元プーはじめ、横浜美術館『モネ それからの100年』、天王町『村田屋』
土曜日、朝飯食べて、家事は途中までやって、すみませんあとはお願いします…と家を出る。なにしろ、今日から元町公園プールですから…
自転車でやってきてみれば、オープン前からずいぶん人が並んでおり。15分ほど待って入れば、今年も、森に囲まれた50mのプールは都会の天国。泳いだり、日焼けしたり
またナイターも来るぞ、と思ったのでした
プールから出て、自転車で、元町の洋館、外交官の家でちょっと用事。お菓子の家を展示中だった
関内に出て髪を切って、みなとみらいへ。ひるごはん、みなとみらい『香露庵』で。周囲がほとんど野っ原だったころからある店で、名物の刻み鴨せいろをはじめ、何を頼んでも真っ当なものが出てきます。ずいぶん久しぶりに行ったけど、やっぱり美味かった
みなとみらい、今年もピカチュウさんの夏がやってきましたね…
横浜美術館で、本日スタートの『モネ それからの100年』を見る。
モネ それからの100年 | 開催中の展覧会・予告 | 展覧会 | 横浜美術館
これ実は、モネの名前に誘われて行った人を現代美術沼に誘い込む、恐ろしい展覧会である。モネの作品を楽しみ、学んでると思っているうちに、普段は見向きもしない現代美術の抽象画が、どのような背景で描かれているのか、知らずに体得できてしまう。おそろしい…
もちろん、モネの作品はしっかりモネらしいものが30点近くあり、モネが少ないと不満に思うことはない。というか、ポーラなどは勿論のこと、日テレやら下田の上原美術館やら吉野石膏やら、個人蔵も数点、よくも国内からしっかりこれだけの点数集めたな!というモネ。しかし恐ろしいのはその先だ。
ルイ・カーヌにはじまり、デ・クーニング、中西夏之、スティーグリッツ、スタイケン、マーク・ロスコ、モーリス・ルイス、リヒター、リキテンシュタイン、ウォーホル!岡崎乾二郎に福田美蘭に丸山直文に小野耕石まで!村上隆コレクションに頼らなくても国内にこれだけあるぞ!の作品オンパレード…
それら一線級の現代美術作品のキャプションにいちいち、いくらなんでも牽強付会ではと思うモネとの関連付けがされている。「影響を受けた」をどれだけのボキャブラリーで言い換えが出来るのか、ゲームをしているとしか思えない苦しいキャプションのオンパレードに笑うあなたは、すでに罠に嵌っているのだ。
夏休みなので子供向けのキャプションもあり、そこには大人向けの苦しい言い訳キャプションとは、全く別の伸びやかな解説が。大人もそれを読み、また、牽強付会な大人向けのキャプションに戻り、そうするうちに、いつもなら、よくわかんない、で通り過ぎていた現代美術の抽象への理解が、自然と深まっていく
モネの作品と、そのほかの現代美術作品の配合比率と並べ方が絶妙。モネを見に行って満足し、それでいて、さらに美術への新たな目を開かされる。勿論開かされないかもしれないが、しかし、その可能性は充分に孕んだ展覧会。面白いじゃありませんか、行きましょう、モネ展、わたしがみつける新しいモネ。
自分は借りなかったけど、音声ガイドがおそ松さんだというので、界隈でも話題らしい…
音声ガイド・グッズ|【公式】モネ それからの100年(横浜美術館)
横浜美術館なので、コレクション展も勿論充実しているから見て行って欲しい。モネとの関連付けをどうやって表現するか、頑張って捻り出したキャプションはついてないので、こんどは自分でモネと無理矢理関連付けてみましょう!
ずいぶん長居して、なんだかかき氷が食べたいですね、という話になり、探して自転車でやってきたのがこちら
天王町『村田屋』登録有形文化財に指定したくなるような雰囲気を湛えた甘味処、かき氷の店。
メニューを眺めているだけで笑顔になる。奇を衒わない実直なかき氷、氷ミルクあずきも良かったし
氷みかんはみかんの缶詰ぎっしりに氷で300円。お客さんひっきりなしで、何時迄も続いて欲しい店でした
あとは、天王町と星川の間の商店街にあるコーヒー屋や紅茶屋を覗いたり、洪福寺商店街をぶらぶらしたりして、帰宅。晩飯の支度をしていたら花火がはじまり、家から実に見事に見えることに驚き喜び。花火が終わってから晩飯にしましたのです
そんな土曜日