日毎に敵と懶惰に戦う

酒と食い物と美術と旅と横浜…などの記録。Twitterやってます @zaikabou

表参道まで

原宿に用事があるよ、というので、ぶらぶら散歩することに。六本木通りを西麻布まで下りて、路地を通って根津美術館脇に。それから、表参道に向かってぶらぶら。なんだか痛々しい新東京音頭とかいう音楽にあわせて踊っているパレードの人を眺めて、さらに表参道を原宿方面へと進む。原宿駅に出て竹下通りに入ると、「ええぃ中川!なんだこれは!」と思わず海原雄山が憑依しそうになるがぐっと堪えて、裏通りへ。ちょっと用事があるから待っていてね、というので、とても竹下通りを眺める気にならず、喫茶店を探す。
裏通り、ブラームス通りというのか、一本入るとこんな静かなところがあったとは不覚。「寿々木」という和菓子の店に入る。茶室風のお座敷で、和菓子と抹茶が食べられる店のようだ。

白玉ぜんざいに抹茶を頼んで、ぼんやり庭を眺めながら座っていると昆布茶が出てくる。これがなかなか美味しい。そして、お盆にぜんざいと抹茶と、それから栗むし羊羹が一切れ出てくる頃には連れもやってきて、このぜんざいの小豆、甘みを抑えて炊いてあって美味しく、抹茶も栗むし羊羹も大変に結構で、竹下通りの裏手にこんな落ち着ける(というか、落ち着きすぎる)店があるとは知らなかった。
だけど、かなり特殊な店構えで、お座敷の壁際にぐるり座布団が十数枚ならべてあって、そこに座って食べるという店なので、玄関先に来て覗いたんだけど帰っていく人が数組いた。入りにくいな、この店。