上海博物館と、上海浦東空港JALラウンジ(8日目)
上海の老房子ホテルでおはようございます。いよいよ、今日で最終日。長い旅だったような、あっという間だったような。朝飯は8時半と言われていたのでその前に散歩しようと降りていったら、昨日のおばちゃんとは別のおねえさんが何事か言っているので、朝飯あるよ的なことを言っているのだろうな…と思って『サンブ―(散歩)』と返したら、納得したようだった
お宿の周辺のぶらぶらお散歩。このあたりは本当に緑が多く、歩いていて気持ち良い。
上海理工大学があった。街中にキャンパスがあっていいですなー
まだ開店していないけれど宜興紫砂壺を扱っているお店をみつけ、店頭のディスプレイを見ていたら、使いにくそうな形のが…
上海の街中ではレンタサイクルを大量に見るわけだけれど、タイヤがパンクしないのになっているタイプも多いですね
いろいろみながら歩いていたら、小雨がパラパラと振りだしたので宿に戻り、荷支度を。8時過ぎのお電話。おねえさんが何か言っているのだが、まったくわからないので、はい、あさごはんですね、と日本語で返して食堂に降りる
ここ、上海ケタンジアン ブティック ホテル (上海客堂間精品酒店) は、1階でエスニック料理店をやっているはず…なので、1階は素敵なレストランスペースになっていまして
なんかおねえさん、ちょっと不機嫌そうな感じで、朝飯を出したまま、ずっと電話をかけている。今日はお客はわたしひとりしかいないのだろうか
宿に泊まっているというか、親切な知り合いの家に泊まらせてもらったんだけれど、翌朝、その友人が出掛けてしまい、家に残っているその友人の家族に、誰やこいつ…と思われながら接客されている感じで、とても良い、と思ったですよ。ほんとに上海の街にちょっとお邪魔している感じがして。まあ、中国の方、別に不機嫌じゃなくても声が大きくてつっけんどんなのがデフォルトの場合もあるし
あさごはんは簡単なものだったけれど美味しかったし、このお茶!中国茶は、コップのそのまま茶葉を入れて、お湯を注いで飲むことも多いのですね。この龍井茶が結構、びっくりするぐらい美味しくて、良い茶葉のはず。ざっかけない感じの宿で、朝食も簡単なものだけど、何か一品、ハッとするような土地の逸品が出てくる…私の大好きな宿の典型じゃないですか
これはまた、泊まりたくなるお宿であるな。次に上海に来た時も滞在するぞ。それにしても、今日は荷物を預けておいて、一旦宿に戻って荷物を取って空港に向かうつもりなんだけど、こういう宿だから、チェックアウトが12時までOKなので、部屋確保しておいたほうがいいかも。フロントに誰もいなくなっていたので、『想退房12点、散歩』と、よくわからんメモ書きを置いて出てきた。雨の月曜日の上海の朝
おとなのおもちゃの店がありますね…
駅前は出勤前に朝飯を食べる人、朝飯を買う人で、賑やか。東アジア、東南アジアの街は、こういう朝の活気が好き
陝西南路から地下鉄に乗って2駅。上海博物館に向かう。本来なら伊東豊雄展に行きたいのだけれど、月曜日で大抵の美術館は閉まっているのだ。昨日はタレルを優先したのです。なので、今日は、月曜日もやっている上海博物館に再訪。
伊東豊雄展は、上海当代芸術博物館で、7月23日までやってる。その他、今回はあまり美術館優先で回らなかったけど、上海にはあたらしい美術館がどんどん出来ており、そういうのをガッツリまわる旅も面白いと思う。安い航空券とって、安宿とって、3日くらい滞在したいですよね。日本のサイトだと美術館情報とかあまりアテにならないので、こういうサイトを参考にしながら
で、人民広場の駅に降りて、上海博物館へ
目の前は上海の政府のビル
さてさて、上海美術館は、上海が誇る古代から近世にかけての美術の殿堂であるわけですが…
やはり、ここの見どころはなんといっても青銅器のコレクション。青銅器重いですから、蒋介石が台湾に持ち出すときに優先度が下がるわけで、大陸に良いものがたくさん残っているんだよね。あるいは、その当時ではそれほど青銅器評価や研究が進んでいなかったか
広い展示室に、素晴らしい青銅器がみっちり並んでいる。これは、こないだ、東京国立博物館にもきていたものかな?
