日毎に敵と懶惰に戦う

酒と食い物と美術と旅と横浜…などの記録。Twitterやってます @zaikabou

BankART Life 24時間のホスピタリティ

電車を馬車道駅で降りて、BankART1929へ。10月末から始まっている『BankART Life 24時間のホスピタリティ』を見に。横浜トリエンナーレの関連企画で、夜になると、関係者やボランティアは泊まることもできるそうだ。合宿みたいで楽しそうだな。昼間は普通にアート。
宿泊すること前提のアート作品が多いので、寛げる作品、コミュニケーション型の作品が多い。要するに、なんというか、ぬるい(悪い意味じゃなく)作品が多数。その中に大野一雄の部屋がまぎれこんでいて、そこだけ先鋭化したオーラを放っていた。あと、掃除機で掃除している人がいたので、また何かのパフォーマンスかと思ったら、純粋に作品製作中で掃除しているだけだった。こないだもこんなこと書いたような気がする。
あ、あと、これワロタ
http://japanese.engadget.com/2005/11/11/katazukue/
そうそう、それから、磯崎道佳って人の作品も脱力系でワロタ。ミニチュアのベッド上でいい加減な作りの人形が寝ていて、ポルターガイストみたいにドスドス揺れるだけっていう。つか、全体的に脱力系。大野一雄を除いて。
そこから、北仲WHITEにも作品アリというので行ってみたら、狭い部屋にマッサージチェアで一つ。寛いでいる人がいたので退散。なんだこりゃ。次の会場、BankART Studio NYKへ。昭和40年会のホテルパルコが楽しい。小沢剛のなすび画廊みたいに、各自カプセルホテル空間をプロデュース、といった感じ。小沢剛のはなすび牛乳の箱が100個以上並べてあって、自己言及的入れ子的作品?立体的に積み上げてあるので、こどもがジャングルジムのように遊んでいた。
今回、一番興味深く見たのが、寿町に関するプロジェクト。寿町には現在、ドヤが7000室以上あると言う。寿町でサポート活動をしているNPOの活動紹介フィルムを見た。
http://www.hamakei.com/special/72/
それから、建物の3階へも。1階と2階は普段からギャラリーとして開放されているのだが、今回はそれ以外の、アーティストが作品製作に関わっている場所もオープンになっていて、今回の横浜トリエンナーレのビジョンを、より直接的に体現している。3階はがらんとした、倉庫そのままの空間。牛島達治の作品は、大空間で機械がシステマティックに無意味な運動を繰り返している大規模な作品で、ヒジョーに馬鹿馬鹿しい迫力ですばらしかった。
それから、1階の「ヤング荘」という作品。小さな2階建てが作られていたんですが、先に上がって行ったカップルの人たち、2階に行ったまま静かにならないでください。そういうことは他所でやってほしいものです。
ここのテラスからは横浜のランドマークタワー、赤レンガ倉庫、ベイブリッジが良く見えて、お茶飲んだりお弁当ひろげたいするにも良いところ。夜はバーも営業している。