日毎に敵と懶惰に戦う

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汕頭広州香港の旅5日目 広州から香港への移動と『欣圖軒』

旅の5日目、沙面島からまた川を渡り、上下路歩行街へ。今日もあさごはんは飲茶で。蓮香楼へ行く。日曜日だからもっと混んでるかと思ったけど、そうでもない。昨日のお店と比べると、だいぶん、安いね

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昨日はプーアルにしたので、今日は鉄観音で。お湯はヤカンが炉にくべられて

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広州や汕頭あたりの人がみんな使ってるような茶盤で出てくるのが良いですね

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魚の団子は、浅利と葱油のタレもすごく旨い。ちまきも良かった

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馬拉糕が、ふんわりしていて、これ美味いなー。横浜の中華街にも馬拉糕が美味しい店があるけれど、お安い値段で気軽にこういうのが食べられるの、よいな

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おかゆは、昨日の西関粤にくらべるとだいぶわかりやすい味だった

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で、あとは腸粉…と思っていたら、なかなか出てこない。注文したのに出てこないを中国語でなんというのだ…と調べたり。そしてだいぶかかって出てきた腸粉がこれ

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こんな不思議な腸粉あるのか!黒胡麻が練り込まれた皮の中に、パリパリに揚げられたものが入っていて、なるほど、これは手がかかるよね

今日も朝からお腹いっぱいになり、蓮香楼の売店でお土産を買って、ぶらぶら歩いてスーパーマーケットへ。長寿路の駅に近い恒宝広場にイオンがあったので、そこでお菓子など購入、へんな白酒も買った。中国で買ってきたというとあまり喜ばない人もいるけど、イオンで買ってきたというと安心する、と言う話を聞いて、なるほどと思った

同じビル内にあるワトソンズへも。リラックマのポケットティッシュなど買って、さて、ホテルに戻りましょう。しかし…シェアサイクルは街のあちこちで、あまりよくない景観になっておりますよね

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ホテルで荷物を詰めてチェックアウトし、荷物も重いのでタクシーを呼んでもらう。ホテルのフロントに頼んだので電話とか滴滴とかで呼ぶのかと思ったら、普通に流しのタクシーつかまえてたが…。広州東駅までは40分くらい。

広州から香港の街中まで行く手段はいろいろあるが、深圳まで出て落馬洲か羅湖で香港に歩いて渡って電車で向かうか、もしくは、広州東駅から紅磡駅まで直通する広九直通車に乗るか、というのが主なところだろうか。

今回は後者を選んだ。電車に乗ったまま越境してみたかったし、新しい高速鉄道が香港まで直通間近となっており、そうなるとこの広九直通車がどうなるかわからないし。

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で、駅の荷物検査を通り抜け、2階に上がり、広九直通車のチケット売り場に来たのだが。列車は1時間に1本以下で、直近の列車は売り切れで、乗れる列車は3時間近くあとであると。うーん、そうかー。14:04の次、15:38のになるわけですね

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いや、この香港行の列車が切符が売り切れるという話は聞いていたし、日曜日の午後だから売り切れる時間であることも確かだろうけど。

で、一応、他のルートも考えてみたが、高鉄で広州東→深圳、羅湖口岸で越境、羅湖から紅磡まで鉄道…。高鉄で広州東→深圳北or福田、地下鉄で福田口岸、落馬洲から紅磡まで鉄道…。スムーズに行けばそのほうが1時間くらい早くなる可能性はあるけれど、日曜の午後はイミグレも混んでいるだろうし、なにより、この荷物だからなあ…。

もういいや、と、15時38分の列車の切符を購入してしまった

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列車まではずいぶん時間があるので、まずはひるごはん。駅の外に出るとまた大荷物抱えて荷物検査して…が手間なので、駅の中の気軽な店で。トマト麺とルーローハン

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広九直通車の待合室は3階にあり、長いエスカレータを登ってそちらに

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しかしどうも、この待合室が、温室のようなドームの効果なのか、妙に暑い。熱中症になるかと思った。で、下の写真を見ていただきたいのですが

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入口に向かって走っている2人がいますね。この2人、14:04の列車に乗る予定にしていたみたいなのだが、発車10分前ですでに入口が閉まっていたところに、走りこんできたのである。しばらく扉をたたいた後、駅員さんに掛け合っていたが、もう無理です、ということになり、2階に降りて行った。次の列車の切符は買えたのでしょうか

じっとしていても暑いので、売店に買い物に行ったり、うろうろうつらうつらしているうちに時間は過ぎ、発車40分前に扉が開いて中に。入るとすぐにイミグレがあり、中国から出国。その後、結構ならんで荷物検査。

実はこの列車、掲示板を見ていると持ち込める荷物は20kgまでと書いてあり、自分は茶盤も入れると20kg超えるのでは…と戦々恐々としていたのだが、特におとがめは無し。よほど馬鹿みたいにデカい荷物持ってない限り、何も言われないのかな

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荷物検査を通り過ぎると、待合室、一応、免税店もある。

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発車15分くらい前になって改札が開き、エスカレーターでホームへ

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広九直通車は香港側の車両と中国側の車両が両方運用にあたっており、この右側に見えるのが中国側の列車。以前の車両はトイレが垂れ流しで、香港側に入るとトイレ使用禁止になっていたらしいんだけど、新しい車両は大丈夫であるらしい

