日毎に敵と懶惰に戦う

はてなダイアリーから引っ越しました。酒と食い物と美術と旅と横浜と建築と演芸と…

水玉水玉水玉

八時半に起床。11時に出かける。渋谷で銀座線、表参道で半蔵門線、九段下で東西線に乗り換えて竹橋へ。目的は国立近代美術館の草間彌生展。先日、森美術館で行なわれた「クサマトリックス」の時は、わりあい「きれい」な作品が並んでいて、知らない人が見たら、ポップなアートの人なんだなあ、と即断してしまいそうな内容だった。今回はドロドロした部分が全面に出ている。なんというか、凄くプリミティブな恐怖感、夜、目をつぶった時に見てしまう気持ち悪い幻影というか生物を写実化したような作品群。ぶつぶつぶつぶつしたものやにょきにょきにょきにょきしたものに自分が飲みこまれていくような気分。我知らず惹き込まれる。
同時開催の、木村伊兵衛の写真展と常設展も覗く。国立の冠が付いて、しかも何のエクスキューズも無く「近代美術館」と名乗る割には、常設展示スペースが少なくないだろうか。陳列も年代順に漫然としているし。個々には川端龍子戦争画とか面白いものもあるのだが。木村伊兵衛のほうは、LIFEの表紙を飾った林銑十郎の写真が良い。こんな威厳のある顔をした日本人は今いないだろう。林銑十郎の業績評価はともかく置くとして。
美術館を出て、ついでに近代美術館工芸館も冷やかして、千鳥ヶ淵をぶらぶらする。雲一つ無い晴天で、空気も澄んでいて散歩していても気持ち良い。私の短い人生の中ではあるが、東京の空気がどんどん綺麗になっているような気がする。あとは環状系の高速道路が完成して、ついでに見苦しい首都高が地下化されたらさらに凄いことになるだろうなあ、と思う。そして、東京の一極集中の方向はずっと変わらないだろうな、とも思う。
英国大使館の脇を抜けて半蔵門駅へ。半蔵門線に乗って表参道で降りる。時間があまり無いので急いで飯食おうと適当にラーメン屋(名前を忘れた)にはいる。しかし、雰囲気が妙におされで理解に苦しむ。ラーメンも、博多とんこつ系のラーメンとはこういうものです、と見本を見せられただけのような味。マズくはないけんどね。