土曜日。今日は俺の誕生日なんだ。今日は俺の誕生日なんだ、というと、談志が、「饅頭こわい」の発端を「今日は俺の誕生日なんだ」ではじめる人がいて云々、という話をしていたのを思い出す。「今日は俺の誕生日なんだ」で噺をはじめていたのが誰なのかは思い出せない。あ、小さんだったかな。違うかな。
掃除片付けなどをして、昼頃おでかけ。昼飯は野毛坂『トリステッサ』で、ポークビンダルゥとキーマカレーのあいがけ。
今日は並んで待ってる人がおり、びっくり。旨いもんね。桜木町から電車に乗られて上野へ。東京国立博物館『正倉院の世界』を見る
螺鈿紫檀五絃琵琶の美しさは、ほんとうに尊い、これを見るだけで展覧会に来る価値がある。再現製作や、正倉院を開く様子の映像、正倉の実物大模型など、見せ方もうまくわかりやすい展覧会だった。そして、中国人観光客が凄く多い！
再現された正倉院はでかい！
混雑については。こういう、高齢者の多い展覧会は、平日や朝一は避けたほうが、かえって良いかと。土曜の午後、行列せず入場できて、各展示混んではいるが、それほどのストレスは無く鑑賞できた。展示もゆったりしてるし。やはり金曜夜間などが狙い目と思う…（あとからの話だが…その後の週末の金曜日の夜間開館は実は大層混雑したようだ。やはり、会期の早めに行く、しかない）
ところでこの展覧会の入館料、1700円なのである。ちょっと前まで1500円頭打ちだったのが、最近一気に、1600円、1700円ときている。
例えば4人で行ったら、6800円。それよりは、メンバーズプレミアムパスを買えば、1年間の常設展無料に特別展のチケットが4枚もついて5000円なわけで、よほどお得である。メンバーズプレミアムパスは2人で年2回、トーハクの特別展に来る、みたいな人も買った方が良いと思うのだった。
んで、この展覧会、観光で来ている中国人で、漢服のコスプレをしている人がかなりいたんだよね。中国の伝統的な衣装というとチャイナドレス、チーパオを思い浮かべるが、あれは清朝であって、伝統的な漢民族の衣装は別である、というナショナリズムの高まりが、最近の中国ではあるよ、というわけ
中国で伝統的な「漢服」復興運動が高まり新しいコスプレが世界へ - F-MAGAZINE（エフマガジン）
この漢服、チャイナドレスに比べて、体型をカバーできるから…というのも人気の理由らしいのだけれど。チャイナドレス（旗袍）は元々、体型をカバーして、年齢問わず、緩く着られるものだったはずなんだよね
しかしどうも、ゆったり着られるチーパオの復権はもう無く、漢服にその位置を取って代わられるのかな…という印象を受けた。
いずれにしても。かつて、シルクロードを経て、世界帝国の唐の長安などから日本に渡った宝物を、豊かになり自由に海外旅行が出来るようなった現代中国人が、日本の東京国立博物館『正倉院の世界』展で、漢服を身につけて見る。いかなる心理の賜物なるや。とても興味深いのです
博物館を出て、銀座へ。今日はとある方の結婚のお祝いに。おめでとうございます！帰宅する電車の中で
やはり町田は神奈川、という思いを強くした
