日毎に敵と懶惰に戦う

酒と食い物と美術と旅と横浜…などの記録。Twitterやってます @zaikabou

山原へ

島を楽しんで、再び船で石垣島へと戻る。荷物を受け取り、バスターミナルから、1日1本の西一周線というバスに乗りこむ。のんびり走るバスの中で、iPod枝雀の寝床を聞き、噴出すのを堪えながら小一時間。山原というバス停に到着、泣き出しそうな空の下、本日のお宿である『ヴィラ・ヤマバレ』に到着する。
コンクリート打ちっぱなしの洒落た建物、海に向う斜面に突き出すように立っており、玄関から入ったつきあたりの食堂からは、全面ガラス張りのむこうに一面の海が広がっている。なんと贅沢な立地なのだろう。部屋に通されてさらにびっくり。部屋は綺麗で、家具や丁度は趣味が良いし、広い浴槽と清潔な水周り。なにをとっても洗練されている。ベランダからは、食堂同様に視界一杯に海が広がる。とてもペンションという名に収まらない素敵宿。ただし、廊下に置いてある、極上の宿だの泊まりたい温泉だののムックは、へんに嫌らしいのでどうかと思う。
宿の周りを散歩すると、建設中の建物がいくつも。これも路線バスの運転手に聞いたことだが、山原の集落はその眺めの良さから人気が高く、別荘やらの建設ラッシュなのだという。さもありなん、という環境の良さではあるが…。

夕食は和食だったがこれも美味い。トンカツが美味しかった。食事どきに飲んだビールが、石垣島地ビールヴァイツェンだったのだが、ヴァイツェンは良く「バナナのような風味」と言われるが「バナナってほどじゃないよなあ」と他の地ビールで感じていた私であるが、このビールは本当にバナナのような風味だった。びっくりするほど。実に美味い。ヴィラ・ヤマバレ、なかなかいい宿である。