もちろん、陶磁器、書、絵画、家具なども級品ではあるし、しっかり見れば面白い。家具も良いものが揃っている。細工がすごい、とにかくデカい
絵画ももちろん良いけれど、やっぱり書のほうがグッとくるかなあ。絵画と書のコーナーは非常に暗くて、どうやって鑑賞するんだ、と思うんですが
近づくとセンサーが働いて、短い時間だけ、明かりがつくようになっているんですね
いろいろ堪能します
しかし、絵画も、絵巻物の書のほうにグッときてしまう
で、あとはやはり陶磁器。唐三彩の展示がかっこいい。座って模写している西欧人のおねえさんがいた
青磁見ると、やっぱり、おー、となりますね。
しかしこういうのは良いものはだいたい台湾にあるのかな。こないだ、大阪で見た展覧会は本当に素晴らしかったなー
この花瓶の色合い、好き
陶磁器は、後半…というか、2/3くらいは景徳鎮の展示スペースになっている。
景徳鎮が広過ぎて偏っているけど、上海は南のものを優先して展示するだろうから、そうしたら当然、そうなるんでしょうね。皇帝の代のよる銘の比較図とかあって面白かった。
ほかに、玉とか貨幣とか一通りあって、もちろん、両故宮に比べたら…ではあるだろうけど、一度は来て損ない場所と思います。博物館を出て、ぶらぶらお散歩
上海の街はずれで見た住小区は取り壊し寸前みたいなとこがたくさんあったけど、街中の住小区は綺麗で高級、入口に必ず警備員もいる。
かなり歩いて景徳鎮の専門店に行き、
上海景徳鎮芸術瓦器有限公司 | ショッピング・買物-上海ナビ
観光客向けで少しお高い感じのお店だったけれど、清代のコピーを2つ購入。コピーと言っても、景徳鎮で作っている本物の景徳鎮であることは間違いない。これでお茶道具はひととおり、万全です。さて、そろそろ時間だ。
大きなユニクロの店舗を見たり、街がどのパブリックアートを見たりしながら
宿に戻り、部屋で荷物をピックアップ。チェックアウトするときには、チェックインするときにいたおばちゃんに代わっていた。雨が強くなってきて風も強くてこの荷物だけど、頑張りましょう
途中、あの美味しそうな店で昼飯にしようかと思っていたけれど、やはり行列、こちらも荷物が多いので、なるべく空いている店…と入った駅前の店は、なんか微妙な
日本のラーメンを出す店なのか。日本語のメニューがあるし、週刊少年ジャンプがずらとならんでいるし、日本語の歌がかかっているし
で、ここで、東京醤油ラーメン…にはせずに、違うものにしました。麺は日本のラーメンで、具材は中国の面、味付けは融合で、ちょっと微妙な味だった
大荷物を検査機に通して地下鉄に乗り、2号線に乗り換え。上海浦東空港までは、街の中心地から1時間ほど、7元。地下鉄で行くのがいちばん安い。空港に近づくにつれて、大きなスーツケースをかかえた人ばかりになってくる
16:05出発の便だけれど、13:55くらいに無事に空港に到着
JALのチェックインカウンターは行列が出来ていたけれど、ビジネスクラスとJGCの窓口は空いていたのですぐにチェックインして荷物を預けて。エコノミーは行列しているのに窓口3つ、ビジネスは窓口5つ、なかなか露骨。
出国検査もあまり混んでなくてスムーズに進み、荷物検査も、機械に通す時に籠から荷物がひとつ落ちたのを、旅慣れた感じの日本人のおにーさんに教えて貰って、ありがととうございます。モバイルバッテリーを検査官に確認されただけで無事に通過。ここまでで空港到着から25分くらい。
で、さて、ラウンジへ。JALは自前のサクララウンジを持っていたんだけれど、海外の空港のラウンジを見直していて、去年の秋から39番ラウンジというところに変わっている。
以前にくらべて、だいぶ広くなったらしい。確かに、以前は知らないけれど、明るく広くてゆったり過ごせる。
そして、このラウンジ、、シェフが牛肉麺と四川麺を作ってくれるのだ。あと、小籠包と蒸し餃子もある。
料理はミシュラン上海版一つ星レストラン「蘇浙匯」が担当しているそうな。というわけで、いただきます。確かに美味い。
飲みものもいろいろ充実していますね。もちろん、冷蔵庫で冷えているのもあるよ
というわけで、スイカでワインでも、いただきましょ。
しばらくしたらケーキも持って来てくれたので、赤ワインも…あら、これ、わりと良いワインだな。うむ
このラウンジに置かれているペットボトルのお茶が、鉄観音、普洱、大紅袍…大紅袍?ほんとかな、そんなにたくさんあるもんなのか?プーアル茶を飲んでみたら、結構おいしかった
ゆるゆる過ごしていたら、そろそろ搭乗時間のアナウンス。10分くらいかかるので、歩き始めて
さて、搭乗のお時間だ
行きは運よくビジネスクラスにアップグレードがあったけど、帰りはもちろん、普通にエコノミーです。こちらも普通に快適
となりにはロイヤルブルネイの機体が。日本には一時期、関空に来ていて今は来ていないから、日本では見られない機体だ
登場は順当に進んで扉は定刻にはしまったものの、滑走路混雑でだいぶん待たされる。その間、こちらはモアナを見て、まじマッドマックス…と思っているだけなので別の良いのですが。結局、1時間遅れでの出発となった
ごはんも普通に美味しいです
モアナの次はじゃがいも映画を見始めたけれど、じゃがいも映画長い。そろそろ、当巨が近づいてくる
結局、40分ほどの遅れで着陸。じゃがいも映画はSOL461くらいまでで終わってしまったので、続きを見たいぞ
入国審査はスムーズに進んで、荷物もそれなりにスムーズに出てきて、ただいま東京、千住博。荷物が出てくるのは上海浦東空港のほうが早かったような…タイミングもあるでしょうけれど
そして羽田なので、すぐに京急で帰れるのが本当に楽ですね
こうして自宅に到着したのは22時。荷物をばらして、洗濯を2回して、シャワーを浴びて、茶器をちょっとだけ並べたりして、ひと段落してビール
こうしてようやく、長い旅が終わったのでした。さー、明日から、頑張って仕事しましょう