夜勤明け、富山県美術館、寿司栄、富山市ガラス美術館、そして京都の夜桜
宿の前で合流して30分ほどで仕事先、終わって宿に戻って4時頃就寝、7時過ぎにまた起きて風呂に入り、さて、あさごはん。甘エビの昆布締め、ホタルイカの沖漬け、菜の花のおひたし、氷見うどん、ます寿司、筍ご飯、鱈汁…など、朝から節操無くいただきます。美味い
ドーミーイン富山の並びに、同じ経営の『野乃』という宿があり、そちらは朝ごはんにいくら食べ放題とかあるらしいんですが、さすがに出張でそれもねえ…ということで、今回は回避したのだ。また富山に来る機会があったら泊まりたいですね
部屋に戻って、チェックアウト時間までまたしばらく寝て、さて、お出掛け。本日は夜間作業開け代休なので、すこしぶらぶらしていきましょう。まずは富山駅まで市電で出て
コインロッカーに荷物をある程度預けて、駅の北側へ。かの有名なスターバックスを池越しに眺めつつ
やってきたのは、富山県美術館
富山は以前、富山県立近代美術館という、とても素敵な美術館があったのですが、そこが発展解消して新しくできたのがこの美術館…ということで良いのかな。以前の美術館は行ったことあるよ
って、振り返ったら写真が無かった。ともかくも、やってきたのが、富山県美術館。企画展の『わたしはどこにいる?道標をめぐるアートとデザイン』を見る。
色部義昭や廣村正彰のサイン計画に、田村友一郎の眼鏡をめぐる意味深なインスタレーション、そこにとつぜんの修悦体!という、なかなか面白い企画展。
コンパクトな本展示から美術館全体に拡散している関連展示も楽しい。そう、道標をテーマにした展覧会だから、道標は外へ繋がるのだ。
会場で配られるマップを見ながら、見覚えのあるあのサインが発見できたり、多様なトイレのサインを見つけたり、カプセルホテルのカプセルが再現されていたり。
美術館全体を探検できる展覧会だった。秋山さやかの作品は富山を巡った軌跡が残されていて、ここに登場するあるお店の袋に釘付けになってしまった。これはまたあとで…。
田村友一郎のインスタレーション、立山国際ホテルの客室内で三遊亭歌太郎が落語を披露しているという不思議なことになっているのだけれど、それは実際に見ていただくとして…コレクション展にも関連する作品は続くのだった。
ヴァイオリニスト シモン・ゴールドベルクと眼鏡を巡る物語。
そして、富山県美術館、さすが、以前から引き継いでいるコレクションも素晴らしいし、瀧口修造蒐集品の部屋はスタイリッシュだし…
見所の多い、とてもステキな美術館なのでした。屋上もよい空間
で、けっこうのんびりしてしまい、これは寿司屋に間に合わないかも…とタクシーを呼ぶ。「そうくるわまで」と言ったら怪訝な顔をされ。総曲輪と書いて、「そうがわ」と読むのですね!知らなかった
タクシーの運転手さんも美味しいよ、と太鼓判を押す『寿司栄』へ。
少し店内で待ってカウンターに。『富山の味にぎり』をいただきましたら、イカ、タイ、甘エビに
サヨリ、シャケ、カンパチ、
ホタルイカ、白エビ、蟹軍艦…など。旬の地が大きなネタでどんどんやってきて、そして美味いです…。
さらに、ナマコ、キス、白貝、まぐろの赤身に、最後にホタルイカもいただきました。シジミの味噌汁もシジミが大きかったなぁ。お腹いっぱい、ご馳走様です!お酒が出ない店なので、昼に食べるの、いいですね。
んで、ぶらぶら歩いて…
富山県美術館『わたしはどこにいる?道標をめぐるアートとデザイン』で見た、秋山さやかの作品で使われていた、大田糸店の袋にときめいてしまって。街中だからやってきたのです、お店まで
で、おばちゃんといろいろお話しして、袋を見せて貰ったりしたのでした。
さて。これからどうしよう。少し歩いて富山市役所へ。途中、咲き掛けの桜と、桜橋
富山市役所は展望台があって、そこから街を眺めたり
ロビーで少し仕事をしたり。年度末ですからいろいろ処理がありましてね…
その後、戦前に建てられた重厚な電気ビルも眺めつつ
階段も素敵なんよ…
また市電に乗って
富山市ガラス美術館へ
外観をみてわかるように、隈研吾なのだが、中に入るとますます
どう見ても隈研吾です本当にありがとうございました、な空間である。それにしても、これはやる気のある隈研吾だ。斜めの吹き抜け空間がとても素敵。
ここ、ガラス美術館と図書館になっており、美術館も眺めつつ
図書館も眺めて…
全体的に主張の強いサインが使われていて、図書館内部では「デザインの敗北」的兆候がやや見られつつも、がんばっていた
さて、そろそろ駅に向かいましょう。バスで駅に出て、北口にある、教えてもたっら酒屋に行ったら
リカーポケットみずはた。これがですね、一歩踏み入れて、あっ、これはやばい店だ!と思い、奥に行くと、さらに、はい、もう、やばいですね。なんだここは。おろおろ、しばし茫然としてしまった後で、クール便で送れますか、銀行はどこですか、と聞いている自分がいた。
店のおばちゃんがこれまた素敵な接客の方で、ゆっくり悩みなさい、と言われつつ、市合瓶を6本。これでも自重しました…。はあ…。富山いいところ…
すっかり生気を抜かれた感があるので、さて、もう移動しましょう。富山駅、昨日昼飯を食べたところで少し飲んでもいいんだけれど、仕事の電話がかかってきたりして落ち着かず、とりあえず移動しよう。晩飯を確保してお土産を買い、新幹線で金沢へ。そこから
サンダーバードにのって、ばんごはん
鱒のすし、東京とかでもよく見るパッケージ意外にもいろんな富山の業者が作ってることは知られていると思いますが、富山駅には各種まとめて取り扱う店があり、さらに半分サイズもほぼ半額で買えるのだ。通常製造後まっぷたつにしてます、という風情が潔い。
2日間あけたあとの酒は美味い。さすがに疲れていて、食べ終わって熟睡していたら、2時間ほどで京都。本当は大阪泊まりの予定だったんだけれど、急遽、桜を見るために京都に泊まることにしたのです。で、ここからは、地下鉄で東山に出て、知恩院のやりすぎ感のある桜?を見たり
円山公園の素晴らしい枝垂桜を見たり
八坂神社を通り抜けて
祇園白川で、桜や黒猫を見たり
白川越しに見える店、贅沢そうでいいよね…。こんど、どこか行きたいな。で、錦市場のシャッターが若冲に統一されているのを見つつ
もう少し飲みたい気持ちもあり、たまたま見かけた佇まいに惹かれつつ
四富開館というのですね、しかし今日は寝不足もありぐったり疲れていたので、またにしましょう。綾小路通りに、これまた良い感じの店が並んでいるのを振り切って、今夜はこちらに投宿したのでした
お風呂に浸かって、おやすみなさい…