日毎に敵と懶惰に戦う

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ロンドンパリの旅5日目 テート・ブリテンでウィリアム・ブレイク、テート・モダンでナム・ジュン・パイク

旅の5日目、おはようございます。お宿のあさごはん

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霧雨気味の小雨が降っている。ロンドンにきたのに、お天気は比較的もっていてありがたい。ホテルを出て地下鉄でハイドパークコーナーへ

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背後に見えるのは建設中のペニンシュラロンドン。ロンドンにペニンシュラが無かったって、ちょっと意外である。バッキンガム宮殿方面にお散歩

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中国?の観光客の人は、ハトを撮っているのだろうか…

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人がずいぶん集まっていて何事かと思ったが、そうか、衛兵交替式前だからか。観光客なのに特に意識していなかった…

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スリに注意の看板が…警察に、荷物を前に抱えろと注意されてる韓国人観光客もいて、ほんとに多いんだね、スリ。

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ぞくぞくと観光客が集まってくる。ずっと見ているつもりは無かったが、準備のためにいったん向こうのほうに向かう鼓笛隊は見られた

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さらにぶらぶらお散歩

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わたしはですね、どこに行っても、なんか目的もなく歩いているのが好きなんですよ…

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そのまま散歩してテート・ブリテン

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これまで無料の常設展ばかり見ていたが、ここではウィリアム・ブレイク展を見る。イギリスでも企画展は有料なのですよ。そして、常に寄付集めに熱心なイギリスの美術館であるけれど、企画展の入場料にも、一定額の寄付金を払う払わないの選択肢がある。テートブリテンウィリアム・ブレイク展は寄付金ありで£20、寄付金なしで£18。£20といえば3000円弱である。なかなか高い。

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英国におけるブレイクの位置付けは、さほどアートファンでは無さそうな鑑賞者が、実に興味深げに見ていることからも伝わってくる。みんなとても熱心に見ている。

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で、その、あまり見たことがなかったブレイクなのだが、その、なんというか、しりあがり寿っぽい!

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独特のタッチで描かれる神々や人物や動物は晩年まで一貫して、読者投稿欄みたいな親しみが持てるというかなんというか…。

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実に不思議なテイストだが、しかしインパクトはとにかくあり、楽しいかった…

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すみません、なんなくだらない感想で…。いや、しかし、とにかく、面白かったのだよ。その後、もちろん、コレクションも見る。

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テート・ブリテンは、やはり、ラファエル前派の部屋がインパクトありますね。

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ぎっしり並んだ部屋に、紙と色鉛筆も置かれていて、自由にスケッチができるようになっているのもよい。こんなとこに無料で気軽に入れるの、いいな。この一部屋にあるものだけで、日本で5回くらい展覧会ができそう

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ターナーは、正直、そんなに好きでは無いので、あんなにいっぱいあってもお腹いっぱい…コンスタブルと並べてる部屋がよかったな。

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ベーコンが眼福。

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どこの美術館博物館も無料だけど、ドネーション集めは熱心で、コンタクトレス決済できる寄付マシーンがあちこちにある。タッチするだけで、定額の寄付を行うことができる。もちろん、現金でもできます

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美術館を出てまたぶらぶら歩く

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この旅の中、ずっと天気が良かったけど、この日は霧雨。ロンドンぽいが、わりと暖かく、氷点下にほとんどならないな。国会前を通りかかったら、ブレグジット反対を訴える集団、ペットボトルを捨てるな活動家などいろいろ

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地下鉄に乗ったら、NHSを守ろう、労働党に投票しよう、の張り紙が、労働党敗北後も寂しく残っていた(このわずか2か月後、新型コロナウイルスで、NHSは大活躍…というか、大変なことになるわけである)

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テート・ブリテンからテート・モダンまでは船でも良かったんだけど、ミレニアムブリッジを渡りたかったので地下鉄に乗って、セントポール大聖堂の近くに降りる

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そして振り向くと橋の向こうにテート・モダンが見えて、橋を渡って近づいてくる

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これは確かに劇的演出の良い橋ですね

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さて、テート・モダンであります。発電所を改装した美術館、今回の旅でもお楽しみ筆頭のひとつ

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お昼ご飯を軽く、カフェスペースでサンドイッチ食べて(サンドイッチはいちいち、ちゃんと旨い)まずはナムジュンパイク展へ

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この展覧会、仕事総覧という感じでとても良かった。

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よくこれだけのブラウン管が無事に残ってるな!とも思うけど。

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映像視聴用のモニタにも、ソニートリニトロンがかなりありますね、テート・モダン。 ナムジュンパイク展、一部、映えスポットと化していた。

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ほんとに、大規模で、展示作品も多く、解説も丁寧なよい展覧会だった。最後の部屋のプロジェクター何十個も使ってて壮観。

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ちなみにこの展覧会は£15、さっきのウィリアム・ブレイクは£20、日本より企画展の入館料は高いのだ。

ここからはコレクション展を徘徊。

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とにかく広くて、無料スペースは一通り見たけど、なかなか大変であった…。アフリカ含めて世界中のアーティストの作品が網羅されてるとこが、テート・モダンだな、と。日本の作家は、もの派とか、山下菊二とか、畠山直哉とか。展示替えは頻繁なんでしょうかね

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普通の日本人観光客が来ても、テート・モダンの場合、ロスコの部屋くらいしか面白く無いのかもしれないなあ。

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ロスコの部屋から外を見るとモネがある構成は、うぉー、と思った。そして、ロスコ見ながら水飲んでる女性がいたのは、フェルメールに至近からスマホで光をあててるおっさんと並ぶ衝撃だった。いずれにしても、ナムジュンパイク展があったから…とはあまり関係なく、韓国人がすごく多いのですよ。そして若い人がとても多い。韓国の人、現代美術好きなのね 

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タービンルームはインパクトあるし

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展望台からの眺めはよいし、

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トイレはきれいでたくさんあるし、そういう意味では観光名所であるな、テート・モダン 。地下まで作品がぎゅっとあって、テート・モダン、広いし、空間の使い方が贅沢だった

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閉館までじっくり堪能。大いに満足。ロンドン橋まで歩いて、タワーブリッジを眺めて

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フォートナム&メイソンで買い物。お土産のマーマレードなど、重い瓶ばかり買ってしまう。今回はLCCではなくJALだから、昨年末の台湾みたいに重量制限チャレンジは無く、最悪96㎏までいけるから全然大丈夫ではあるけれど。

スーパーでも買い物して、ホテルで晩飯にしたのでした。サーモンいくら巻きがなかなか美味でありました

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そんなわけで、まるいちにち、美術館を堪能した5日目。明日はパリへの移動だ

在華坊(@zaikabou)/2020年01月22日 - Twilog