーシュー丼美味しかったけど。他にも鰻丼と鮭丼があったな。正倉院展の期間は、奈良はいろいろ、臨戦態勢なんですねー。お酒はいただいたです
興福寺からは運慶展にかなりの数が出張中なのに、仮講堂と東金堂には阿修羅をはじめ八部衆、十大弟子、金剛力士像、梵天帝釈天、十二神将、四天王、そして仏頭、物凄い密度で国宝が詰められていて、奈良すごい…ってなりますね。昨日も今日も国宝だらけだ。
てくてく歩いて春日大社へ
春日大社に行ったの何年ぶりだろう。石灯籠と釣燈籠満喫しました。
それにしても洋の東西を問わず、外国人観光客の多さよ。東京でも多いなー、と思うけど、京都奈良大阪はそれどころじゃないよね。春日大社国宝殿は貴重な平安のお宝が沢山だけど、1階の「インスタレーション」はちと微妙か…
しばらく鹿と戯れて
17時過ぎに入ったらまだまだ混雑していたけど並ばず入れて、余裕のある館内でじっくり。碧地金銀絵巻のかわいいデザイン、刀子のミニチュア愛、楽器の音色に想いを馳せたり文書に借用書や始末書があったり。堪能。出たらすっかり夜
奈良駅で晩御飯を仕入れて、京都に移動。案の定、連休最終日の夜の京都駅はあらゆる弁当と飯が売り切れていて、奈良で買っておいて正解だった。20時過ぎののぞみに乗って
下田、名古屋、京都、大阪、奈良と巡る、不思議な2泊3日の旅が終わったのでした。
今回の旅、愛知県美術館『長沢芦雪展』、京都国立博物館『国宝』、奈良国立博物館『正倉院展』と、20時までの夜間開館を三夜連続でハシゴ。時間が有意義に使えるし、比較的空いているしで助かるけど、美術館巡りもなかなか体力勝負になってくる。あと、夜の酒の部が省略気味になるなー。
愛知は金曜が夜間開館、京都は金土が夜間開館、奈良は金土日が夜間開館。この順番で廻らないと、三夜連続夜間開館鑑賞は無理だったのですね。いずれにしても、すっかり堪能した旅だったのです。