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左側に見えるのが香港側の車両。二階建てですね

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車両の比較についてはこのあたりをお読みください(中国語ですが)

廣九直通車 - 维基百科,自由的百科全书

日本語もじゅうぶん詳しいな。中国語のほうから訳したりしたのかな

広九直通列車 - Wikipedia

列車に乗り込むと、まだ確かにここは中国ではあるのだけれど、列車の中はすでに中国ではない。どことなく、香港、という空気が漂っている

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列車は高鉄ではないが、それでも140km/hくらいは出して走る

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高鉄ではないのですれ違う貨物列車なども面白く見ていたが、しだいに眠気が。目を覚ますとまもなく深圳、深圳駅をゆっくりと通過し

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川を渡って

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もうここは香港だ!MTRの列車がすれ違う

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そしてVPNなしでのTwitterに繋がる!香港だ。

香港側は普通列車を追い抜かずに走るので結構遅れるような話を聞いていたが、定刻からほとんど遅れずに紅磡に到着。イミグレを抜けれはそのは香港なのだった。

なお、ここまで見てきたように、広九直通車は乗車駅、下車駅、それぞれにイミグレの施設が必要であるため、中国側も特定の駅でしか乗り降りできない。

その点、9月に開通する広深港高速鉄道においては、香港側の西九龍に、香港から出境するイミグレと、中国に入境するイミグレが両方設置されることになっている。

広深港高速鉄道 - Wikipedia

だから、実際の運用がどうなるかはともかく、中国側は通常の鉄道駅であればどこからでも乗車して、香港に向かうことができるようになるわけですね。香港内に中国のイミグレができることについては香港側にかなり反発が強かったようだが

紅磡から荷物検査なしで乗れる鉄道(この区間は地下鉄と呼んでいいのかどうか…)に1駅乗り、尖東駅に到着。駅から歩いて、インターコンチネンタル香港にチェックインする。お部屋に通されると、おおおおお

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香港だ!香港だー。これはよいお部屋だ。フルーツも置いてあるではないですか

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着替えて身支度整えて、晩御飯は、こちら

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ホテル内にある、ミシュラン2つ星の広東料理の店、欣圖軒であります。ちょっと奮発しました。長いエントランスを通って

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座先は窓際ではなかったけれど

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最初のドリンクだけ頼んで、さて、注文はどうしましょうというところだけれど、すでに北京ダックを予約しており。単位がまる一匹だから、まるまる来るのですよ。

だからメニュー見ながらいろいろ悩んで頼もうと思ったところで、いや、北京ダック多いから…と制止されつつ、しかし前菜とスープだけは頼みましたよ、スープを頼まずに何が広東料理であるか。で、まず、前菜

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失敗した明石焼きみたいな見た目なんですが、帆立貝と海老のすり身と洋梨が重ねて包み揚げされてて、柑橘のソースをかけると、これまたしあわせな味であり…

北京ダックを待つ間、お茶は桂花香いただいたり

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紹興酒もいただいたり

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ゆるゆる過ごしていると、目の前に北京ダックのための準備が整えられて

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キター!ほんとにまるまるきた

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で、目の前で皮を切り分けてくれるわけですよ

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あとは、目の前には、お一人様9枚の北京ダックが、わんこ北京ダック状態で次々に運ばれてくるという算段

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一般的なネギとか、あるいはパイナップルとか、いろいろ混ぜて食べると、北京ダックの強い脂の旨味が調和されて、ああ、北京ダック、ちゃんとしたものはこんなに美味いものだったのか…と感動。ちょっと多いけど、確かに食べておいて良かった

肉のほうは別途調理されます、というのでいったん下げられて、そして次にやってきたのが、スープである

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広東料理でスープを外したら死に等しいから。多いよと言われつつ注文した、ほら貝とメロンの澄ましスープ。ほんとに美味いものは語彙を失うんですね。うまい…すごい…いろんなあじがする…うまい…すごい…しあわせ…くちのなかがしあわせ…しか言えなかった。いまこれを書きながら、よだれが出てきている

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北京ダックのお肉はこのようにレタス巻に。これも旨かったなあ…。いちおう、お料理はここまで。しかし、夜はここからも長かったのであります。予約時に新婚旅行ですと言っておいたら、なんとケーキが

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記念撮影までしてもらって、全部だと多いから半分にしとく?と言われてそうしたら、残りの半分はお土産にしてくれた

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そして、注文した、このお店の名物、ちょっと演出過多な楊枝甘露

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でも、とても美味い楊枝甘露。マンゴーが前面に出て来ている贅沢な楊枝甘露。さらに、小菓子も

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それはそれはお腹いっぱいに。幸せな時間でした

しかし…正直かなり高いお店なのだが、隣ではTシャツのお父さんと家族が日常の一場面ですという風情で街中の食堂みたにご飯食べていて、その隣では若いお母さんが幼児と来て、離乳食食べさせながら自分はガッツリいろいろ注文してて、中華系のお金持ちは豪快…と思ったのだった

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かなり遅くなってお部屋に戻ると、なんと、ホテルからのメッセージに、フルボトルのシャンパンまで

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だんだん、明かりも消えていく窓のそとを眺めながら

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もうしばらく、香港の夜は続くのでした

在華坊(@zaikabou)/2018年07月29日 - Twilog