水曜日、朝早い便で大阪へ。事務所で仕事し、午後、奈良へ。お仕事終わって京都。ちょっと骨董屋をひやかして、開店と同時に突入。はい、遊亀祇園店です。
カウンターの端っこに案内され、さて、メニューを見ます。毎度思うんですが、この、メニューを眺めているだけで飲めるな!という感覚な、なんなんだろうな(すでに満面の笑み)
あれも食べたい、これも食べたいと思いつつ、まずはビールを飲み干しつつ、お刺身をいただきましょう。お好きな刺身3品盛は、活き〆の天然鯛と、ハモの造りと、ボタン海老
ボタン海老はカシラの揚げたの付きである。いろんな旨味が襲ってくる…。ここのお刺身は、盛り付けも美しい。お酒は、この店の経営元の滋賀県豊郷町の酒蔵が造る、長寿金亀の茶70。
長寿金亀、精米歩合により10%刻みで商品化されているが、削りによって、目指しているところというか、傾向がうかがえる。
緑60より削るラインナップは、ある程度、定まった品質を求めてる感がある。丁寧に作ってあるし旨いのだが、特段、この蔵だから、という特徴が出ているかと言われると、どうかな、という感じはある。
一方、白80、青90、赤100は、マニア向けに安定感度外視に面白くしてる感がある。関東にもよく流れてくる白80も時として味が変わる感じがするし、お米のワイン感が強い青90も、年によって傾向に違いが。まったく削らない赤100は、なるようにしかならない、店でしか飲めない、特殊な酒である。
注目すべきは茶70なのだ。玄人好みな酒らしい酒のテイストを維持したまま、飲むたびに眼を見張るような進化がある。すごい。本当に飲むたびに旨くなっている。東京では飲めない茶70。
このあたりで次のつまみが投入される。生牡蠣の牡蠣酢です。あぁ、岩ガキ…はぁぁ…
お酒は次はひやおろしいきましょうか!秋のひやおろしも旨いよ…
そろそろお客さんで席も埋まってくるけど、気にせず飲むのです…
ここで銀杏の塩焼きを投入
この季節のぎんなん、青臭さまであるフレッシュさで、美味いのよ…旬を食べる幸せとはこのこと。そして鮎の塩焼き。子供たっぷり
入店1時間、鯖のへしこ焼きと、金亀の青90です
この鯖のへしこがですね…。物の質と焼き方次第で、ここまで旨味が引き出せるのか!と驚愕する味。すごいな。へしこすごいな。そして、鯖のへしこ焼きの皿に、サービス?試作品?カラスミが追加された
フレッシュで塩味が強いが、無限の可能性を感じるカラスミ。へしこ焼きと交互に食べると、やばいことになる。美味い。旨味の暴力。粗削りだが際立つ旨味。
入店1時間半、ラストオーダーのお時間。締めはこれで決まっている。
ちりめんご飯(近江米)と、酒粕汁(赤コンニャクなどたっぷり)と、長寿金亀の赤100。1000円以下で、滋賀の旨味のコンテンポラリーを味わえる。
今日もすっかり楽しませていただきました。そして一度は行きたい、金亀酒蔵祭り
ごちそうさまでした…
バスで京都駅に出て、デパ地下で安くなっている京野菜を買い、また新幹線で帰宅したのでした