日毎に敵と懶惰に戦う

酒と食い物と美術と旅と横浜…などの記録。Twitterやってます @zaikabou

与太本

久しぶりに読んだ、本格的与太本。この著者、仕事を選んでいないと思う。イギリスで体感した階級社会の実像は、なるほど、そこらへんのボンクラの書いたイギリス礼賛本よりは学ぶところは多いかもしれないが、それはなにもこの本を読まずともこの著者の別の本を読めば良いことであって、この本を読む価値はない。
この著者が直感で感じている、様々な違和感、社会感は実はかなり鋭い。共感度の高い部分もある。しかし、支離滅裂な文脈と論理の組み立て、所々に混ざる安い自慢話で台無し。あっという間にち陳腐に。照れ隠しで済まされるにはちょっとレベルが…。もう少し、文章は推敲したほうが良いと思います。