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東京都美術館『奇想の系譜展』で、単眼鏡に感心する

日曜日、朝から東京都美術館

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『奇想の系譜』若冲蕭白蘆雪又兵衛山雪白隠其一国芳、8人の良いところを取り揃えてじっくり楽しめて、初心者から通の人までそれぞれ楽しめる良い展覧会だった…。

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会場内は混雑そこそこだけど、みんな作品に張り付いて凝視するから流れはあまり良くなく、2時間半がっつり掛けましたよ。

奇想の系譜展、見慣れた作品ももちろん嬉しいんだけど、初里帰りの鈴木其一「百鳥百獣図」とか、新発見の作品や、東日本での公開ははじめて、という作品も取り揃えていて。この件ならソラで何でも出来そうな企画者の山下裕二先生、この展覧会のために相当頑張ったのだな…というのがわかりまして。

所蔵先を見ていると、MIHOにMOAに東京黎明アートルーム…と新興宗教勢や、アメリカのコレクターや個人コレクターの割合が目立っていて、あぁ、ほんとに、近年になって注目度合いが高まった分野なのだなぁ、と改めて思ったのだった。

今回、単眼鏡(ケンコー・トキナーのギャラリーEYE、6倍のもの)を導入して、これが大当たり。

ギャラリーEYE 6×16 | ケンコー・トキナー

芦雪の方寸五百羅漢図みたいな、そもそも無いと見えない作品、其一の百鳥百獣図や又兵衛の豊国祭礼図屏風など、単眼鏡で見ると細部まで見えて一層、引き込まれる作品などあって。

6倍って、通常は、見えなかったものまで見える程の倍率ではない。でも、全体をぼんやり見ていた作品が、単眼鏡を通すことで、細部の筆遣いや濃淡など細かい仕事に注目でき、再度、肉眼に戻って全体を俯瞰した時に、情報量が何倍にもなって目の前に絵が現れる。単眼鏡はこんな体験ができるんだと驚いた。

今回は、さっき挙げたような単眼鏡あればこそな作品もあったし、若冲も筆の払いや点描で表現された細部など、単眼鏡でグッと楽しみが深まる作品が多くて、鑑賞体験が拡がった感じがある。周囲の人達も単眼鏡を使ってる人が以前より増えた感じがしたな、と。

単眼鏡については、詳しくはこのへんもどうぞ

nijihajimete.hatenablog.com

その後、庭園美術館岡上淑子 フォトコラージュ 沈黙の奇蹟」を見て

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不思議な世界に浸っているうちにすっかり夜

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夜になっていたのでした

https://twilog.org/zaikabou/date-190210