日毎に敵と懶惰に戦う

酒と食い物と美術と旅と横浜…などの記録。Twitterやってます @zaikabou

富山の街並みはどうか

バスが駅に近づくと、情緒ある富山城址やアヤシイ建物、豪快な解体現場など、魅力的なものが目に飛び込んできて、バスを降りるなり時間に余裕もあると散策してみる。
目の前が駐車場だからやりたい放題なのだろうか、開けっぴろげに展開される解体現場と

今にもどっかがパックリ割れてロボットが飛び出してきそう、というかビル自体がロボットに変形しそうな富山市役所

富山市庁舎は周辺街区に高さを合わせ、西館・東館を新旧都市軸に沿った南に開いた配置になっている。この2棟の間をアトリウムとし、その中心に塔を配している。アトリウムは三角形の大屋根を持つ8層吹抜の大空間で、オープンオフィスが面し、外部環境を和らげつつ、市民の集まる場所にふさわしい解放感を作り出している。
http://www.nihonsekkei.co.jp/works/data/toyamacityhall.html

ええぇぇ、それは本気で言っているのか?外部環境を和らげているのか、そうか。
さらに富山城。概観は草生した石垣に囲まれた良い雰囲気なのだが、中に入るとこれまたうーん。デザインコンセプトの皆目不明な庭園とお城、そしてライオン像

ライオン像は、予想通りと言うかがっかりと言うかアニハカランや会員を「ライオンと呼び合う」という、かの団体であった。相変わらず空気を読まんのう。
それから、街のいたるところに空気を読まない銅像とオブジェの数々があり、深く考えずにどんどん増殖させていったのだろうなあ、というのが伺える。富山市の中心部は、典型的な「空襲後」の街並みだ。隣の県の金沢は空襲にあわなかったが、富山市内は空襲で壊滅的な被害を受けた。そこから復興し、いまでは豊かさ日本一といわれる県の首府である。いろいろと矜持もあるだろう。だけどなあ、ちょっと、なんか、全体的にどうよ、と言いたくなるのである。お堀端など、非常に雰囲気の良い資源も沢山あるのに。