日毎に敵と懶惰に戦う

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福田和也×坪内祐三対談、もしくは康芳夫独演会

国連大学の奥のほうにある青山ブックセンター本店、そこの青山カルチャーセンターへ。週刊SPA!の対談の単行本「暴論・これでいいのだ!」の出版記念で、福田和也坪内祐三の公開座談会。
会場は120名定員のところ、ほぼ満員。暗黒プロモーター康芳夫も入ってきて、後ろの方に陣取る。丁稚どんみたいな不思議な雰囲気の女性社員(だよな?)の前説があって、「今回の企画が持ちあがった時、『酒飲みながらやっても大丈夫?』と聞かれましたが、青山ブックセンターもいろいろあって襟を正して再建中ですので、申し訳無いがお断りしました」と話した後に出演者の皆さん入場。もちろんワインの瓶とグラス片手に福田和也が入ってくるお約束。続いて既に出来あがっている坪内祐三、次に石丸元章、そして編集の女性二人。一番前の席には文芸春秋の編集長も座って、頭からグダグダな雰囲気。
まずは出たばかりの単行本の取材裏話(写真を無断で撮ろうとして怒られたとか、ギリシャ料理屋でオリンピックのなんたるかを放談して後から怒鳴り込まれたとか、芥川賞勝手に選ぶ話とか)にはじまって、某出版社社長の腹上死*1の真相へ行ったところで何故か康芳夫が壇上へ。後はもう、花田紀凱裏話とか、ネッシー探検裏話(毛唐が天皇の墓暴きに来るようなもんだから、イギリス人怒って当然だわなア、だってさ)、虎と人間の対決裏話、アミンVS猪木裏話など、康さんお得意の話のオンパレード。
最後は福田和也が二曲歌って、ぁゃしぃ、というか不穏な空気を引っ張ったままおしまい。いやー、お世辞にも上手くはないが、独特のお声というか、まあ、芸ではありました。一体、これをどうやって雑誌に載るような対談にまとめるのか、石丸元章の編集手腕の方に興味が行く内容でありました。
ネット探してたら、99年にも同じ場所で似たようなことしてるんだね。裏日本工業新聞、99年7月17日を参照。

*1:書いても問題無い話題らしいけど、ネットにあんまり流布してないのでやめとく